CD 輸入盤

後期交響曲集 第1集〜交響曲第93番、第94番『驚愕』、第95番 アダム・フィッシャー&デンマーク室内管弦楽団

ハイドン(1732-1809)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8574516
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


アダム・フィッシャー、ハイドンへ還る。後期交響曲の再録音がスタート!

ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの番号付きの全交響曲を録音した唯一の指揮者アダム・フィッシャー。デンマーク室内管弦楽団の首席指揮者就任から25年となる記念の年に彼が世に問うのは、ハイドンの後期交響曲シリーズの再録音です。
 第1集はロンドン交響曲集から人気作『驚愕』を含む3曲を収録。旧盤との違いも大きく、全編通じてエキサイティングかつ魅力的な音楽が展開し、今後への期待が大いに募ります。
 アダム・フィッシャーはハイドンの全交響曲を演奏するために「オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団」を組織し、ハイドンゆかりのエステルハージ宮で1987年から2001年にかけて「Nimbus」レーベルに録音を行いました。それらは50人ほどに絞り込まれたオーケストラによる見通しの良いサウンドと、緩急のコントラストが利いた解釈、録音会場の音響を生かしたまろやかなサウンドが印象的に残るものです。
 デンマーク室内管との再録音はそれらに比べると、更にシェイプアップ、テンポアップされており、ダイナミックスの切り替えやアクセントも鮮烈になっています。流れるようなスピード感のあるフレージングには古楽演奏の影響が聞き取れますが、オーケストラの伸縮自在な演奏ぶりからは、このスタイルが彼らのスタンダードとなっていることがうかがわれます。弓使いにも工夫を凝らし、通常よりも生き生きとした効果が得られるためのリコシェ(跳弓)などのテクニックを意図的に使っています。
 新旧比較で顕著な違いがあるのはメヌエット楽章で、恰幅の良い旧盤に対して新盤のステップの速さと滑らかさは別次元。他にも第93番の最終楽章は「これぞプレスト!」と快哉を叫びたくなる疾走感、第94番の第2楽章冒頭での無音かと思えるほどの再弱音から一転しての強烈な一撃はまさに『驚愕』。原盤解説で「コンサートと同じようにレコーディングでも聴衆を魅了することを願っています」とアダム・フィッシャーが語るように、ライヴ感に満ちた演奏で、大注目のプロジェクトです。

■演奏時間比較(旧盤/新盤の順)
第93番:24:12/20:35、第94番:23:43/21:12、第95番:21:16/18:32(輸入元情報)


【収録情報】
ハイドン:
● 交響曲第93番ニ長調 Hob.I:93(1791)
● 交響曲第94番ト長調 Hob.I:94『驚愕』(1791)
● 交響曲第95番ハ短調 Hob.I:95(1791)

 デンマーク室内管弦楽団
 アダム・フィッシャー
(指揮)

 録音時期:2022年9月2,5日、11月14日
 録音場所:コペンハーゲン、王立デンマーク音楽アカデミー、コンサート・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


収録曲   

ユーザーレビュー

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常に徹底した譜読みで、我々を感心させてく...

投稿日:2023/08/16 (水)

常に徹底した譜読みで、我々を感心させてくれるアダム・フィッシャー新盤はハイドンのロンドン交響曲集、その第一弾が登場。フィッシャー自身の前の録音を聞き直してみたが、前録音は目指していたのが「全集スタンダード」なので、よく言えば「かっちりした造形」であり、悪く言えば「個性がない」演奏だった。現在のフィッシャーは、ハイドンでまだやれることは多い、とばかりに再録音を熱望したのではないかと思える。モーツァルトも、シューマンも、メンデルスゾーンだって、まだ録音していないのだから。 さて演奏だが、いつもの通り独自の譜読み満載。93番の第二楽章などいきなりソロから始まって、思わずスコア見返してしまった。当然ソロの指定などない。でも、それがチャーミングなので納得、さすがと思わせる。94番第一楽章の上行音形でのちょっとした装飾音符とか、第二楽章冒頭とか、考えられることは全て実行するフィッシャーの面目躍如である。とにかく聴いていて発見が多過ぎる。そしてこれがフィッシャーなのだと納得する。 加えて特筆したいのだが、今回フィッシャーは、弦楽器の音に拘り、敢えて、強く弾かせない。常に少し浮かせるようなボウイングで、ハイドンの交響曲から「重さ」を取り払った。一聴して手を抜いたような音なので、ビックリしたが、意図の明確さがわかってからは、透明感が表に出てくる。おそらく、ハイドンの頭にあったのは、こういう音響なのだろうと思わせた。 ハイドンのロンドン交響曲集は名盤が多い。私はミンコフスキとファイが双璧だと思っていたが、ここにまた、独自の存在感を放つディスクが登場した。このアプローチはフィッシャーという演奏家の己を賭けた覚悟であり、これに共感を覚える方には、間違いなく名盤である。

てつ さん | 東京都 | 不明

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ハイドン(1732-1809)

ハイドンは1732年に生まれ、1809年に亡くなっています。その77年の生涯は、29歳から58歳までを過ごした30年に及ぶエステルハージ時代を中心に、それ以前とそれ以降の3つの時期に分けて考えることができます。「エステルハージ以前」の28年間は、幼少期の声楽やさまざまな楽器演奏の修行、青年期に入ってからの作曲の勉強に

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