CD

レクィエム、サルヴェ・レジーナ、『おお、主イエス・キリスト』、他 ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ(日本語解説付)

ビクトリア(1548-1611)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LPH005
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ビクトリア:逝ける者のための聖務日課(レクィエム)
ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ・ヘント

日本語解説、訳詞付き

『ロ短調ミサ』の興奮さめやらぬまま、名匠ヘレヴェッヘはいま「原点」へと立ち戻る
極限まで絞られたルネサンス小規模編成で、歌い手は全員が精鋭ソリスト。
峻厳・端正、スペイン・ルネサンスの最後を飾る大家ビクトリアの、あまりにも美しい世界へ!

アーノンクールとレオンハルトが古楽器によるバッハ・カンタータ全集を録音制作したプロジェクトで、合唱指揮者として抜擢された天才古楽指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘは、その後はフランスとベルギーを拠点にバロック・オペラやバッハ作品などの斬新な解釈を提案、さらに近年ではメンデルスゾーン、ベルリオーズ、ブルックナーなどロマン派以降のレパートリーを古楽器オーケストラで録音するかたわら、今やロイヤル・フランダース管のような現代楽器の交響楽団とも意欲的なプロジェクトを続々成功させています。そして2010年に立ち上げた自主レーベルPHI(フィー)では、これまでの経験の集大成としてマーラーやブラームスの管弦楽を要する大作、バッハの重要作品などで他の追従を許さない名解釈を披露してきました。
 しかしそんなヘレヴェッヘにとっての変わらぬ原点は、つねに「合唱」であり「人の声」。そのことは「harmonia mundi france」で録音された一連のブルックナー作品やフォーレ作品など、教会音楽に通じたロマン派の大家たちの傑作における一糸乱れぬ整然とした解釈などにも、とりわけよく示されているところでしょう。楽器さえ声の協和のように響かせ、各パート・各細部の独自性をきわだたせながら整然とした統一感を打ち出してみせる・・・故郷ベルギーのルネサンス期を彩ったファン・エイク兄弟やヘラルト・ダーフィトらの祭壇画をも思わせるその至芸をあざやかに示すべく、『レコード芸術』で特選に輝いたバッハ:ロ短調ミサ(LPH004)に続く自主レーベルPHIの第5弾リリースとしてヘレヴェッヘが世に問うのは、極少編成のア・カペラ編成による、スペイン・ルネサンス最後の巨匠ビクトリアの至高の傑作『レクィエム』。13人に絞られた合唱の面々は、全員がそれぞれソリストとして活躍している欧州随一の実力派。バスのペーター・コーイ、ソプラノのハナ・ブラジコヴァーやズュジ・トートらはバッハ・コレギウム・ジャパンの公演でもおなじみの面子です。
 強大なカトリック国家として世界に君臨していた頃のスペインで王室音楽家として活躍したビクトリアは、カトリックの総本山ローマで、あの巨匠パレストリーナに教えを受けた大家。峻厳なポリフォニーで、シンプルでありながら強烈な表現力の宿る傑作を残してきたこの巨匠が晩年に残した『レクィエム』の美質は、ヘレヴェッヘと、強固な信頼関係で結ばれた俊才歌手たちでなくてはなしえない透明感あふれる歌い口と抜群の相性。鮮やかな相乗効果で、この指揮者がたどりついた境地、さらなる未来をしみじみ感じさせてやみません。この1枚で、ルネサンス音楽の美に開眼させられさえするのではないでしょうか。(Mercury)

【収録情報】
ビクトリア:
・逝ける者への聖務日課(レクィエム)〜皇太后マリア・デ・アウストリアの逝去に寄せて(1605)
・おお、主イエス・キリスト(1585)
・主よ、わたしは取るに足らない者です(1583)
・ごきげんよう、天の皇后(サルヴェ・レジーナ)(1576)
・わたしは立ち上がり、かの町に行こう(1572)

 ハナ・ブラジコヴァー、ドミニク・フェルキンデレン(ソプラノ1)
 ジュリエット・フレイザー、ズュジ・トート(ソプラノ2)
 アレックス・ポッター、アレクサンダー・シュナイダー(カウンターテノール)
 シュテファン・ゲーラー、デイヴィッド・マンダロー(テノール1)
 ヘルマン・オスヴァルト、マヌエル・ヴァルヴィッツ(テノール2)
 ペーター・コーイ、マティアス・ルッツェ、アドリアン・ピーコック(バス)
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)

 録音時期:2011年
 録音方式:デジタル

内容詳細

ジョスカンから現代まで、音楽史を縦横に活躍するヘレヴェッヘの意欲作。複雑に絡み合う声の綾が織りなす壮大な世界に息を呑む。自主レーベル(PHI)立ち上げ以降の充実ぶりは目を見張るものがあるが、自在な表現力が際立つ“合唱指揮者”としての原点回帰のようなCDが送り出された。★(田)(CDジャーナル データベースより)

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ノートルダム・デュ・リバン教会での収録、...

投稿日:2013/02/18 (月)

ノートルダム・デュ・リバン教会での収録、期待以上の残響音でとても美しい録音です。“混沌とした空気の流れる様子” が味わえます。声楽のCD(無伴奏)を聞くたびに、“レコードの頃” を思い出します、ゼロスタッドで静電気の処理をしながら 「ノイズのない音を聞いてみたいなぁ」 と何度思ったことか・・・  この種のディスクはスピーカーの真価が問われ、また相性も重要、良質のヘッドフォンで楽しむほうが好いかもしれませんね・・・  紙ジャケットも秀逸(私好み)、このレーベルのジャケットは、なかなかお洒落でつい集めたくなってしまいます・・・

1960 さん | 神奈川県 | 不明

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