ピアノ作品全集、ピアノを伴う室内楽作品集　ミカエル・アイラペティアン、ウラディーミル・セルゲーエフ、デミアン・フォーキン、ユリア・アイラペティアン（2CD）

スペンジアリャン：ピアノ作品全集＆ピアノを伴う室内楽作品集

クリミア生まれのアルメニア人作曲家・指揮者アレクサンドル・スペンジアリャン（ロシアではスペンディアロフ）。リムスキー＝コルサコフに師事、先輩のグラズノフから「非の打ちどころのない素晴らしい技術を持った音楽家」と讃えられ、彼と親交を結びました。1925年にはエレバンで音楽大学の教授や学生からなる18名のオーケストラを指揮、これは後にアルメニア・フィルハーモニー管弦楽団に成長するなど、若い音楽家たちの育成にも力を注ぎました。ロシアとアルメニアの民族要素を併せ持つ彼の作品は、楽譜出版社ベリャーエフらにも高く評価され、アルメニア国民楽派の開祖とされています。
　このアルバムでは、オリジナルのピアノ曲とピアノを伴う室内楽曲の全てに加え、後輩の作曲家ヴィリー・サルキニャン[1930-]による歌曲のピアノ版編曲を収録。ほとんどが世界初録音となる作品を楽しめます。演奏はミカエル・アイラペティアン。これまでに自身の作品を含むアルバム10枚を超えるアルメニア作曲家の作品をリリース、この国のクラシック音楽の発展と普及に多大な貢献をしたことで、アルメニア共和国国家賞を受賞しています。（輸入元情報）

【収録情報】
Disc1
スペンジアリャン：
1. エレヴァン・エチュード集 Op.30 (1925)（ヘイダリ／ギジャス）
2. クリミアのスケッチ 第1集 Op.9 (1903)（ピアノ版）（エール・ド・ダンス／悲しい歌／宴会の歌／エール・ド・ダンス『カイタルマ』）
3. ワルツ 変ロ長調 (1892)
4. ワルツ 変ホ長調 (1893)
5. スケルツォ ニ長調 (1894)
6. メヌエット 変ロ長調 Op.3-1 (1895)
7. 舟歌 ト短調 (1895)
8. 序奏とハイタルマ (1895)
9. 子守歌 Op.3-2 (1894)
10. メヌエット ニ短調 (1897)
11. 勇敢な戦士たち Op.26 (1915)
12. 民謡、舞曲とハイタルマ (1917)

Disc2
13. ワルツ ホ短調〜ヴァイオリンとピアノのために (1892)
14. 民謡〜ヴァイオリンとピアノのために (1903)
15. ロマンス〜ヴァイオリンとピアノのために (1892)
16. 子守歌〜ヴァイオリンとピアノのために (1893)
17. メロディ〜ヴァイオリンとピアノのために (1894)
18. カンツォネッタ ニ長調〜ヴァイオリンとピアノのために (1896)
19. ハイタルマ Op.9-4〜ヴァイオリンとピアノのために (1903)
20. ロマンス ヘ長調〜チェロとピアノのために (1893)
21. ロマンス ト短調〜チェロとピアノのために (1893)
22. 舟歌 ト長調〜チェロとピアノのために (1894)
23. 舟歌 ト短調〜チェロとピアノのために (1896)
24. バラに Op.1-3(1894)（サルキシャン編曲ピアノ版）
25. 東方の子守歌 Op.5-2(1900)（サルキシャン編曲ピアノ版）
26. ミ・ラル・ブルブル Op.22-2(1910)（サルキシャン編曲ピアノ版）
27. クリミア・タタール人の歌 Op.25-1 子守歌(1915)（サルキシャン編曲ピアノ版）
28. サヤト・ノヴァの歌 - ガリブ・ブルブル(1925)（サルキシャン編曲ピアノ版）
29. 最愛の人へ(1916)（サルキシャン編曲ピアノ版）
30. クリミアのスケッチ 第2集 Op.23-5『ねずみ』 (1905)（サルキシャン編曲ピアノ版）
31. アルマスト (1918-1928)より（乙女の踊り／男性の踊り／ペルシャ人の行進）（サルキシャン編曲ピアノ版）

　ミカエル・アイラペティアン（ピアノ：1-23）
　ユリア・アイラペティアン（ピアノ：24-31）
　ウラディーミル・セルゲーエフ（ヴァイオリン：13-19）
　デミアン・フォーキン（チェロ：20-23）

　録音時期：2019年3月15日
　録音場所：Great Hall of the State Tchaikovsky Conservatory, Moscow, Russia
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）