チャイコフスキー(1840-1893)

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SACD

チャイコフスキー:交響曲第5番、モーツァルト:交響曲第40番 ヴァント&北ドイツ放送交響楽団(1994年ライヴ)

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC10135
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

DSDマスタリング・エディション
ヴァント&北ドイツ放送交響楽団/チャイコフスキー:交響曲第5番&モーツァルト:交響曲第40番[1994年ライヴ]


ヴァント生誕100年・没後10年記念
DSD最新リマスタリング&SACDハイブリッド仕様(日本のみの発売)

知られざるヴァントの十八番、チャイコフスキーの5番
1994年3月の北ドイツ放送響定期の全曲を1枚に収録。チャイコフスキーの交響曲第5番は、ヴァントにとってはケルン・ギュルツニヒ時代からの得意のレパートリーで、1968年の初来日でも読響定期で取り上げています。北ドイツ響時代にも2度定期演奏会の演目に入れていますが、その2度目の演奏が当盤所収のもの。その豪壮かつ緻密、しかもロシア風のセンチメンタリズムを廃したストレートな解釈は物足りなさを全く感じさせず、中身のぎっしり詰まった充実感がヴァントならでは。モーツァルトの第40番は、あらゆるフレーズに生命がこもり、古典的な格調の中にモーツァルトのロマン性が透けて見えます。初出オリジナルカップリングでは久しぶりの復活です。(SONY/RCA)

【収録情報】
・モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64
 北ドイツ放送交響楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)
 録音時期:1994年3月6日〜8日
 録音場所:ハンブルク、ムジークハレ
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 DSD MASTERING
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

内容詳細

ヴァントと北ドイツ放送so.が94年3月に行なった定期演奏会のライヴ録音。ヴァントが得意とするチャイコフスキーの交響曲第5番、モーツァルトの交響曲第40番を収録。古典的な均整美の中にロマンティシズムを忍ばせた珠玉の演奏が味わえる。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

総合評価

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ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー...

投稿日:2012/07/18 (水)

ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー指揮者として大器晩成型とは言え特に晩年若干スターに祭り上げられた感のあったヴァントが何と82歳の1994年に手兵NDRSOを振ってのライブ録音盤でプログラムはモーツァルト交響曲第40番(タイム@8’18A8’30B3’32C4’58)とチャイコフスキー交響曲第5番(同@16’20A13’06B5’50C11’55)とマァ珍しい?ものであります。いつもながら的を得た東京都の方のレビューで語り尽くされておりますのでやや蛇足ではありますがスペースをいただきました。モーツァルト交響曲第40番第1楽章出だし例の印象的なテーマを濃淡つけて且つ弦をヤヤ引き摺りつつ進めますが結局得てして感傷的に演奏されるところをストレート気味に終始しました。第2楽章はそういうわけで?ダレません。第3楽章のメヌエットは颯爽を通り越してとにかくテンポとしては速くトリオも切れ目なく突入しますがある説得感はあります。テンポを戻しての最終楽章での途中の変節変調は到って淡々としたものです。こういうわけでマァ、全体としてこの曲に我々レベルで求める「遊び」辺りに不足感はあろうかと思います。詳細は未確認ですがヴァント指揮のこの第40番CD盤としては1959年ケルン・ギュルツェニヒOを振った演奏物(@8’23A8’51B3’40C5’31)やベルリン・ドイツSOを振った1988年ライブ盤(@8’18A8’17B3’33C5’33)もあり本盤含めて「偶発的・思いつき的なものではなく、意味のあるもの・後の時代にも落ち着いて鑑賞できるるものにしたい」と常々考えていた彼の演奏なのでしょう。譜面を見ないものの音楽そのものに語らせるスタンスにおいてHMVレビューにもメモされている様に彼ならば充分想定されるロシア風のセンチメンタリズムを廃したストレートな演奏のチャイコフスキー(本盤演奏以外に1987年ベルリン・ドイツSOを振ったライブ盤(@15’41A12’03B5’41C12’22)もあるそうです)は先ず本盤が未聴でありますので当面OKランクからとさせていただきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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独墺系の指揮者にはチャイコフスキーの交響...

投稿日:2012/03/10 (土)

独墺系の指揮者にはチャイコフスキーの交響曲の録音を好んで行った者は多い。フルトヴェングラーやクレンペラー、ベーム、ザンデルリングと言った錚々たる指揮者が、後期3大交響曲の録音を行っているし、カラヤンに至っては、交響曲全集のほか、数多くの録音を遺しているところだ。ヴァントの芸風とチャイコフスキーの交響曲は、必ずしも相容れるものではないようにも思われるが、ヴァントの伝記を紐解くと、若い頃は、チャイコフスキーの交響曲を頻繁に演奏したとのことである。これは、ヴァントが、とかく孤高の指揮者と捉えられがちではあるが、実際には累代の独墺系の大指揮者の系列に繋がる指揮者であるということを窺い知ることが可能であるとも言える。もっとも、ヴァントが遺したチャイコフスキーの交響曲の録音は、手兵北ドイツ放送交響楽団を指揮した第5番及び第6番のそれぞれ1種類ずつしか存在していない。しかしながら、数は少ないとしても、この2つの演奏はいずれも素晴らしい名演であると高く評価したいと考える。本盤におさめられたのは交響曲第5番であるが、同曲は、チャイコフスキーの数ある交響曲の中でも、その旋律の美しさが際立った名作であると言える。それ故に、ロシア風の民族色やメランコリックな抒情を歌い上げたものが多いと言えるが、本演奏は、それらのあまたの演奏とは大きくその性格を異にしていると言える。演奏全体の造型は堅固であり、その様相は剛毅にして重厚。ヴァントは、同曲をロシア音楽ではなく、むしろベートーヴェンやブラームスの交響曲に接するのと同じような姿勢で本演奏に臨んでいるとさえ言えるところだ。したがって、同曲にロマンティックな抒情を求める聴き手にはいささか無粋に感じるであろうし、無骨とも言えるような印象を受けるが、各旋律の端々からは、人生の諦観を感じさせるような豊かな情感が滲み出していると言えるところであり、これは、ヴァントが晩年になって漸く到達し得た至高・至純の境地と言えるのではないかと考えられるところだ。そして、演奏全体に漂っている古武士のような風格は、正に晩年のヴァントだけが描出できた崇高な至芸と言えるところである。もちろん、チャイコフスキーの交響曲の演奏として、本演奏が唯一無二の存在とは必ずしも言い難いと言えるが、それでも立派さにおいては人後に落ちないレベルに達しているとも言えるところであり、私としては、本演奏を素晴らしい名演と評価するのにいささかの躊躇をするものではない。併録のモーツァルトの交響曲第40番も、ワルターやベームなどによる名演と比較すると、優美さや愉悦性においていささか欠けていると言わざるを得ないが、チャイコフスキーの交響曲第5番の演奏と同様に、一聴すると無骨とも言える各旋律の端々から漂う独特のニュアンスや枯淡の境地さえ感じさせる情感には抗し難い魅力に満ち溢れていると言える。いずれにしても、本演奏は、ヴァントの最晩年の清澄な境地が示された至高の名演と高く評価したいと考える。ヴァントは、同時期に交響曲第39番や第41番も録音しているが、可能であれば、本盤のようにSACD化して欲しいと思う聴き手は私だけではあるまい。音質は、1994年のライヴ録音であるだけに、従来CD盤でも十分に満足できる音質であったが、今般、ついにSACD化されたのは何と言う素晴らしいことであろうか。音質の鮮明さ、音場の幅広さのどれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。いずれにしても、ヴァントによる至高の名演を、SACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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おお、懐かしい! これは私にとって初めて...

投稿日:2012/01/11 (水)

おお、懐かしい! これは私にとって初めてヴァントを新譜で聴いたCDです。当時派手さはないものの渋いブルックナー指揮者として評価が高まっていて、いよいよベルリン・フィルを振ろうとしていた頃だったと思います。そんな彼がチャイコフスキーやモーツァルトのポピュラーな曲を振ったというので、興味津々で聴きました。それまで好んで聴いていたワルターやマゼール(どちらもウィーン・フィル)のロマンティックで温暖な印象から、リアルで輪郭の鮮明(新録音だから当然ですが)、かつ硬質で寒色系の音色に戦慄したのを憶えています。

ケンポウ さん | 宮城県 | 不明

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人物・団体紹介

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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