ツェムリンスキー:歌劇『夢見るゲールゲ』
1903年から1906年にマーラーの提案で作曲されたツェムリンスキーの歌劇『夢見るゲールゲ』。1907年にウィーン宮廷歌劇場で上演が決まり、彼はマーラーの助手に選ばれたものの、マーラーの芸術監督辞任により上演計画がなくなり、そのまま作品自体も忘れ去られてしまいました。しかし20世紀末の「退廃音楽復興」の動きのおかげで、この歌劇も注目され、日本ではツェムリンスキーを愛するゲルト・アルブレヒトによって2005年10月に初演がなされています。
この録音はツェムリンスキー復興の先駆けとなったものの一つで、アルブレヒト渾身の演奏です。悲劇的な結末の多いツェムリンスキー作品ですが、この『夢見るゲールゲ』はハッピーエンドが用意されていることでも知られます。(輸入元情報)
【収録情報】
● ツェムリンスキー:歌劇『夢見るゲールゲ』全曲
王女/ゲルトラウト…ジャニス・マーティン(ソプラノ)
ゲルゲ…ヨーゼフ・プロチュカ(テノール)
グレーテ…パメラ・コバーン(ソプラノ)
ハンス/カルパール…ハルトムート・フェルカー(バリトン)
牧師…マルティン・ブラジウス(バス)
宿屋の主人…ペーテル・ハーゲ(テノール)
粉ひき/マテス…ヴィクトル・フォン・ハレム(バス)
ツュングル…ハインツ・クルーゼ(バリトン)
宿屋の主人の妻…ビルギット・カルム(ソプラノ)
マレイ…ガブリエレ・マリア・ロンゲ(ソプラノ)
ヘッセン放送ユース合唱団
ヘッセン放送フィグラル合唱団
アロイス・イクシュタット(合唱指揮)
フランクフルト放送交響楽団
ゲルト・アルブレヒト(指揮)
録音時期:1987年9月
録音場所:Alte Oper, Frankfurt, Germany
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
旧品番:C10241-02