デイヴィッド・ガーランド

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福祉国家 救貧法の時代からポスト工業社会へ

デイヴィッド・ガーランド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560098608
ISBN 10 : 4560098603
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
小田透 ,  
追加情報
:
234p;19

内容詳細

経済成長と社会統治を担う巨大機構の過去・現在・未来。

目次 : 第1章 福祉国家とは何か/ 第2章 福祉国家以前/ 第3章 福祉国家の誕生/ 第4章 福祉国家1.0/ 第5章 多様性/ 第6章 問題点/ 第7章 新自由主義と福祉国家2.0/ 第8章 ポスト工業社会への移行―福祉国家3.0へ/ 第9章 なくてはならない福祉国家

【著者紹介】
デイヴィッド・ガーランド : 1955年生まれ。1984年にエディンバラ大学で博士号(社会=法研究)を取得。現在、ニューヨーク大学教授。国際的な学術誌『処罰と社会』の創刊編集者を務めるなど法社会学の世界的権威

小田透 : 1980年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。カリフォルニア大学アーバイン校で博士号(比較文学)取得。静岡県立大学特任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 肉尊 さん

    犯罪学、社会学の専門家である著者の福祉国家概論。福祉国家は資本主義経済を維持するうえで不可欠であり、国家は福祉しかしないのでなく福祉も行うのである。今やNPOを始めとする民間の相互扶助組織の存在感も無視できない。本書では日本の社会保障については触れられていないが、福祉国家に雛型があるのではなく各国様々。そもそも福祉国家は資本主義経済に代わるものではなく対処療法的な附属物という認識(p120)が必要のようだ。モラル・ハザード化せぬよう、何のための社会保障かという考察も重要だと感じた。

  • jackbdc さん

    本書の主張は明白。資本主義や民主主義の持続可能性を支えるのが現代福祉国家の役割。資本主義は破壊的な特性があり放っておくと自滅的な破壊に繫がる懸念がある。社会の変化を見極めて適切に制御する必要があるという本書の整理は目新しさはないが納得性は高く満足。現代的課題としてジェンダー・家族・人口・高齢化・脱工業化・労働市場、そしてグローバル化:国民国家という枠組を超越した概念も登場し、複雑さや困難さの一端を思い知る。原理的に切れ味良い回答は幻想であり、着地点を探る調整作業を繰り返して復元性を高める旅なのでは。

  • hurosinki さん

    選書ツアーで読んだやつ。福祉国家を経済と関連づけて論じてるのが特徴。 福祉国家を市場の失敗や不安定性を軽減(≠根治)し、資本主義を持続させる装置として描写する。つまり、「資本主義は、自己破壊を避けるために、みずからを相殺する諸力を必要とする。そして、福祉国家とは、機能的、制度的なかたちで確立されたそのような諸力が具現化したものである。」(p198) 公平と効率がトレードオフではないという話(p134)や、第5章で紹介される福祉レジーム論は、有斐閣ストゥディア『政治経済学』の方がわかりやすいかもしれない。

  • sk さん

    福祉国家についての包括的な教科書。勉強になる。

  • いけちゃん さん

    精緻ではないが、なんとか読了。福祉国家とは、資本主義経済を支えるものであり、経済社会の変化に応じて、当時の政治家の手によって変転してきている。昨今の労働市場改革やジェンダーへの配慮の動きも、その流れの中に位置付けられ、福祉国家は、消滅することなく、すべての経済社会の変化を飲み込んでいくのである。1年後の留学の主要テーマとして、このタイミングで一読できて良かった。学びが積み重なったときに、再読したい。

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1955年生まれ。1984年にエディンバラ大学で博士号(社会=法研究)を取得。現在、ニューヨーク大学教授。国際的な学術誌『処罰と社会』の創刊編集者を務めるなど法社会学の世界的権威

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