歌劇『エディプス王』全曲、バレエ『結婚』　ヒル（Ｔ）、クラフト＆フィルハーモニア管

クラフト／ストラヴィンスキー：歌劇「エディプス王」

KOCHインターナショナル音源の大幅値下げ再リリ−ス。ストラヴィンスキー（1882-1971）のアシスタントであり、のちには養子縁組までしたクラフトの演奏は、作曲家の言葉そのもの。イギリスの歌手たちをそろえ、貴重な証言としての演奏がさらにクオリティを高めています。
ソフォクレスの悲劇に基づく「エディプス王」は、すでに20世紀の古典的名作としての評価が確立しています。朗読者、男性合唱、管弦楽を要するこの作品は、ストラヴィンスキーの1920年代新古典主義作風の頂点に位置するものです。「結婚」は、独唱、合唱、４台のピアノ、１７台の打楽器群で演奏する、四場のバレエと舞踊カンタータの混合作。農民の婚礼を描写しています。ストラヴィンスキーがディアギレフのために作曲した二曲の舞踊作品の一つである「結婚」は、母国語ロシア語の台詞に曲をつけたもので、もっともロシア的な作品といえます。この作品の中の式次第、象徴、意味合いの中には、ストラヴィンスキーが直接受け継いだ文化的な土壌が、様々な様相で表現されています。

　・ストラヴィンスキー：
　�@歌劇「エディプス王」全曲
　�Aバレエ音楽「結婚」
　アリソン・ウェルズ（Ｓ）、スーザン・ビックレイ（Ｍ）
　ジェニファー・レーン（Ｍ）、マーティン・ヒル（Ｔ）
　ジョゼフ・コーンウェル（Ｔ）、デーヴィッド・ウィルソン＝ジョンソン（Br）
　アンドルー・グリーナン（Ｂ）、アラン・エウィング（バッソ・プロフォンド）
　エドワード・フォックス（語り）
　サイモン・ジョリー男声合唱団、サイモン・ジョリー合唱団
　インターナショナル・ピアノ・クワルテット
　トリスタン・フライ・パーカッション・アンサンブル
　フィルハーモニア管弦楽団
　ロバート・クラフト（指揮）