3人の作曲家を巧みに組み合わせ、統一感を得た好企画アルバム
ドビュッシー、ケージ、武満のピアノ作品で構成したアルバム。自由な和声を用い新しい音楽の時代を築いたドビュッシーと、音楽そのものの在り方に一石を投じたケージ。武満はこの2人の作曲家それぞれから影響を受けた作曲家でもあり、関連性のあるプログラミングと言えます。
シェイラ・アーノルドは南インド生まれ、ドイツ育ちのピアニスト。この3人の作曲家を組み合わせただけあって、カラっとした硬質の響きで統一され、過度にロマンに走ることもなく、とは言えほんのりと歌を感じる好演となっています。プリペアド・ピアノを使ったケージ作品が爽やかでポップ。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ドビュッシー:映像 第1集(全3曲)
2. 武満 徹:ピアノ・ディスタンス
3. ドビュッシー:前奏曲集第2巻より第4曲「妖精たちはあでやかな踊り子」
4. ケージ:『ソナタとインターリュード』よりソナタ8,2,6,7,5
5. 武満 徹:『遮られない休息』より第2曲「静かに、残酷な響きで」
6. ドビュッシー:前奏曲集第1巻より第1曲「デルフィの舞姫」/第2曲「帆」/第 曲「野を渡る風」
7. 武満 徹:『遮られない休息』より 第1曲「ゆっくりと悲しげに、語りかけるように」
8. ドビュッシー:前奏曲集第1巻より 第7曲「西風の見たもの」
9. ドビュッシー:前奏曲集第2巻より 第10曲「カノープ」
10. 武満 徹:『遮られない休息』より第3曲「愛の歌」
11. ケージ:『ソナタとインターリュード』より第3インターリュード
12. ドビュッシー:前奏曲集第2巻より第12曲「花火」
シェイラ・アーノルド(ピアノ)
録音時期:2008年10月(1)、2017年9月(2,3,5-10,12)、2018年1月(4,11)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)