法の原理 自然法と政治的な法の原理 ちくま学芸文庫

トマス・ホッブズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480099525
ISBN 10 : 4480099522
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
480p;15

内容詳細

「人間の本性とはなんであるか、政治体とはなんであるか、また、いわゆる法とはなんであるか」。1640年に発表された最初の政治理論で、ホッブズはこれらの問いに答える。人間本性の分析を通して描き出される、自然状態=戦争状態。そこから脱する政治体として、選ばれるべきものは何か―。大著『リヴァイアサン』へと発展する議論の核心は、本書のうちに用意されているといってよい。イングランドが政治的混乱に見舞われるなか、ホッブズの願いは、自らの学説によって人々に平和への指針を示すことにあった。「ホッブズ哲学の最良の展開の一つ」と評される作品を、達意の訳文と充実した訳注でおくる。

目次 : 第1部 自然的人格としての人間について(人間の自然的能力の一般的区分/ 感覚の原因/ 想像および想像の種類について/ いろいろな種類の心の推理について/ 名辞、推理、および言語の推論 ほか)/ 第2部 政治体としての人間について(コモンウェルスの設立に必要なことがらについて/ 三種類のコモンウェルスについて/ 主人の権力について/ 父親の権力および世襲の王国について/ 各種類の統治の不都合の比較 ほか)

【著者紹介】
トマス・ホッブズ : 1588‐1679年。イギリスの哲学者・政治思想家。経験論・唯物論・唯名論を総合した立場に立ち、自然学・人間学・政治学の三部からなる壮大な哲学体系を構想する

高野清弘 : 1947‐2017年。京都市生まれ。東京教育大学文学研究科社会学専攻法律政治学博士課程単位取得・退学。甲南大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    1640年初出。ホッブズ52歳のときの作品(訳者解説444頁)。 人生をレースに例えている箇所は、まとまりとして詩歌のようであるのは不思議だ(101-3頁)。努力することは、欲求である。怠けることは、肉欲にふけることである。他人が遅れていると考えることは、栄誉である。他人が先にいると考えることは、謙虚である。振り返って地歩を失うことは、自惚れである。抑えられることは、憎悪である。引き返すことは、後悔である。一息することは、希望である。疲れはてることは、失望である。

  • ポルターガイスト さん

    自然権・自然法思想というのがどういうものかの感触が得られたのがいちばんの収穫だった。教科書には「人間が生まれながらに持っている権利が自然権」などと書かれているが全く納得できなかった。この本ではどちらかと言うと「人為的に作られた過去の法の伝統に束縛されないために一から法制度を考えるための方法」という感じでずっと腑に落ちた。一貫して人間性に対して悲観的で,バークリやヒュームなどを読んでいる気分に近かったが,やはりホッブズは一般的に政治学者として扱われるだけあって,前半の人間本性についての議論は粗雑に感じた。

  • トウリン さん

    日本語を読解するのに手間取って、理解した内容を忘れてしまう。法律家の言葉が回りくどいのは古今東西変わらぬことなのか。人間についての件は「へぇ〜…うん、そうかもな」という感じ。主従の話はちょっとニヤリとした。女子どもの扱いは時代からすると仕方がないか。倫理観を宗教に委ねてしまうと、普遍の理ではなくなってしまうよなぁ、とか。上に立つ者のあるべき姿については、常日頃私も思うところ。幸福の形が万人共通ならば、民は己の幸せを追求し、君主がそれを守るというシステムで、確かに楽園を構築できるのにな、と思った。

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