CD 輸入盤

ロベール・カサドシュの芸術(30CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SC816
組み枚数
:
30
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ロベール・カサドシュの芸術(30CD)

フランスのピアニスト、ロベール・カサドシュの音源を集めた英スクリベンダムのボックスが、セルとのモーツァルト第23番を追加した形で再登場。かつてフランスSONYからリリースされ、日本でも人気を博してた音源のコレクション。
 シューリヒト指揮フランス国立放送管弦楽団とのブラームスのピアノ協奏曲第2番のほか、世評高いモーツァルト、ラヴェル、ドビュッシー、ベートーヴェン、サン=サーンスから、バッハ、フォーレ、フランク、ヴェーバー、ショパン、ラモー、スカルラッティ、そして自作に至るまで数多くの音源を収めた内容は充実したものとなっています。
 ピアニストとしてのキャリアは50年に及び、世界各地で演奏会を3,000回以上開催し、レコーディングも多数実施、あいだを縫うかのように熱心に作曲もおこなって、7つの交響曲、3つのピアノ協奏曲、数多くの室内楽曲など69作品を遺し、さらに教育活動にも熱心に取り組んで、モニク・アース[1909-1987]や、クロード・エルフェ[1922-2004]、チャールズ・ローゼン[1927-2012]、息子のジャン・カサドシュ[1927-1972]らを育てています。
 なお、Casadesusという姓はスペインの人名で、一般的なフランス語読みでは「カザドシュ」となりますが、本人は最初のSは濁らせず、最後のSも無音にしないというスペイン語風な要素を取り入れた形で「カサドシュス」という読み方を希望していましたが、ここでは日本で普及している「カサドシュ」としておきます。


【カサドシュ一族】
音楽家ファミリーとしてのカサドシュ家の歴史は、スペイン帝国からフランス帝国に移住してきたカタルーニャ人の祖父ルイス・カサデスス[1850-1919]によって始まります。
 カタルーニャのフィゲラスに生まれたルイスは、ヴァイオリン、ギター、マンドリンを演奏する音楽好きでしたが、小規模な内戦が頻発するカタルーニャに見切りをつけ、フランスに移住する道を選択。
 ルイスはパリで、タイポグラファー、会計士、家具職人などとして働き、フランス人女性のマティルド・セネシャル[1850-1907]と結婚、13人の子供をもうけています。まだまだ乳幼児死亡率の高かった時代ですが、13人のうち10人が成人、8人が音楽家になるという家庭環境でした。
 子供が増えると、ルイスは趣味と実益を兼ねて、夜間にカフェ・コンセール楽団の指揮者を務めるようになり、また、すべての子供たちに音楽教育を受けさせてもいました。
 音楽家になった8人の兄弟と、彼らの子供世代(ロベールなど)、その子供世代(ジャン=クロード)、さらにその子供世代などという具合に約40名ほども連なって、クープラン・ファミリー以来となる大きな音楽家・劇場人一族を形成。下記は、最初の10名の兄弟と、その子供世代&孫世代&曾孫世代の主な人物となります。

■「フランシス」・ルイ[1870-1954]:指揮、作曲
■リュシアン・ルイ・オーギュスト[1872-?]
■「ロゼット(ローズ)」・アリーヌ・ポリーヌ[1873-1944]:ピアノ
■アメリア・ルイーズ・マティルド[1874-?]
■ロベール・ガブリエル・ギヨーム[1878-1940]:ピアノ、歌手、作曲、俳優
■アンリ・ギュスターヴ[1879-1947]:ヴァイオリン、指揮、作曲
■マルセル・ルイ・リュシアン[1882-1914]:チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ
■「セシール」・ルシー・ジョゼフィーヌ[1884-1962]:ピアノ
■「レジーナ」・ジュリア・ルシール[1886-1961]:チェンバロ、作曲
■「マリユス」・ロベール・マックス[1892-1981]:ヴァイオリン、作曲
―■ロベール[1899-1972]:ピアノ、作曲(ロベール・ガブリエル・ギヨームの子)
―■ガビー[1901-1999]:ピアノ(ロベールの妻、ガブルエル・ロテ)
―■カトリーヌ[1902-1985]:ヴァイオリン、作曲(アンリの子)
―■ジャクリーヌ[1903-1976]:歌手、女優(アンリの子)
―■ラファエル[1911-1986]:俳優(レジーヌの子)
―■クリスチャン[1912-2014]:俳優、舞台監督(アンリの子)
―■クロード[1913-1997]:チェロ(マルセルの子)
―■ジゼル[1914-2017]:女優(アンリの子)
―■マティルド[1921-1965]:女優(マリユスの子)
―■ベルナール[1923-1994]:歌手、音楽学、詩人(アンリの子)
――■ジャン[1927-1972]:ピアノ(ロベールの子)
――■ジャン=クロード[1935- ]:指揮(ジゼルの子)
―――■カロリーヌ[1962- ]:歌手(ジャン=クロードの子)


【音楽に囲まれた幼少期】
カサドシュの家族は皆が楽器をこなし、音楽で収入を得ている者も多く、それぞれ練習も必要になるため、家の中には常に音楽があふれかえっている状態でした。
 中でも注目されるのは、カサドシュ家が、有名なカペー四重奏団(上の画像)の練習場所としても使われていたということです。これは、叔父のアンリとマルセルが、カペー四重奏団に在籍していたことがあるためですが、幼いカサドシュには大きな刺激となり、ベートーヴェンなどの室内楽に対する強い関心へと繋がります。
 また、叔父のアンリは、「アンシアン器楽アンサンブル」を設立し、その練習もおこなっていたので、カサドシュには室内楽がますます身近な存在となっていきます。
 やがて、カサドシュは、7歳違いで最も若い叔父であるマリユスのヴァイオリン・リサイタルでピアノ伴奏を務めるようになり、それが7年間も継続しました。


【兵役】
第1次世界大戦のときに兵役年齢に達したカサドシュ、はフランス政府により徴兵され、フランス陸軍の砲兵部隊に配属。ほどなく工兵部隊の軍楽隊に転属となり鼓手を任されます。
 第1次世界大戦の際の主要国の徴兵状況は国によってまちまちで、厳格なフランスに対し、オーストリアは緩いなどけっこうバラバラではありましたが、傾向としては、要職・傷病・有力者縁故は免除、フランスは免除困難といった感じです。参考までにカサドシュと近い世代の音楽家の対応状況について以下に簡単に記しておきます。

フランス
ピエール・モントゥー[1875-1964]:兵役。第35歩兵連隊に配属。ヴェルダン、ソワソン、アルゴンヌに配されますが、やがてディアギレフがモントゥーの前線任務の解除をフランスの戦時局に要請し、2年2か月の前線任務から解放。前線から輸送トラックの拠点まで50キロ近くもありましたが、モントゥーは重い兵装に加えてヴァイオリン・ケースと楽譜の束を抱えながら徒歩で移動。
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト[1880-1965]:兵役。激戦の地ヴェルダンほかで戦闘して帰還。
アルベール・ヴォルフ[1884-1970]:兵役。フランス空軍パイロットとして前線で戦闘。
ポール・パレー[1886-1979]:兵役。陸軍兵士としてベルギーの前線に送られ、2か月間の戦闘の後、ドイツ軍の俘虜となってダルムシュタットの俘虜収容所に移送。1918年、4年間に及ぶ収容所生活から解放。
ウジェーヌ・ビゴー[1887-1965]:兵役。激戦の地ヴェルダンほかで戦闘して帰還。

オーストリア=ハンガリー
多民族国家「オーストリア=ハンガリー帝国」の「兵役」は他国に比べて緩く、開戦当時の年間新規徴兵数は約10万人で、ドイツの約28万人、ロシアの約33万人などと較べてかなり低い水準でした。オーストリアの指揮者たちの有名どころでも、前線まで行った人は誰もいないようで、下記以外のハウゼッガー、パウムガルトナー、シュティードリー、シャルク、ワインガルトナー、カバスタ、レーヴェなども兵役免除でした。
ロベルト・シュトルツ[1880-1975]:兵役。軍楽隊の楽長として従軍。
ヴァーツラフ・ターリヒ[1883-1961]免除。医師の診断により。
フリッツ・ライナー[1888-1963]:免除。ドレスデン国立歌劇場カペルマイスター。
アルトゥール・ロジンスキー[1892-1958]:免除。父が階級の高い軍医。
クレメンス・クラウス[1893-1953]:免除。ニュルンベルク国立劇場カペルマイスター。
カール・ベーム[1894-1981]:兵役。1914年にグラーツの補給部隊に配属され、1915年、馬に蹴られて負傷、翌年除隊。
ハンス・ロスバウト[1895-1962]免除。医師の診断により。
ジョージ・セル[1897-1970]:免除。ベルリン宮廷歌劇場指揮者。

ドイツ
ブルーノ・ワルター[1876-1962]:免除。バイエルン国立歌劇場音楽監督。
カール・シューリヒト[1880-1967]:免除。ヴィースバーデン市の音楽総監督。
ヘルマン・アーベントロート[1883-1956]:免除。ケルン音楽院院長。
オットー・クレンペラー[1885-1973]:免除。シュトラースブルク歌劇場音楽監督。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー[1886-1954]:免除。リューベック市の音楽総監督。
ハンス・クナッパーツブッシュ[1888-1965]:兵役。エルバーフェルト歌劇場の第2指揮者だったため徴兵の対象となり、1915年に予備大隊に配属。しかし親戚の軍人の手配で兵舎への入営は免れ、劇場関係者の要請で1918年になると除隊。
フリッツ・ブッシュ[1890-1951]:免除。アーヘン交響楽団音楽監督。
エーリヒ・クライバー[1890-1956]:免除。ダルムシュタット歌劇場カペルマイスター。
ヘルマン・シェルヘン[1891-1966]:俘虜。開戦時にロシア帝国領だったラトヴィアのリガ交響楽団の指揮者だったため、ウラルの収容所に送致され、4年後の1918年に釈放。
シャルル・ミュンシュ[1891-1968]:ドイツで兵役。仏独両軍の死傷者が70万人以上という激戦の地、ヴェルダンの戦いで攻撃を受けながらもなんとか帰還。
パウル・ヒンデミット[1895-1963]:兵役。1914年に兵役検査を受けるものの虚弱な体質と心臓疾患により入隊不適格と診断。翌年、父親がフランスの前線で戦死し、その翌々年の1917年、人員不足から虚弱なヒンデミットも徴兵されますが、配属先であるフランクフルトの予備歩兵連隊指揮官が音楽愛好家だったこともあって軍楽隊に配属、太鼓などを担当したほか、ほかの兵士らと共に弦楽四重奏団まで結成という予備部隊ならではの気楽さでしたが、1918年5月にはついに戦場に配属。場所は両軍の死者数480万人ともいわれる西部戦線の前線で、休戦協定までの半年間、膨大な数の兵士や馬の凄惨な死体等を見て衝撃を受けます。

イギリス
トーマス・ビーチャム[1879-1961]:免除。父親が有力者。
ハミルトン・ハーティ[1879-1941]:兵役。海軍の北海任務に従事。中尉にまで昇格。
エードリアン・ボールト[1889-1983]:免除:医師の診断により。
マルコム・サージェント[1895-1967]:兵役。1918年にダーラムの軽歩兵部隊に8カ月間所属。

イタリア
アルトゥーロ・トスカニーニ[1867-1957]:免除。前線への慰問演奏など実施。
トゥリオ・セラフィン[1878-1968]:兵役。


【フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院】
第1次世界大戦直後のフランスは、戦勝国とはいえ自国が戦場となったことや、膨大な戦争死傷者による労働人口の減少もあって不景気でした。デビュー間もないカサドシュには厳しい状況でしたが、1921年には、オフ・シーズンの夏に収入を得ることになるサマースクールの「フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院」に職を得ることができ、また、それによって生まれたアメリカとの関係は、カサドシュの名声を高めるのにとても大きな力となりました。
 「フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院」が誕生するきっかけとなったのは、ヨーロッパに派遣された140万アメリカ軍のトップであるブラック・ジャックことパーシング将軍が、アメリカの軍楽隊に較べてヨーロッパの軍楽隊の水準が非常に高いことに驚き、同行していた指揮者のウォルター・ダムロッシュに対して、アメリカの軍楽隊リーダーたちがフランスの音楽家の教育を受けられるよう1917年に要請したことでした。
 終戦後の1919年、ダムロッシュはカサドシュの伯父フランシスに協力を請い、「音楽リーダー・アメリカ音楽院(Ecole Americaine du Chef de Musique)」と名付けられた学校を設立。アメリカ軍の駐留はしばらく続き、生徒の数も多かったので、実際に教えるにあたっては、アンドレ・カプレ[1878-1925]、ジャック・フィロワ[187-1935]の協力も得ていました。
 2年後の1921年には、アメリカ政府とフランス政府の財政支援により規模を拡大した「フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院」が開校。フランシス・カサドシュ(下の画像の左から9人目)とウォルター・ダムロッシュ、そして作曲家のヴィドール(下の画像の左から7人目)らの尽力により、器楽演奏と作曲・和声・理論などをアメリカ人に教えるためのサマースクールとして、フォンテーヌブローのルイ15世の宮殿内に設置されます。
 若きカサドシュ(下の画像の右から3人目)はここで、イシドール・フィリップ(下の画像の右から7人目)の助手として働くようになり、ュ、やがて1935年、フィリップの後任として、ピアノ科主任教授に就任すると、初のアメリカ・ツアーを実施。トスカニーニに気に入られたこともあって、以後は毎年のようにツアーをおこなって名声を高め、第2次世界大戦が始まってドイツがフランスに侵攻すると、カサドシュはアメリカに移住する道を選び、「フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院」もアメリカに移転。
 戦争が終わった翌1946年にはフランスに戻り、パリで「フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院」を再開して院長に就任。3年後の1949年には演奏家として多忙になっていたこともあって院長をナディア・ブーランジェ(下の画像の右から9人目)に引き継ぎ、以後は彼女が音楽院の顔となっていきます。
 1915年に発生したUボートによるルシタニア号撃沈事件は、アメリカ国籍の乗客、およびアメリカと関係のある人々などが多数犠牲になったことで、アメリカ世論が親ドイツから一気に嫌ドイツに変わり、さらに1917年にドイツが敵国となることで、友軍でもあるフランスの文化が好まれるようになり、クラシック音楽の分野でも親ドイツから親フランスへという流れが加速していきます。
 「フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院」はそうした時代を象徴する存在でもあり、フランスとアメリカの両方に家を持ち、頻繁に行き来していたカサドシュの人生にも繋がって行きます。


【年表】

1850年
●2月16日、祖母ヴィクトリーヌ・「マティルド」・セネシャル[1850-1907]、パリで誕生。
●3月26日、祖父ルイス・カサデスス[1850-1919]、スペイン、カタルーニャのフィゲラスで誕生。

1870年
●2月19日、祖父ルイスと祖母マティルド、パリで結婚。ここからカサドシュ一族の歴史がスタート。祖父の名前はフランスに帰化した際に、エミール・アレクサンドル・ルイス・カサドシュに変更。元の姓名のスペル変更はおこなわれなかったので、「ルイス・カサデスス」というスペイン語読みが「ルイス・カサドシュ」というフランス語読みに変わっただけです。その前の部分にエミール・アレクサンドルが付加された形となります。といっても日常での呼称は「ルイス」で、スペイン時代と同じでした。また、祖母の名前はヴィクトリーヌ・マティルドですが、呼称は「マティルド」でした。
◆7月、普仏戦争開戦。フランスがプロイセンに宣戦布告。9月2日には皇帝ナポレオン3世が10万の部隊と共に投降したため、フランスは皇帝を廃位として新政府を樹立し、第3共和政に移行。
◆9月6日、プロイセン側の講和条件である領土割譲などを不服として、新政府は改めてプロイセンに対して宣戦布告。しかし、10月には、バゼーヌ元帥が18万人の部隊と共に投降し、以後もフランスの不利な状況が継続。。

1871年
◆1月末、普仏戦争、休戦協定。フランス側死者138,871人、負傷者143,000人、俘虜474,414人、ドイツ側死者44,781人、負傷者89,732人という大きな犠牲の出た戦いでした。
 3月26日、混乱に乗じて、パリを占拠しようという左派組織「パリ・コミューン」が活動を強め、世界で初めてプロレタリアート独裁による自治を宣言。
 翌日にはパリ市庁舎前に約20万人の市民が集結するなどした結果、パリを舞台に、政府軍とパリ・コミューンが戦闘状態となり、フランス人同士で、2か月間に渡って市街戦で殺し合い、ヴェルサイユ政府軍がコミューン側を虐殺によって鎮圧するまでに約3万人の死者を出したほか、市街にも多くの被害をもたらしました。
 パリでのフランス人同士の戦闘が終わった5月、フランクフルト条約で普仏戦争は正式に終結。フランスはアルザス=ロレーヌ地方をドイツに割譲し、さらに賠償金50億フランを支払うことが決定。また、バラバラだったドイツ諸国はこれを機にドイツ帝国として統一、ヨーロッパの覇権国としての立場をイギリスと競うことになり、フランスとの確執と共にそれが第1次世界大戦の遠因ともなっていきます。


1878年
●7月23日、父ロベール・ガブリエル・ギヨーム・カサドシュ[1878-1940]、パリで誕生。ピアノを弾き、歌も得意だった父は、オペレッタも作曲していましたが、30代からは俳優に転身、「ロベール・カーザ」という芸名で舞台に立ち、十数本の映画にも出演していました。


1899年(0歳)
●4月7日、ロベール・マルセル・カサドシュ、パリで誕生。父親は20歳のロベール=ギヨーム・カサドシュ(カサドシュ家の三男)、母親はロベール=ギヨームと同じ音楽院に通っていた19歳のマリー・ヴァルネですが、両者に結婚の意思が無かったことと、マリーが子供を望んでいなかったということで、カサドシュ一族が子供を育てることとなります。
 父の住むカサドシュ家には、父の両親のルイスとマティルドに、父と兄弟の計10人(男5人&女5人)が暮らしていました。26歳から7歳まで幅広い年齢層の伯母と叔父、叔母たちに迎えられたロベールは、音楽が家の中にあふれる賑やかな環境で成長していきます(父の2人の兄は結婚してすでに家を出ていました)。
 祖父のルイスは、当初、孫のロベールにヴァイオリンを学ばせようとしましたが、ふだんロベールの面倒を見ていた叔母のセシールがピアノが専門だったこともあって、ロベールはピアノに馴染んでいきます。
 やがてセシールが結婚のため家を出ると、ロベールへの教師役は伯母のロゼットに引き継がれ、本格的な指導が始まります。ロゼットはロベールとの年齢差が26歳と、ちょうど母親のような存在でもありました。

1900年(1歳)
◆4月、パリ万博開催。
◆7月、パリ・メトロ1号線開通。パリ初の地下鉄で、パリ万博の会場も結びます。


1903年(4歳)
◆8月、パリ・メトロ2号北線で火災事故。84人死亡。

1904年(5歳)
●4月24日、叔母でカサドシュの面倒を見てくれていたセシールが結婚。カサドシュ家をあとにします。
●カサドシュ、ピアノの勉強を本格的に開始。教師は父の姉である伯母のロゼットで、ロベールがパリ音楽院に10歳で入学するまで、ロゼットがじっくり指導することになります。ちなみにロゼットは、カサドシュ家のほかの兄弟にもピアノを教えていました。

1906年(7歳)
◆3月、クリエール炭鉱で爆発事故発生、1,099人死亡。

1907年(8歳)
●8月、祖母マティルド[1850-1907]、パリで死去。

1908年(9歳)
◆1月、エッフェル塔から初の長距離無線送信。

1909年(10歳)
●カサドシュ、パリ音楽院に入学。ほどなく名教師イシドール・フィリップ[1863-1958]の注目するところとなり、その実力が認められ、子供ながらにフィリップの個人的なアシスタントを務めることになります。

1910年(11歳)
◆1月、パリ大洪水。長雨でセーヌ川の水位が8.6メートル上昇し、2か月に渡ってパリは洪水状態に。


1911年(12歳)
●カサドシュ、パリ音楽院のアルベール・ラヴィニャック[1846-1916]のソルフェージュのクラスで1等を獲得。


1913年(14歳)
●カサドシュ、パリ音楽院のルイ・ディエメ[1843-1919]のピアノのクラスで1等を獲得。ディエメはフランツ・リストの弟子でもありました。カサドシュは、ほかにアントナン・エミール・ルイ・コルバーズ・マルモンテル[1850-1907]にもピアノを習っていますが、マルモンテルはマルグリット・ロン[1874-1966]の師でもありました。
●カサドシュ、パリ音楽院のグザヴィエ・ルルー[1863-1919]に和声を師事(1917年まで)。
●カサドシュ、パリのオペラ・コミーク座の楽団で、打楽器やチェレスタの演奏をして収入を得るようになります(1917年まで)。

1914年(15歳)
◆5月、ドイツが宣戦布告、フランスとベルギーに対して。
◆8月、オーストリア=ハンガリーが宣戦布告、セルビアとロシアに対して。
◆8月、ドイツが宣戦布告、ロシアに対して。
◆8月、イギリスが宣戦布告、ドイツとオーストリア=ハンガリーに対して。
◆8月、フランスが宣戦布告、オーストリア=ハンガリーに対して。
◆8月、オーストリア=ハンガリーが宣戦布告、ロシアに対して。
◆11月、フランス、イギリス、ロシアが宣戦布告、オスマン帝国に対して。


1915年(16歳)
◆5月、イギリスの豪華客船ルシタニア号がドイツ軍のUボートにより撃沈。乗員・乗客1,959名のうち、61%にあたる1,198名が死去。また、アメリカ人乗客に関しては139名中128名、死亡率92%という状況でした。これは海難事故の場合、船内の下層からの脱出が困難なことが原因と考えられます。
 船内スペースの使用が限定され、上層とは生活・居住スペースが隔離されていた格安チケットの三等旅客ブロック(1,186名収容可能)の乗客は、魚雷攻撃など爆発による急速な沈没(このケースでは18分)では助かる見込みが極端に少なくなるのに対し、乗組員の多くと、上層の1等旅客&2等旅客ブロック(計1,012名収容可能)は生存確率が高くなる傾向があり、実際に船長も助かっています。仮に犠牲者のほとんどが三等旅客だったとすると死亡率は89%となり、アメリカ人乗客の死亡率と近いものとなります。
 なお、この魚雷攻撃は、イギリス海軍による「海上封鎖」に対抗するためドイツ海軍が策定した「無制限潜水艦作戦」の一環としておこなわれたもので、在米ドイツ大使館によってアメリカの新聞で予告されていたほか、事件の後にはミュンヘンで攻撃成功を祝う記念メダルが発行され、さらにイギリスでは、そのコピー品が25万枚以上も販売されていました。
 こうした流れもあって、アメリカの対ドイツ世論は「親ドイツ」から「嫌ドイツ」へと大幅に変化しますが、対ドイツ投融資の処理や、貿易、軍備の問題もあり、ウィルソン大統領はドイツ政府に抗議するにとどめ、宣戦布告までには約2年を要することになります。


◆5月、イタリアが宣戦布告、オーストリア=ハンガリーに対して。
◆10月、フランス、イギリス、イタリア、ロシア宣戦布告、ブルガリアに対して。

1916年(17歳)
◆1月、ドイツ軍のツェッペリン飛行船がパリを爆撃。
●カサドシュ、最初の作曲。ピアノのための10の小品『空想旅行』op.1。
◆8月、イタリアが宣戦布告、ドイツに対して。

1917年(18歳)
●カサドシュ、16歳のガブリエル・ロテ(ギャビー)と出会います。ギャビーは音楽家の家系の出身で、パリ音楽院では、カサドシュと同じくディエメにも師事していました。
●カサドシュ、パリ音楽院のルルーの和声法のクラスで1等を獲得。


●カサドシュ、パリのアグリキュルトゥール・ホールで初リサイタル。
◆4月、アメリカがドイツに対して宣戦布告。アメリカ各地の港に停泊していたドイツ船はすべて政府によって略奪。巨大客船8隻を含む35隻が盗まれ、アメリカ軍で使用することとなり、膨大な数の兵士や物資をヨーロッパに輸送するのに役立てられたほか、戦後はアメリカやイギリスの船会社に売却されて利益を上げていました。
 140万人以上の兵士をヨーロッパ(とロシア)で展開させるため、パーシング将軍[1860-1948]と、部下のマッカーサー[1880-1964]やパットン[1885-1945]が率いるアメリカ外征軍では、工兵部隊がフランス各地に82の停泊地を建設、線路を約1,600キロに渡って敷設、さらに電信電話線を約16万キロ分も新設するという大規模な工事をおこなっており、準備を十分に整えて多くの兵士を前線に送り出していました。ちなみに名将として知られたパーシングは、1944年に登場するアメリカの重戦車にその名前が冠せられてもいました。
◆5月、アメリカで選抜徴兵法施行。


◆アメリカ政府によるドイツへの宣戦布告後、国内のドイツに関する扱いは凄まじいものとなっていき、戦後もしばらくはそうした状態が続きます。以下、主な例です。
・ドイツ系市民や、親ドイツ派、聖職者らに対する凄惨な嫌がらせやリンチ、残虐行為が頻発し殺人までおこなわれるものの判決は無罪。
・アメリカ合衆国に忠実ではない態度をとる市民に対して、罰金10,000ドル、もしくは懲役20年という刑が科せられる法律が承認。
・公共の場でのドイツ語の使用の禁止。
・ほとんどの学校でドイツ語教育が禁止。
・図書館のドイツ語書籍の多くは焚書処分。
・ドイツ系の偉人の銅像などモニュメントの破壊。
・ドイツ語風の固有名詞は改名。「ハンバーガー」→「リバティ・バーガー」、「ウィーン通り」→「パナマ通り」等。
・演奏会からドイツ音楽が追放。
・教会でのドイツ語礼拝禁止。
・ドイツ語上演劇場の閉鎖。
・ドイツ語新聞200紙以上が廃刊。
・ルター派学校への放火。
・ルター派教会の破壊。
・ドイツ語専攻学生の極端な減少。
●ヨーロッパの軍楽隊の演奏水準の高さに驚いたパーシング将軍が、軍に同行していた指揮者のウォルター・ダムロッシュ[1862-1950]に対し、アメリカの軍楽隊リーダーがフランス人から教えを受けられるよう要請。
◆12月、アメリカが宣戦布告、オーストリア=ハンガリー帝国に対して。
◆12月、ロシア、ドイツと休戦協定を締結。


1918年(19歳)
●カサドシュ、政府により徴兵され、フランス陸軍の砲兵部隊に配属。ほどなく工兵部隊の軍楽隊に転属となり鼓手を任されます。
◆3月、アメリカで超強力なインフルエンザが発生。6月にはボストンで5,000人近い死者が出るなど大流行が始まり、折からのアメリカ外征軍のヨーロッパへの膨大な数の兵士派遣と共に感染が世界的に拡大、多くの犠牲を出し、第1次世界大戦終結を早める要因ともなります。
 なお、このインフルエンザは世界大戦下で感染爆発したため、報道統制の無かった中立国スペインでの被害報道が目立ってしまい、結果として「スペインかぜ」と名付けられてしまいますが、実際に感染拡大に大きな役割を果たしたのはスペインではなく、発生元のアメリカでした。
●3月25日、ボストン交響楽団音楽監督のカール・ムック[1859-1940]が逮捕。前年に『星条旗』の演奏を拒否したことが原因で当局から睨まれ、さらにラジオを持っていたことでスパイとして逮捕、終戦の翌月の1919年8月までジョージア州のフォート・オーグルソープ刑務所に収監。また、同じくドイツ人のボストン交響楽団楽員18人もドイツ人ということでオーケストラから解雇されています。
◆3月、ドイツ軍の列車砲「パリ砲」でパリへの砲撃を開始(8月まで)。パリから114キロ離れた地点から発射し、成層圏まで達する長距離砲撃でしたが、被害は限定的でした。
◆アメリカ在住のドイツ系市民約50万人に対し、顔写真、指紋登録を義務化。2,000人以上のドイツ系市民が強制収容所に送られます。

1919年(20歳)
●6月19日、祖父ルイス、パリで死去。
◆6月、ドイツ、ヴェルサイユ条約批准。
●パーシング将軍からアメリカ軍の音楽家の水準を上げるよう指示されていたダムロッシュはフランシス・カサドシュに協力を請い、「音楽リーダー・アメリカ音楽院(Ecole Americaine du Chef de Musique)」と名付けられた学校を設立。人数が多かったので、実際に教えるにあたっては、アンドレ・カプレ[1878-1925]、ジャック・フィロワ[187-1935]の協力も得ていました。

1920年(21歳)
◆2月、フランス、ドイツ領だったメーメル(現リトアニアのクライペダ)を占領。
◆3月、ルール蜂起。ドイツの工業地帯ルール地方で、左派の労働者兵士5万人ほどで組織された「ルール赤軍」が蜂起し、「ヴァイマル共和国軍」と戦闘状態になり、1か月ほどで鎮圧されます。ルール地方は3年後、フランス・ベルギー軍に占領されます。

1921年(22歳)
●フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院開校。カサドシュの伯父フランシス・カサドシュとウォルター・ダムロッシュ、そして作曲家のヴィドールらの尽力、アメリカ政府とフランス政府の財政支援により、器楽演奏と作曲・和声・理論などをアメリカ人学生に教えるためのサマースクールとして、フォンテーヌブローのルイ15世の宮殿内に設置されます。
●カサドシュ、フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院で、イシドール・フィリップの助手を務めます。
●カサドシュ、ガブリエル・ロテ(ギャビー)と結婚。
●カサドシュ、フォーレ本人と「幻想曲」2台ピアノ版を演奏。
●カサドシュ、ヨーロッパの主要都市で演奏するツアーを実施。

1922年(23歳)
●カサドシュ、ラヴェルと交流、ラヴェルに気に入られ、ピアノ演奏に関してさまざまなことを教示されます。
◆2月、ワシントン海軍軍縮条約により、戦勝各国海軍の主力艦保有率を策定。米5、英5、日3、仏1.75、伊1.75という数字はフランスには不満の残る数字でした。
◆10月29日、イタリアでムッソリーニ政権が成立、ファシスト体制に移行。ムッソリーニは1930年代初頭までは反ドイツ的な姿勢でした。
◆12月26日、ロンドンで、ドイツの戦時賠償支払い義務不履行が債権各国によって認定。

1923年(24歳)
◆1月11日、フランス・ベルギー軍が、ドイツの賠償不払いを理由に、ドイツのルール地方を占領。イタリアも技術者を派遣。
◆ドイツでハイパーインフレ策実施。通貨供給量を戦前の2,000倍とすることで、戦費調達などで生じた膨大な国内債務を劇的に削減。国民生活は犠牲になるものの、レンテンマルク導入によりなんとか事態を収拾。
●カサドシュ、ラヴェルと共に、フランス、イギリス、スペインで演奏旅行を実施。

1924年(25歳)
◆5月、パリ・オリンピック開催。
◆イタリア政府、フランス国債の購入を禁止。フラン下落が原因。
◆フランス政府、フラン下落に歯止めをかけるため関税引き上げを開始し、1926年中に全品目について関税を30%引き上げ。
●カサドシュ、パリで、ラヴェル作品のみのリサイタルを開催。

1925年(26歳)
●カサドシュ、ルーセルやファリャ、フロラン・シュミットと交流。ルーセルはカサドシュにピアノ曲を献呈。

1926年(27歳)
●カサドシュ、ヨーロッパの主要都市で演奏するツアーを実施。


1927年(28歳)
●7月7日、長男ジャン[1927-1972]、パリで誕生。ジャンもピアニストになります。

1928年(29歳)
◆6月、フランス政府、フランを約5分の1に切り下げ。国内債務の大幅な削減と輸出条件の向上による経済再建策。
●カサドシュ、ギャビーと共に、パリの演奏会用施設「サル・プレイエル」の落成式で演奏。建設当時の「サル・プレイエル」は、約3,000席の大ホール、約500席のショパン・ホール、150席のドビュッシー・ルームに、プレイエルの楽器の展示エリア、防音スタジオ、オフィス用スペース、そしてアパート部分などから成る複合施設でした(21世紀に入って改装し大ホールは約1,900席に縮小)。
●カサドシュ、ギャビーとパリで仏Columbiaに初録音。

1929年(30歳)
●カサドシュ、ソ連からの招待により、モスクワで15回の演奏会を実施。当時のソ連はプロパガンダのため、各国のアーティストを招聘していました。

1930年(31歳)
●カサドシュ、弦楽四重奏曲第1番 Op.13を作曲。
◆「世界大恐慌」の影響が顕在化。金本位制のアメリカとフランスでの失策や、関税施策、金利施策の失敗が原因ともいわれる「世界大恐慌」には、1930年時点でのアメリカの金準備の世界シェア約38%、フランスの約20%という、2国だけで世界の6割近いシェアのもたらした国際的な資金の極端な移動も背景にありました。といっても、その5年前の1925年時点ではアメリカの金準備シェアは約44%で、5年間で6%減少という流れなのに対し、フランスは1925年には約8%だったので、実に2.5倍に膨らんでいたことになります。これによりパリではいくつもの銀行が倒産し、投資家や資産家たち、さまざまな産業も影響を受けるようになります。

1931年(32歳)
◆「世界大恐慌」の影響で経済が疲弊していたドイツとオーストリアが2国間の関税同盟を結んで、少しでも経済を活性化しようとしたことに対し、フランス政府は反発、国際連盟や国際司法裁判所に提訴、両国の関税同盟成立を阻止します。
●カサドシュ、南アメリカで初ツアー。

1932年(33歳)
●1月23日、次男ギー[1932-2011]、パリで誕生。

1933年(34歳)
●カサドシュ、初のアフリカ&中近東ツアー。

1934年(35歳)
●カサドシュ、ワルシャワで自作「2台のピアノのための協奏曲op.17」をギャビーと初演。

1935年(36歳)
◆3月、ドイツ、徴兵制復活(再軍備宣言)。
●5月、フォーレ:ピアノ四重奏曲(CD28)
●カサドシュ、フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院で、イシドール・フィリップの後任として、ピアノ科主任教授に就任。
●カサドシュ、ドビュッシーとラヴェルの出版で知られるデュラン社と契約、まず「フルートとピアノのためのソナタ op.18」を出版。以後、長期にわたる関係が続くこととなります。
●カサドシュ、初のアメリカ・ツアー。ニューヨーク・フィルへのデビューはトスカニーニの第2助手の指揮によるモーツァルトの『戴冠式』でしたが、トスカニーニはこれを聴いて気に入り、翌年の共演を約束。
 以後、カサドシュは毎年のようにアメリカ・ツアーをおこないますが、渡航の際には豪華客船を利用、片道1週間の旅で葉巻やパイプタバコ、グルメを楽しみ、ギャビーと共に幸せな時間を過ごしていました。
●ドビュッシー:チェロ・ソナタ(CD2)


1936年(37歳)
◆2月、仏ソ相互援助条約を締結。ヒトラーはロカルノ条約違反と批判し、自衛のためという理由で、翌月、国境沿いの非武装地帯に軍を進めます。
◆3月、ドイツ、ラインラントへ進駐。
◆9月、フランス政府、フランを約28%切り下げ。金兌換停止、および金(ゴールド)の輸出も停止。
●カサドシュ、ヨーロッパ&アメリカ・ツアー。
●カサドシュ、トスカニーニ指揮ニューヨーク・フィルとブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏。

1937年(38歳)
●カサドシュ、ヨーロッパ&アメリカ・ツアー。

1938年(39歳)
●カサドシュ、ヨーロッパ&アメリカ・ツアー。

1939年(40歳)
●カサドシュ、フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章(5等)授与。
●カサドシュ、ベルギー政府よりオルドル・ドゥ・レオポルド勲章(4等)授与。
◆9月3日、フランスが宣戦布告、ドイツに対して。大規模な徴兵も実施。

1940年(41歳)
●カサドシュ、フランス政府の要請により、フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院をアメリカのニューポートに移転し、同地で教授としての活動を継続。
●カサドシュ、プリンストンに居を構え家族と共に生活。アメリカ生活の最初の拠点とします。隣人はアルバート・アインシュタイン[1879-1955]で、ホームコンサートでモーツァルトをアインシュタインがヴァイオリンで弾くなど楽しく交流していました。


◆5月10日、ドイツ、フランス侵攻開始。前年9月にドイツに対して宣戦布告したフランスでしたが、実際にドイツ軍がフランスへの侵攻を始めたのは8か月も後のことで、油断したフランスはすぐに国防の要衝マジノ線を突破されてしまいます。慌てたフランス軍と政府は、パリ市民に対して、そのままパリに留まるよう要請したり、疎開を促したりと、混乱した通告をおこなう一方、6月上旬には、軍や政府機関と関係者については、巨大なカジノと数多くの宿泊施設を持つ温泉保養地ヴィシーにまるごと避難、自分たちの場所と安全を先に確保していました。
 ほどなく政府の行状を知った市民たちもすぐに南下を始め、フランス国立放送管弦楽団などなど数多くの音楽家たちも南を目指すことになります。その数はごく短期間のうちに100万人を超えるという凄まじいもので、落ち着き先のフランス中部でも南部でも大きな混乱が生じることとなります。


●5月30日、父ロベール・ガブリエル・ギヨーム[1878-1940]、パリで死去。61歳でした。
◆6月14日、ドイツ軍、パリに無血入城。
◆6月16日、内閣総辞職、ペタン元帥が後を引き継ぎ、6月22日に休戦条約が調印。ドイツに降伏したフランスでは、国民は不自由な生活を強いられるようになりますが、当初は、湾岸部やパリなどの北部が「ドイツ軍占領地域」、南東部とコルシカ島が「イタリア軍占領地域」で、ほかはペタン元帥率いるヴィシー政府の管轄する「自由地域」となっていました。
 もっとも、「自由地域」とはいっても、検閲対象が膨大で、警察による監視体制も厳しく、ドイツとイタリアの「占領地」よりもかえって不自由だったとされるのがヴィシー政府管轄地域の都市部でもありました。


1941年(42歳)
●カサドシュ、カーネギー・ホール・デビュー。
●カサドシュ、米Columbiaとレコーディング契約。

1942年(43歳)
●4月12日、長女テレーズ、ニュージャージー州プリンストンで誕生。
●カサドシュ、隣人となったヴァイオリニストのジノ・フランチェスカッティ[1902-1991]と交流を深めます。フランチェスカッティは、カサドシュと同じくアメリカに滞在していたフランス人で、以後、数多く共演し、自作の「ヴァイオリン ・ソナタ第2番 op.34」を献呈することにもなります。


●カサドシュ、ニューヨークとボストンの間にあるグレート・バリントンに移転したフォンテーヌブロー・アメリカ音楽院で、教授活動。チャールズ・ローゼンや息子のジャンなどを教えています。学校運営に必要な資金は、ギャビーが苦労して集めていました。

1943年(44歳)
●カサドシュ、アメリカ国内の主要なオーケストラと数多く共演。

1944年(45歳)
●カサドシュ、アメリカ国内の主要なオーケストラと数多く共演。

1945年(46歳)
●カサドシュ、アメリカ国内の主要なオーケストラと数多く共演。

1946年(47歳)
●4月、ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ(CD2)、ラヴェル:フォーレの名による子守歌(CD7)
●5月、ショパン:ピアノ・ソナタ第2番(CD15)
●5月、カサドシュ、パリ7区ヴァノー通りの自宅に帰還。ほどなくパリのフォンテーヌブロー・アメリカ音楽院を再開して院長に就任。

1947年(48歳)
●1月、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番(CD4)、ラヴェル:左手のための協奏曲(CD8)
●5月、バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第2番(CD1)、フランク:ヴァイオリン・ソナタ(CD2)

1948年(49歳)
●カサドシュ、ストコフスキー指揮ニューヨーク・フィルと、自作「ピアノ協奏曲第2番」を初演。
●カサドシュ、オランダのオルドル・ドランジュ・ナサウ賞を受賞。ヴィルヘルミーネ女王より授与。

1949年(50歳)
●カサドシュ、フォンテーヌブロー・アメリカ音楽院院長を辞任。後任はナディア・ブーランジェ[1887-1979]
●カサドシュ、ポーランド政府よりショパン没後100周年記念リサイタル出演依頼。場所は、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホール。
◆9月、イギリス政府、ポンドを対ドルで約30%切り下げ。アメリカの原料輸入の大幅削減で生じた過度のポンド売りにより、外国為替市場が閉鎖に追い込まれたことが原因。これにより多くの国が自国通貨の切り下げに踏み切ります。
・約60%:アイスランド
・約53%:オーストリア
・約47%:アルゼンチン
・約36%:南アフリカ
・約30%:デンマーク、ノルウェー、アイルランド、オランダ、スウェーデン、フィンランド、イラク、エジプト、ヨルダン、ローデシア、インド、ビルマ、セイロン、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド、
・約27%:香港
・約22%:フランス
・約21%:西ドイツ
・約20%:タイ
・約13%:ポルトガル、ルクセンブルク、ベルギー
・約9%:カナダ
・約8%:イタリア
・約7%:イスラエル
●12月、カサドシュ:ヴァイオリン・ソナタ第2番(CD29)


1950年(51歳)
●1月、カサドシュ:2台ピアノのための3つの地中海風舞曲(CD29)
●4月、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第2番(CD16)、シューマン:森の情景、交響的練習曲(CD19)、ドビュッシー:子供の領分(CD26)
●カサドシュ、レジオン・ドヌール勲章(4等)受勲。
●カサドシュ、ミトロプーロスの要請によりバッハ没後200周年記念演奏会で「3台のピアノのための協奏曲」を妻ギャビー、息子ジャンと共演。

1951年(52歳)
●3月、バッハ:フランス組曲第6番(CD1)
●12月、ラヴェル:ハバネラ、水の戯れ、前奏曲、ハイドンの名によるメヌエット(CD7)、ラヴェル:クープランの墓、高雅で感傷的なワルツ、古風なメヌエット、夜のガスパール(CD8)

1952年(53歳)
●1月、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番、第1番(CD4)、リスト:ピアノ協奏曲第2番、ウェーバー:コンツェルトシュテュック(CD24)
●2月、シューマン:詩人の恋(CD18)
●5月、ラモー:ガボット、鳥のさえずり、未開人、ソローニュの愚か者、スカルラッティ:ソナタ集(CD6)、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第2番(CD16)、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番『熱情』(CD17)
●10月、カサドシュ、ウィーン・コンツェルトハウスでドビュッシー、ラヴェルを演奏。 ●11月、カサドシュ夫妻、ロンドン、ウィグモア・ホールでデュオ・リサイタル。
●カサドシュ「オーケストラのための組曲」ニューヨーク・フィルにより初演。

1953年(54歳)
●8月、フォーレ:ドリー組曲(CD25)、ドビュッシー:前奏曲集第1巻(CD27)
●9月、フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番(CD28)

1954年(55歳)
●1月、ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲(CD3)、シューベルト:4手ピアノのための幻想曲(CD25)、ドビュッシー:仮面、喜びの島、アラベスク(CD26)
●8月、ドビュッシー:映像第1集、第2集、版画(CD26)、ドビュッシー:前奏曲集第2巻(CD27)
●12月、ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲(CD3)、シューベルト:フランス風の主題によるディヴェルティメント、4手のためのアンダンテと変奏曲(CD25)、カサドシュ:トッカータ(CD29)

1955年(56歳)
●カサドシュ、フランチェスカッティとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集を録音。
●9月、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』(CD20)
●12月、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番(CD7)、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番(CD11)、シューマン:謝肉祭(CD19)、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番(CD21)、モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番(CD22)、モーツァルト:2台ピアト:のための協奏曲(第10番)(CD23)

1956年(57歳)
●4月、モーツァル:3台のピアノのための協奏曲(CD30)
●9月、ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(CD30)


●11月、モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番(CD10)
●12月、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番(CD21)

1957年(58歳)
●1月、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番『月光』(CD16)、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番『告別』(CD17)
●6月、ファリャ:『スペインの庭の夜』(CD20)
●9月、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番『テレーゼ』(CD17)

1958年(59歳)
●5月、バッハ:トッカータBWV.914、イタリア協奏曲、パルティータ第2番(CD1)、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番(CD12)、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番『クロイツェル』、第10番(CD14)
●11月、フランク:交響的変奏曲(CD3)
●カサドシュ、ハンブルクでブラームス賞受賞。
●カサドシュ、パリ市よりヴェルメーユ賞受賞。

1959年(60歳)
●2月、カサドシュ:吹奏楽とピアノのための六重奏曲(CD29)
●3月、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番、第4番(CD5)
●6月、サティ:梨の形をした3つの小品(CD2)、ドビュッシー:小組曲(CD27)
●11月、モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番(CD10)、モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番(C022)

1960年(61歳)
●3月、シューマン:幻想曲、蝶々(CD18)
●12月、モーツァルト:ピアノと木管楽器のための五重奏曲(CD6)、モーツァルト:2台ピアノのための協奏曲(第10番)(CD23)
●ショパン:バラード集(CD15)

1961年(62歳)
●10月、ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、シャブリエ風に、ボロディン風に、ソナチネ、鏡、マ・メール・ロワ(CD7)、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番、第3番(CD12)、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番、第6番、第7番、第8番(CD13)、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番『春』(CD14)、サン=サーンスピアノ協奏曲第4番、フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラード(CD24)
●11月、モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番(CD9)、モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番(CD21)
●12月、フォーレ:前奏曲集Op.103〜第1番、第2番(CD28)

1962年(63歳)
●11月、モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番、第27番(CD11)


●12月、モーツァルト:3台ピアノのための協奏曲(第7番)(CD23)

1963年(64歳)
●カサドシュ、初の日本ツアー。
●6月、バルトーク:2台ピアノとパーカッションのためのソナタ、ドビュッシー:白と黒で(CD2)

1964年(65歳)
●カサドシュ、レジオン・ドヌール勲章(3等)受勲。

1965年(66歳)
●カサドシュ作曲「3台のピアノのための協奏曲」、ニューヨークで初演。


1966年(67歳)
1967年(68歳)
◆11月、イギリス政府、ポンドを対ドルで約14%切り下げ。
●アメリカの人気番組「ベル・テレフォン・アワー」で、カサドシュ家についての特集を放映。


1968年(69歳)
1969年(70歳)
●カサドシュ、70歳の誕生日にニューヨーク・フィルと100回目の共演。
●カサドシュ、スタインウェイ社から、著名な指揮者たちの手紙のコレクションを贈呈。

1970年(71歳)
●カサドシュ、ボンで開催のベートーヴェン生誕200周年記念フェスティヴァルで、得意のピアノ協奏曲第4番を演奏。

1971年(72歳)
●カサドシュ、スペインのオルドル・ドゥ・レオポルド勲章(3等)受勲。ファビオラ女王臨席。
◆12月、スミソニアン体制によりドルの切り下げ実施(対円で約14%)。1973年2月までドル固定相場制が継続し、以後は変動相場制に移行、現在に至っています。

1972年(73歳)
●1月20日、長男でピアニストのジャン[1927-1972]、カナダで44歳で死去。カナダ・ツアーの途中、悪天候で飛行機が離陸できなくなったため、ジャン・カサドシュは車での移動を選択。ほかの乗客夫婦と共にタクシーに乗りますが、事故により運転手含めた4人全員が死亡しています。
●カサドシュ、息子の死に衝撃を受けて体調が悪化、多くの公演をキャンセル。
●7月、カサドシュ、エクサン・プロヴァンスとプラドで最後のコンサート活動。
●9月19日、パリで病の為死去。


【収録情報】

Disc1
J.S.バッハ:
1. トッカータ ホ短調 BWV.914 [7'52]

イタリア協奏曲 へ長調 BWV.971
2. I. (Without tempo indication) [3'35]
3. II. Andante [4'35]
4. III. Presto [3'25]

パルティータ第2番ハ短調 BWV.826
5. I. Sinfonia [4'17]
6. II. Allemande [3'16]
7. III. Courante [2'13]
8. IV. Sarabande [3'10]
9. V. Rondeaux [1'21]
10. VI. Capriccio [3'32]

フランス組曲第6番ホ長調 BWV.817
11. Allemande [2'07]
12. Courante [1'25]
13. Sarabande [3'31]
14. Gavotte [1'00]
15. Polonaise [1'23]
16. Menuet [0'58]
17. Bouree [1'32]
18. Gigue [2'06]

ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番イ長調 BWV.1015
19. I. (Without tempo indication) [2'32]
20. II. Allegro assai [3'13]
21. III. Andante un poco [2'46]
22. IV. Presto [4'20]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン:19-22)
 Recording: (1-10) 9th May 1958 - (11-18) 21st March 1951 - (19-22) 7th May 1947


Disc2
バルトーク:2台ピアノとパーカッションのためのソナタ Sz.110
1. I. Assai lento, Allegro molto [12'49]
2. II. Lento, ma non troppo [6'48]
3. III. Allegro non troppo [6'48]

ドビュッシー:白と黒で(2台ピアノのための)
4. I. Allegro vivo [4'09]
5. II. Intermede fantasque leger [6'00]
6. III. Finale. Tres anime [4'30]

ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調
7. Movement I [4'13]
8. Movement II [3'50]
9. Movement III [3'41]

ドビュッシー:チェロとピアノのためのソナタ ニ短調
10. Prologue [4'17]
11. Serenade [2'53]
12. Final [3'17]

サティ:梨の形をした3つの小品
13. Maniere de commencement [3'05]
14. Prolongation du meme [0'52]
15. I. [1'20]
16. II. [2'25]
17. III. [2'41]
18. En plus [1'57]
19. Redite [1'30]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ギャビー・カサドシュ(ピアノ:1-6, 13-19)
 ジャン=クロード・カサドシュ、ジャン・ピエール・ドロー(打楽器:1-3)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン:7-9)
 モーリス・マレシャル(チェロ:10-12)
 Recording: (1-3) 4th to 6th June 1963 - (4-6) 5th & 6th June 1963 - (7-9) 26th April 1946 - (10-12) 1935 - (13-19) 25th & 26th June 1959


Disc3
フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調
1. I. Allegretto ben moderato [6'23]
2. II. Allegro [7'49]
3. III. Recitativo, Fantasia, Ben moderato [7'01]
4. IV. Allegretto poco mosso [5'30]

ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 Op.21
5. Calme [13'48]
6. Sicilienne [3'45]
7. Grave [9'23]
8. Anime [10'16]

9. フランク:交響的変奏曲 [13:39]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン:1-8)
 ギレ四重奏団(5-8)
 フィラデルフィア管弦楽団(9)
 ユージン・オーマンディ(指揮:9)
 Recording: (1-4) 7th May 1947) - (5-8) 1st December 1954 - (9) 15th & 16th November 1958


Disc4
ブラームス:
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番ニ短調 Op.108
1. I. Allegro vivo [7'10]
2. II. Adagio [4'20]
3. III. Un poco presto con sentimento [3'00]
4. IV. Presto agitato [5'32]

ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番イ短調 Op.100
5. I. Allegro amabile [7'29]
6. II. Andante tranquillo - vivace [5'48]
7. III. Allegretto grazioso, quasi andante [5'26]

ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番ト長調 Op.78
8. I. Vivace, ma non troppo [9'40]
9. II. Adagio [7'37]
10. III. Allegro molto moderato [8'32]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
 Recording: (1-4) 8th January 1947 - (5-10) 4th January 1952 - Live at the Coolidge Auditorium of the Library of Congress


Disc5
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
1. I. Allegro con brio [14'20]
2. II. Largo [8'40]
3. III. Rondo (Allegro scherzando) [8'36]

ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
4. I. Allegro moderato [16'09]
5. II. Andante con moto [4'23]
6. III. Rondo (vivace) [9'16]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 エドゥアルド・ヴァン・ベイヌム(指揮)
 Recording: 1st and 2nd March 1959


Disc6
ラモー:
1. ガボット [6'43]
2. 鳥のさえずり [2'14]
3. 未開人 [1'51]
4. ソローニュの愚か者 [5'26]

D.スカルラッティ:
5. ソナタ ホ長調 K.380 [2'32]
6. ソナタ イ長調K.533 [2'29]
7. ソナタ ニ長調K.23 [2'36]
8. ソナタ ト長調 K.14 [2'37]
9. ソナタ ロ短調 K.27 [3'43]
10. ソナタ ニ長調 K.430 [4'22]

モーツァルト:ピアノと木管楽器のための五重奏曲 K.452
11. I. Allegro moderato [7'51]
12. II. Larghetto [6'52]
13. III. Allegretto finale [5'44]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ジョン・デ・ランシー(オーボエ:11-13)
 アンソニー・ジリオッティ(クラリネット:11-13)
 バーナード・ガーフィールド(ファゴット:11-13)
 メンソン・ジョーンズ(ホルン:11-13)
 Recording: (1-10) 1st & 2nd May 1952 - (11-13) 15th December 1960


Disc7
ラヴェル:
1. 亡き王女のためのパヴァーヌ [5'36]
2. シャブリエ風に [2'16]
3. ボロディン風に [1'35]

ソナチネ
4. I. Modere [3'52]
5. II. Mouvement de menuet [2'38]
6. III. Anime [3'21]


7. Noctuelles [4'19]
8. Oiseaux tristes [3'51]
9. Une Barque sur l'ocean [6'47]
10. Alborada del gracioso [6'07]
11. La vallee des cloches [5'08]

マ・メール・ロワ
12. Pavane de la belle au bois dormant [1'13]
13. Petit Poucet [2'48]
14. Laideronette, imperatrice des Pagodes [3'09]
15. Les Entretiens de la Belle et la Bete [3'31]
16. Le jardin feerique [2'53]

17. ハバネラ [2'34]
18. 水の戯れ [4'38]
19. 前奏曲イ短調 [1'23]
20. ハイドンの名によるメヌエット [1'42]
21. フォーレの名による子守歌 [2'12]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン:21)
 ギャビー・カサドシュ(ピアノ:12-17)
 Recording: (1-16) 2nd to 7th October 1961 - (17-20) 3rd to 7th December 1951 - (21) 26th April 1946


Disc8
ラヴェル:
クープランの墓
1. Prelude [2'49]
2. Fugue [3'18]
3. Forlane [4'53]
4. Rigaudon [3'10]
5. Menuet [4'22]
6. Toccata [3'58]

7. 高雅で感傷的なワルツ [12'56]
8. 古風なメヌエット [5'29]

夜のガスパール
9. Ondine [5'55]
10. Le gibet [5'05]
11. Scarbo [9'19]

12. 左手のための協奏曲 [17'00]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 フィラデルフィア管弦楽団(12)
 ユージン・オーマンディ(指揮:12)
 Recording: (1-11) 3rd to 7th December 1951 - (12) 22nd January 1947


Disc9
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第21番ハ短調 K.467
1. I. Allegro maestoso [14'18]
2. II. Andante [7'47]
3. III. Allegro vivace assai [6'19]

ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
4. I. Molto allegro [3'59]
5. II. Adagio [7'07]
6. III. Allegro assai [4'52]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 クリーヴランド管弦楽団(1-3)
 ジョージ・セル(指揮:1-3)
 Recording: (1-3) 5th November 1961 - (4-6) 20th December 1955


Disc10
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456
1. I. Allegro vivace [11'38]
2. II. Andante un poco sostenuto [8'51]
3. III. Allegro vivace [6'21]

ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
4. I. Allegro [12'44]
5. II. Andante [7'42]
6. III. Allegro [9'54]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 コロンビア交響楽団
 ジョージ・セル(指揮)
 Recording (1-3) 11th November 1956 - (4-6) 13th November 1959


Disc11
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537『戴冠式』
1. I. Allegro [13'37]
2. II. Larghetto [6'26]
3. III. Allegretto [9'08]

ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
4. I. Allegro [13'20]
5. II. Larghetto [8'50]
6. III. Allegro [8'10]

ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 K.576
7. I. Allegro [3'22]
8. II. Adagio [4'27]
9. III. Allegretto [3'48]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 コロンビア交響楽団(1-6)
 ジョージ・セル(指揮:1-6)
 Recording (1-3) 2nd & 3rd November 1962 - (4-6) 4th November 1962 - (7-9) 20th December 1955


Disc12
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
1. I. Allegro con brio [6'01]
2. II. Tema con variazioni - andante con moto [6'39]
3. III. Rondo: Allegro [4'33]

ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
4. I. Allegro vivace [5'45]
5. II. Andante piuttosto allegretto [4'33]
6. III. Allegro piacevole [5'15]

ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
7. I. Allegro con spirito [5'45]
8.  II. Adagio con molta espressione [5'19]
9. III. Rondo: Allegro molto [3'58]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
 Recording: (1-3) 12th to 14th May 1958 - (4-9) 2nd to 7th October 1961


Disc13
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
1. I. Presto [4'52]
2. II. Andante scherzoso, piu allegretto [5'05]
3. III. Allegro molto [5'32]

ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
4. I. Allegro [5'41]
5. II. Adagio molto espressivo [7'22]
6. III. Allegretto con variazioni [7'19]

ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
7. I. Allegro con brio [7'15]
8. II. Adagio cantabile [8'40]
9. III. Scherzo. Allegro [3'03]
10.IV. Finale. Allegro [5'05]

ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
11. I. Allegro assai [5'51]
12. II. Tempo di minuetto, ma molto moderato e grazioso [6'57]
13. III. Allegro vivace [3'25]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
 Recording: 2nd to 7th October 1961


Disc14
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第5番へ長調 Op.24『春』
1. I. Allegro [7'06]
2. II. Adagio molto espressivo [4'56]
3. III. Scherzo. Allegro molto [1'11]
4. IV. Rondo. Allegro, ma non troppo [6'25]

ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』
5. I. Adagio sostenuto, Presto, Adagio, Tempo 1 [10'46]
6. II. Andante con variazioni 1-4 [14'16]
7. III. Finale. Presto [6'25]

ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
8. I. Allegro moderato [9'35]
9. II. Adagio espressivo [5'55]
10. III. Scherzo. Allegro [1'51]
11. IV. Poco Allegretto, Adagio, Allegro, Poco Adagio, Presto [7'49]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)
 Recording: (1-4) 2nd to 7th October 1961 - (5-11) 12th to 14th May 1958


Disc15
ショパン:
バラード集
1. No.1 in G minor Op.23 [7'51]
2. No.2 in F major Op.38 [6'47]
3. No.3 in A flat major Op.47 [6'14]
4. No.4 in A minor Op.52 [9'54]

ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
5. I. Grave: doppio movimento [4'41]
6. II. Scherzo: Presto, ma non troppo [4'34]
7. III. Marcia Funebre: Lento [8'02]
8. IV. Finale: Presto [1'22]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 Recording: (1-4) 1960 - (5-8) 21st May 1946 - Sound quality on tracks 7 and 8 is poor due to matrix damage


Disc16
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』
1. I. Adagio sostenuto [5'12]
2. II. Allegretto [2'10]
3. III. Presto agitato [5'47]

ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
4. I. Allegro vivace [4'54]
5. II. Largo appassionato [5'51]
6. III. Scherzo: Allegretto [2'53]
7. IV. Rondo: Grazioso [6'00]

ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
8. I. Moderato cantabile, molto espressivo [5'56]
9. II. Allegro molto [2'02]
10. III. Adagio, ma non troppo - Fuga: Allegro, ma non troppo [9'04]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 Recording: (1-3) January 1957 - (4-7) 1st & 2nd May 1952 - (8-10) 10th April 1950


Disc17
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第23番へ短調 Op.57『熱情』
1. I. Allegro assai [9'05]
2. II. Andante con moto [5'54]
3. III. Allegro, ma non troppo - Presto [5'00]

ピアノ・ソナタ第24番嬰へ長調 Op.78『テレーゼ』
4. I. Adagio cantabile - Allegro, ma non troppo [4'26]
5. II. Allegro vivace [2'46]

ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a『告別』
6. I. Adagio - Allegro (Les Adieux) [6'32]
7. II. Andante espressivo (L'Absence) [3'23]
8. III. Vivacissimamente (Le Retour) [4'14]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 Recording: (1-3) 1st & 2nd May 1952 - (4-5) January and September 1957 - (6-8) January 1957


Disc18
シューマン:
詩人の恋 Op.48(ハイネの詩集「抒情的な間奏曲」から)
1. Im wunderschonen Monat Mai (Heine No.1) [1'32]
2. Aus meinen Tranen spriesen (Heine No.2) [0'56]
3. Die Rose, die Lilie, die Taube, die Sonne (Heine No.3) [0'33]
4. Wenn ich in deine Augen she' (Heine No.4) [1'47]
5. Ich will meine Seele tauchen (Heine No.7) [0'44]
6. Im Rhein, im heiligen Strome (Heine No.11) [2'27]
7. Ich grolle nicht (Heine No.18) [1'51]
8. Und wusten's die Blumen, die kleinen (Heine No.22) [1'13]
9. Das ist ein Floten und Geigen (Heine No.20) [1'26]
10. Hor' ich das Liedchen klingen (Heine No.40) [1'48]
11. Ein Jungling liebt ein Madchen (Heine No.39) [1'12]
12. Am leuchtenden Sommermorgen (Heine No.45) [2'26]
13. Ich hab' im Traum geweinet (Heine No.55) [2'33]
14. Allnachtlich im Traume she' ich dich (Heine No.56) [1'38]
15. Aus alten Marchen winkt es (Heine No.43) [2'22]
16. Die alten, bosen Lieder (Heine No.65) [4'19]

幻想曲ハ長調 Op.17
17. Durchaus phantastisch und leidenschaftlich vorzutragen - [12'17]
Im Legendenton
18. Massig. Durchaus energisch - Etwas bewegter - Viel bewegter [7'46]
19. Langsam getragen. Durchweg leise zu halten - Etwas bewegter [9'20]

20. 蝶々 Op.2 [12'38]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ピエール・ベルナック(バリトン:1-16)
 Recording: (1-16) 21st & 22nd February 1952 - (17-20) 27th March 1960


Disc19
シューマン:
森の情景 Op.82
1. Eintritt (Entry) [1'46]
2. Jager auf der Lauer (Hunters on the lookout) [1'18]
3. Einsame Blumen (Lonely Flowers) [1'38]
4. Verrufene Stelle (Haunted Place) [2'53]
5. Freundliche Landschaft (Friendly Landscape) [0'57]
6. Herberge (Wayside Inn) [1'57]
7. Vogel als Prophet (Bird as Prophet) [2'16]
8. Jagdlied (Hunting Song) [2'22]
9. Abschied (Farewell) [3'38]

謝肉祭 Op.9
10. Preambule in A flat major, Quasi maestoso [2'09]
11. Pierrot in E flat major, Moderato [0'59]
12. Arlequin, in B flat major, Vivo [0'55]
13. Valse noble in B flat major, Un poco maestoso [1'07]
14. Eusebius in E flat major, Adagio [1'31]
15. Florestan in G minor, Passionato [0'51]
16. Coquette in B flat major, Vivo [0'56]
17. Replique in G minor, L'istesso tempo - Sphinx [0'24]
18. Papillons in B flat major, Prestissimo [0'44]
19. Lettres dansantes (A.S.C.H. - S.C.H.A.) in E flat major, Presto [0'45]
20. Chiarina in C minor, Passionato [0'48]
21. Chopin in A flat major, Agitato [1'04]
22. Estrella in F minor, Con affetto [0'26]
23. Reconnaissance in A flat major, Animato [1'33]
24. Pantalon et Colombine in F minor, Presto [0'55]
25. Valse allemande in A flat major, Molto vivace [0'45]
26. Paganini in F minor, Intermezzo, Presto [1'07]
27. Aveu in F minor, Passionato [0'55]
28. Promenade in D flat major, Con moto [1'41]
29. Pause, in A flat major, Vivo, precipitandosi [0'17]
30. Marche des Davidsbundler contre les Philistins [3'28]

交響的練習曲
31. Theme, Andante [1'31]
32. Etude I, Un poco piu vivo [1'08]
33. Etude II, Andante [3'06]
34. Etude III, Vivace [1'09]
35. Etude IV, Allegro marcato [0'58]
36. Etude V, Scherzando [1'05]
37. Etude VI, Agitato [1'02]
38. Etude VII, Allegro molto [0'47]
39. Etude VIII, Sempre marcatissimo [1'32]
40. Etude IX, Presto possibile [0'39]
41. Etude X, Allegro con energia [1'18]
42. Etude XI, Andante espressivo [1'45]
43. Etude XII, Allegro brillante (based on Marschner's theme) [5'29]

44. 3つのロマンス Op.28〜第2曲嬰へ長調 [3'29]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 Recording: (1-9, 31-44) 11th April 1950 - (10-30) 20th December 1955


Disc20
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』
1. I. Allegro [18'56]
2. II. Adagio, un poco mosso [6'40]
3. III. Rondo: Allegro, ma non troppo [10'05]

ファリャ:交響的印象『スペインの庭の夜』
4. I. En el Generalife (Allegro tranquillo e misterioso) [9'42]
5. II. Danza Lejana (Allegretto giusto) [4'48]
6. III. En los Jardines de la Sierra de Cordoba Vivo) [8'26]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)
 Recording: (1-3) 19th September 1955, Theatre des Champs-Elysees, Paris - (4-6) 6th June 1957


Disc21
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
1. I. Allegro [13'02]
2. II. Romanza [7'53]
3. III. Rondo: Allegro assai [6'25]

ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
4. I. Allegro (Kadenzen by Camille Saint-Saens) [12'59]
5. II. Larghetto [7'52]
6. III. Allegretto [8'43]

ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
7. I. Allegro [4'45]
8. II. Andante cantabile [5'11]
9. III. Allegretto grazioso [5'58]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 コロンビア交響楽団(1-3)
 クリーヴランド管弦楽団(4-6)
 ジョージ・セル(指揮:1-6)
 Recording: (1-3) 10th December 1956 - (4-6) 3rd & 4th November 1961 - (7-9) 20th December 1955


Disc22
モーツァルト:
ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414
1. I. Allegro [9'50]
2. II. Andante [8'28]
3. III. Allegretto [5'44]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 コロンビア交響楽団
 ジョージ・セル(指揮)
 Recording: 20th December 1955

ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
4. I. Allegro [10'30]
5. II. Adagio [6'05]
6. III. Allegro assai [7'20]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 コロンビア交響楽団
 ジョージ・セル(指揮)
 Recording: 14th & 15th November 1959

Disc23
モーツァルト:
2台ピアノのための協奏曲(第10番)変ホ長調 K.365
1. I. Allegro [10'13]
2. II. Andante [6'34]
3. III. Rondo: Allegro [6'29]

3台ピアノのための協奏曲(第7番)へ長調 K.242
4. I. Allegro [8'45]
5. II. Adagio [9'12]
6. III. Rondo: tempo di Menuetto [5'54]

2台ピアノのための協奏曲(第10番)変ホ長調 K.365
7. I. Allegro [10'05]
8. II. Andante [6'42]
9. III. Rondo: Allegro [6'26]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ギャビー・カサドシュ(第2ピアノ:1-9)
 ジャン・カサドシュ(第3ピアノ:4-6)
 コロンビア交響楽団(7-9)
 ジョージ・セル(指揮:7-9)
 フィラデルフィア管弦楽団(1-6)
 ユージン・オーマンディ(指揮:1-6)
 Recording: (1-3) 15th December 1960 - (4-6) 9th December 1962 - (7-9) 19th to 21st December 1955



Disc24
1. リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 [19'12]
2. ウェーバー:コンツェルトシュテュック へ短調 Op.79 [15'36]

サン=サーンスピアノ協奏曲第4番ハ短調 Op.44
3. I. Allegro moderato - Andante [11'36]
4. II. Allegro vivace - Andante - Allegro [13'42]

5. フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラード Op.19 [12'29]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 クリーヴランド管弦楽団(1-2)
 ジョージ・セル(指揮:1-2)
 ニューヨーク・フィルハーモニック(3-5)
 レナード・バーンスタイン(指揮:3-5)
 Recording: (1-2) 20th January 1952 - (3-5) 30th October 1961


Disc25
シューベルト:
1. 4手ピアノのための幻想曲へ短調 D.940 [16'59]
2. フランス風の主題によるディヴェルティメントD.823
3. アンダンティーノと変奏曲 Op.84-1 [7'27]

モーツァルト:
2台ピアノのためのソナタ ニ長調 K.448 (K.375a)
3. I. Allegro con spirito [5'29]
4. II. Andante [6'26]
5. III. Molto allegro [5'26]

4手のためのアンダンテと変奏曲ト長調 K.501
6. Andante [1'09]
7. Variation 1 [1'01]
8. Variation 2 [1'00]
9. Variation 3 [0'58]
10. Variation 4 [1'15]
11. Variation 5 [2'00]

フォーレ:ドリー組曲 Op.56(4手ピアノのための)
12. Berceuse, Allegretto moderato [2'27]
13. Mi-a-ou, Allegro vivo [1'46]
14. Jardin de Dolly, Andantino [2'14]
15. Kitty Valse, Tempo di valse [2'24]
16. Tendresse, Andante [3'19]
17. Pas Espagnol, Allegro [1'59]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 Recording: (1) 21st January 1954 - (2, 6-11) 9th December 1954 - (3-5) 4th August 1953 - (12-17) 26th March 1951


Disc26
ドビュッシー:
1. 仮面 [4'27]
2. 喜びの島 [5'13]

映像第1集
3. Reflets dans l'eau [Reflections in the Water] [4'36]
4. Hommage a Rameau [Hommage to Rameau] [6'44]
5. Mouvement [Movement] [3'17]

映像第2集
6. Cloches a travers les feuilles (Bells through the leaves) [4'01]
7. Et la lune descend sur le temple qui fut (And the moon descends on the ruins of the Temple) [4'52]
8. Poissons d'or (Goldfish) [3'57]

アラベスク
9. I. Andantino con moto [3'16]
10. II. Allegretto scherzando [2'51]

版画
11. Pagodes [4'41]
12. La soiree dans Grenade [5'23]
13. Jardins sous la pluie [3'12]

子供の領分
14. Doctor Gradus ad Parnassum [1'50]
15. Jimbo's Lullaby [2'53]
16. Serenade for the Doll [2'06]
17. The Snow Is Dancing [1'56]
18. The Little Shepherd [2'11]
19. Golliwog's Cake-walk [2'42]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 Recording: (1-2, 9-10) 21st January 1954 - (3-8) 4th August 1954 - (11-13) 3rd August 1954 - 14-19) 11th April 1950


Disc27
ドビュッシー:
前奏曲集第1巻
1. Danseuses de Delphes [2'35]
2. Voiles [3'38]
3. Le Vent dans la Plaine [1'56]
4. Les Sons et les Parfums tournent dans l'Air du Soir [3'12]
5. Les Collines d'Anacapri [2'57]
6. Des Pas sur la Neige [3'22]
7. Ce qu'a vu le Vent d'Ouest [3'08]
8. La Fille aux Cheveux de Lin [2'10]
9. La Serenade interrompue [2'23]
10. La Cathedrale engloutie [5'18]
11. La Danse de Puck [2'22]
12. Minstrels [2'05]

前奏曲集第2巻
13.Brouillards [2'30]
14. Feuilles mortes [2'34]
15. La Puerta del Vino [3'09]
16. Les Fees sont d'exquises Danseuses [2'27]
17. Bruyeres [1'57]
18. General Lavine - eccentric [2'19]
19. La Terrasse des Audiences du Clair de Lune [3'17]
20. Ondine [2'34]
21. Hommage a S.Pickwick, Esq., P.P.M.P.C. [2'12]
22. Canope [2'36]
23. Les Tierces alternees [2'18]
24. Feux d'artifice [3'27]

小組曲(4手ピアノのための)
25. En bateau [3'12]
26. Cortege [3'00]
27. Menuet [2'37]
28. Ballet [2'50]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ギャビー・カサドシュ(ピアノ:25-28)
 Recording: (1-12) 1st June or 4th August 1953 - (13-24) 1st January or 18th April 1954 - (25-28) 25th and 26th June 1959


Disc28
フォーレ:
ピアノ四重奏曲第1番ハ短調 Op.15
1. Allegro molto moderato [9'04]
2. Scherzo: Allegro vivo [5'37]
3. Adagio [7'26]
4. Allegro molto [7'31]

ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.13
5. Allegretto molto [6'50]
6. Andante [7'10]
7. Allegro vivo [3'50]
8. Allegro, quasi Presto [4'45]

ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.108
9. Allegro non troppo [7'57]
10. Andante [7'19]
11. Allegro non troppo [5'44]

前奏曲集Op.103
12. No.1 in D flat major [3'14]
13. No.2 in G minor [3'17]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン:5-11)
 ジョセフ・カルヴェ(ヴァイオリン:1-4)
 レオン・パスカル(ヴィオラ:1-4)
 ポール・マス(チェロ:1-4)
 Recording: (1-4) 7th May 1935 - (5-11) September 1953 - (12-13) 14th December 1961


Disc29
カサドシュ:
1. トッカータ Op.40 [4'26]

2台ピアノのための3つの地中海風舞曲 Op.36
2. Sardane [3'43]
3. Sarabande [4'36]
4. Tarantelle [3'04]

ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 Op.34
5. Allegro vivo [4'06]
6. Allegretto e capriccio [4'01]
7. Adagio [4'18]
8. Allegro molto [3'41]

吹奏楽とピアノのための六重奏曲 Op.58
9. Allegro con brio [4'46]
10. Scherzo vivace [3'28]
11. Andante [5'31]
12. Giocoso non troppo vivo [4'12]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 ギャビー・カサドシュ(ピアノ:2-4)
 ジャン・カサドシュ(ピアノ:1)
 ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン:5-8)
 アンドレ・サニエ(フルート:9-12)
 リュシアン・ドブレー(オーボエ:9-12)
 マルセル・ジャン(クラリネット:9-12)
 ジェラード・タント(ファゴット:9-12)
 Recording: (1) 20th & 21st December 1954 - (2-4) 30th January 1950 - (5-8) 28th December 1949 - (9-12) 17th February 1959


Disc30
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
1. I. Allegro non troppo [17'05]
2. II. Allegro appassionato [8'36]
3. III. Andante [10'53]
4. IV. Allegretto grazioso [9'23]

モーツァルト:3台のピアノのための協奏曲ヘ長調 K.242
5. I. Allegro [8'27]
6. II. Adagio [8'48]
7. III. Rondo: tempo di Menuetto [6'02]

 ロベール・カサドシュ(ピアノ)
 フランス国立放送管弦楽団(1-4)
 カール・シューリヒト(指揮:1-4)
 ギャビー&ジャン・カサドシュ(ピアノ:5-7)
 RAIトリノ管弦楽団(5-7)
 フェルナンド・プレヴィターリ(指揮:5-7)
 Recording: (1-4) 29th September 1956, live at the Festival de Montreux - (5-7) 4th April 1956, live in Turin



【商品説明:年表シリーズ】
指揮
ルロイ・アンダーソン
アレクサンドル・ガウク
セルゲイ・クーセヴィツキー
クレメンス・クラウス
パウル・クレツキ
オットー・クレンペラー
ニコライ・ゴロワノフ
ヴォルフガング・サヴァリッシュ
カール・シューリヒト
アンタル・ドラティ
レナード・バーンスタイン
ポール・パレー
フレデリック・フェネル
ピエール・モントゥー
フェルディナント・ライトナー
エーリヒ・ラインスドルフ
ハンス・ロスバウト

鍵盤楽器
ラルフ・カークパトリック
イェルク・デムス
タチアーナ・ニコラーエワ
マリア・ユージナ
ワンダ・ランドフスカ

弦楽器
ガスパール・カサド
シュナイダー四重奏団
パスカル弦楽四重奏団
ハリウッド弦楽四重奏団
ルッジェーロ・リッチ

作曲家
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ

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前ボックスではセルとのモーツァルト第23番...

投稿日:2018/11/11 (日)

前ボックスではセルとのモーツァルト第23番が抜けていたとは・・・(名盤の誉れ高き作品を抜いた意味が全くわかりません)。個人的にはカサドシュは好みではなかったので購入したものの聞くのを先延ばしにしていて・・・今回再発の知らせをきっかけに30年ぶりに聴いたのですが大きく印象は変わりませんでした。達者な技術、粒立ちのよい音、美音、上品・・・そんな印象。しかし今回、モーツァルトが私の好みには合わなかったのだということも少しわかりました。シューマンの詩人の恋やショパンなどでは人間カサドシュを感じることが出来、個人的にそれは収穫でした。演奏家と言うのは一作品だけで判断できるものではないということが改めてよくわかりましたし、そういう意味でも生涯を容易に理解できるボックスシリーズはありがたいものです。

せごびあ さん | 愛知県 | 不明

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