ジョルダーノ:『フェドーラ』
ダニエラ・デッシー、ファビオ・アルミリアート
ヴァレーリオ・ガッリ&カルロ・フェリーチェ歌劇場
19世紀後半、結婚を間近に控えた皇女フェドーラ。しかし婚約者をロリス伯爵に撃ち殺されてしまい復讐を誓った彼女は、証拠を集めますが、実は彼女の婚約者がロリスの妻と不倫をしていたことを知り、その憎しみがロリスへの同情と変わります。しかし時すでに遅し。真実を知る前にフェドーラが告発していたことが元で、ロリスの兄と母が死んでしまったことから、自責の念に堪えかねたフェドーラは自ら毒をあおり、命を絶つのでした。
2016年8月にこの世を去った名ソプラノ、ダニエラ・デッシー。声だけでなく、歌唱技術、演技、容姿、全てが優れた彼女はイタリア・オペラ界を代表する歌手の一人であり、彼女の突然の訃報は全世界のファンの涙を誘いました。亡くなる前年、2015年のこの録音では、生涯の伴侶であったアルミリアートとともに、息のあった歌唱を繰り広げています。憎しみから愛へ、そして自らの罪を悔いながら息絶える・・・。まさに絶唱とも言える迫真のパフォーマンスです。(輸入元情報)
【収録情報】
● ジョルダーノ:歌劇『フェドーラ』全曲
皇女フェドーラ…ダニエラ・デッシー(ソプラノ)
ロリス伯爵…ファビオ・アルミリアート(テノール)
外交官デ・シリエ…アルフォンソ・アントニオッツィ(バス)
オルガ伯爵夫人…ダリア・コヴァレンコ(ソプラノ)
ディミートリ…マルゲリータ・ロトンディ(メゾ・ソプラノ)
デジレー…マヌエル・ピエラテッリ(テノール)
ルーヴェル男爵…アレッサンドロ・ファントーニ(テノール) 、他
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場管弦楽団&合唱団
ヴァレーリオ・ガッリ(指揮)
録音時期:2015年3月
録音場所:ジェノヴァ、カルロ・フェリーチェ歌劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)