基本情報
内容詳細
“現代版ギャツビー”が、ゴールドマン・サックスの支援を得て50億ドル以上をだまし取った手口を曝露。ホワイトカラー犯罪の心躍るノンフィクション・スリラー。2009年、ペンシルバニア大学ウォートン校のビジネススクールを卒業したジョー・ロウは、その後10年以上にわたり、金融監視当局の鼻先で、政府系投資ファンド1MDBから数十億ドルを吸い上げた。その金を当時のマレーシア首相ナジブに横流しするかたわら、自身は高級不動産を購入し、パリス・ヒルトンをはじめとする超有名人とパーティーに興じてシャンパンの雨を降らせ、マーティン・スコセッシ監督の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に莫大な製作費を投じるなど、あらゆるところに巨額の金をばら撤いた。この桁外れの豪遊ぶりが世間の注目を集め、マスコミが資金源の疑惑を報じたことで悪事が露見。関係者が次々と逮捕・起訴され、ロウは忽然と姿を消す。2019年初頭、ロウのヨットとプライベートジェットが当局に押収され、現在もマレーシアと米国司法省が捜査を続けているが、2021年1月も彼は行方をくらましたままである。本書は、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者2名が調査に4年を費やし、10カ国以上を訪れ、100名以上の関係者にインタビューして書き上げた世界的ベストセラー。マレーシア出身の若き社交界の成り上がり者が、いかにして史上最大級の強奪をやってのけたのか、ハリウッドスターやラッパーたちがいかにしてスキャンダルに巻き込まれていったのかを明らかにしている。
目次 : 第1部 ジョー・ロウという男の誕生(合成写真/ アジアのグレート・ギャツビー ほか)/ 第2部 にわか成金(プレイメイトとの夜/ シャンパンの雨が降る ほか)/ 第3部 帝国(バスタ・ライムスを飼い犬にする/ 世界中のすべての富 ほか)/ 第4部 秘密の大かがり火(“ノー・キャッシュ、ノー・ディール”/ 気前のいいジョー ほか)/ 第5部 船長の決断(ドラム缶の中の検察官/ ビル・マクマリー特別捜査官 ほか)
【著者紹介】
トム・ライト : ネイビーシールズがウサーマ・ビン・ラーディンを殺害した現場に最初に到着したジャーナリストの一人である。2013年には、1000人以上が死亡したバングラデシュのラナ・プラザ・ビルの崩落事故の取材を率先して行った結果、ウォール・ストリート・ジャーナルにプロフェッショナル・ジャーナリスト協会のシグマ・デルタ・カイ賞をもたらした。ピューリッツァー賞のファイナリスト、ローブ賞の受賞者。さらにはアジア出版者協会の数々の賞を受賞し、2016年にはジャーナリスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。英語、マレー語、フランス語、イタリア語に堪能である
ブラッドリー・ホープ : ウォール・ストリート・ジャーナルで4年間、ニューヨークとロンドンで金融や不正行為の取材を行ってきた。それ以前は中東特派員として6年間、カイロ、トリポリ、チュニス、ベイルートでアラブの春の騒乱を取材。バーレーンでは当局に拘束され、リビアでは内戦の最前線で取材し、エジプトでは激しい抗議行動で催涙ガスを浴びた経験もある。ピューリッツァー賞のファイナリスト、ローブ賞の受賞者
吉野弘人 : 宮城県出身。山形大学人文学部卒業。金融機関、監査法人勤務を経て、2019年より翻訳業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
スプリント さん
読了日:2022/01/09
be- さん
読了日:2024/01/08
(外部サイト)に移動します
人物・団体紹介
トム・ライト
ネイビーシールズがウサーマ・ビン・ラーディンを殺害した現場に最初に到着したジャーナリストの一人である。2013年には、1000人以上が死亡したバングラデシュのラナ・プラザ・ビルの崩落事故の取材を率先して行った結果、ウォール・ストリート・ジャーナルにプロフェッショナル・ジャーナリスト協会のシグマ・デル
ビジネス・経済 に関連する商品情報
-
ローソンが描くコンビニの未来!『ローソン』3月24日発売 経営学者である筆者が、7年に亘る現場取材と関係者のインタビューを実施。ローソンの好調の要因と、大改革の舞台裏をひも解... |2025年01月31日 (金) 10:00
-
「ほんとうの社会のしくみ」を知ろう。出口治明『ほんとうの社会科』 還暦で起業し、現在APUの学長の出口治明氏が伝える、自分らしく働き、幸せに生きるための「ほんとうの社会のしくみ」。 |2023年04月04日 (火) 10:00
-
父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。 10/1(土)NHK Eテレ「理想的本箱」にて紹介され話題!10代の娘の「なぜ、世の中にはこんなに格差があるの?」と... |2022年10月11日 (火) 13:00
-
『スマホ脳』の著者 最大のベストセラー『運動脳』 脳は身体を移動させるためにできていた。「歩く・走る」で学力、集中力、記憶力、意欲、創造性、全部アップ!有酸素運動で脳... |2022年09月07日 (水) 13:00
-
世の中の根本を疑え『22世紀の民主主義』 断言する。若者が選挙に行って「政治参加」したくらいでは日本は何も変わらない。これは冷笑ではない。もっと大事なことに目... |2022年08月24日 (水) 10:00
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・







