『愛のメッセージ／Listen・・・風・光・香・森』　高木裕美（2CD）

高木裕美　愛のメッセージ／Listen・・・風・光・香・森

演奏活動20周年を迎えた2003年にプライベート盤として発売していた2タイトルをこの度2枚組CDとしてフォンテックより一般発売。2002年8月にカナダ、グレン・グールドスタジオで録音し、記念盤とも言える美しい仕上がりです。
　ディスク1の『愛のメッセージ』はさまざまな「愛」がテーマのスタンダードな名曲を収録、ディスク2の『Listen・・・風・光・香・森』は自然の香が漂う珠玉の小品を収録。

「ピアノを勉強している人たちにはお手本にもなるような、技術的にしっかりと整えられた演奏であるが、さらに注目されるのは、作品のスタイルに応じた多彩な表現である。高木は、作品の特色を鋭くとらえ、1曲1曲の性格にマッチする表現を工夫し、表情豊かに仕上げている。全体を通して特に印象づけられるのは、音色にきらめくような輝きがあること、そして何よりも、彼女の演奏に、音楽への喜びがあふれていることである。」
〜原 明美　音楽評論家〜（メーカー資料より）

【収録情報】
Disc1
● パデレフスキー[1860-1941]：メヌエット
● ベートーヴェン[1770-1827]：エリーゼのために
● バダジェフスカ[1834-1861]：乙女の祈り
● ネッケ[1850-1912]：クシコスポスト
● エルガー[1857-1934]：愛のあいさつ
● モーツァルト[1756-1791]：トルコ行進曲
● シューマン[1810-1856]：トロイメライ
● リスト[1811-1886]：ラ・カンパネラ／愛の夢 第3番
● ドビュッシー[1862-1918]：亜麻色の髪の乙女
● クライスラー[1875-1962]：愛の喜び
● ショパン[1810-1849]：別れの曲／英雄ポロネーズ

Disc2
● ラヴェル[1875-1937]：水の戯れ
● シンディング[1856-1941]：春のささやき
● サティ[1866-1925]：ジムノペディ 第1番
● フォーレ[1845-1924]：シシリエンヌ
● ダカン[1694-1772]：かっこう
● サン＝サーンス[1835-1921]：白鳥
● ドヴォルザーク[1835-1921]：ユーモレスク
● メンデルスゾーン[1809-1847]：ベニスのゴンドラの歌
● ラフマニノフ[1873-1943]：前奏曲 Op.32-5/前奏曲 Op.32-12
● リムスキー＝コルサコフ[1873-1943]／ラフマニノフ編：くまんばちの飛行
● チャイコフスキー[1840-1893]：花のワルツ

　高木裕美（ピアノ）

　録音時期：2002年8月
　録音場所：トロント、グレン・グールド・スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

【高木裕美　Takagi Yumi】
福井県出身。東京藝術大学音楽学部ピアノ科卒業、同大学大学院修了。
福井直俊、宇都宮淑子、小林仁、リディア・コズベックに師事。その後、フランスにてピアノをヴラド・ペルルミュテール、フランス・クリダ、室内楽をジェヌヴィエーム・ジョワに師事。さらに、デトモルト国立音楽大学（ドイツ）に留学し、レナーテ・クレッチマー・フィッシャーに師事した。これまで国内及び海外において、リサイタルを含む数多くのコンサートに出演。ヴィクトリア交響楽団、キッチナー・ウォータルー交響楽団(カナダ)、ロンドン・モーツァルト管弦楽団、コスタリカ国立交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、セントラル愛知交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等、国内外のアーティストやオーケストラと多数共演。また録音も精力的に行い、グレン・グールド・スタジオ(カナダ)に於いてソロCD「シューマンアルバム」「愛のメッセージ」「Listen…風・光・香・森」「ピアノ・ファンタジー」等を収録。近年では、作曲家・後藤丹が全音楽譜出版社より出版したピアノ曲集《風透る街に》とタイアップ発表されたCD録音（2018年, フォンテック）が注目される。その他、子供のためのコンサート、中学生・高校生との音楽活動、だれもが楽しめるクラシックコンサート等、幅広い企画内容で演奏活動を展開している。
1995年〜1996年、ウィルフリド・ローリエ大学（カナダ）客員教授。1998年、文部省在外研究員として同大学にて教鞭をとる。現在、福井大学名誉教授。日本ショパン協会中部支部幹事、日本演奏連盟会員。（メーカー資料より）