ショスタコーヴィチ：ヴィオラ・ソナタ（弦楽合奏伴奏版）、リューエンソーン：『ＶｉｏｌＡｌｉｖｅ』　ギラド・カルニ、チューリヒ室内管弦楽団

ショスタコーヴィチ：ヴィオラ・ソナタ（弦楽合奏伴奏版）
レーヴェンソーン：ViolAlive
ギラド・カルニ＆チューリヒ室内管弦楽団

ショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタを弦楽合奏伴奏に編曲したヴァージョンと、現代イスラエルの作曲家、ギデオン・レーヴェンソーンの「ViolAlive」を組み合わせたアルバム。
　ヴィオラ・ソナタの編曲をおこなったのは、作曲家でヴィオラ奏者、エネスコ四重奏団のメンバーとしても活動するルーマニア出身のヴラディーミル・メンデルスゾーン。このヴァージョンには、編曲者自身が1992年にアムステルダム・シンフォニエッタと共演したGLOBE盤と、ユーリ・バシュメットがクレメラータ・バルティカと2005年に録音したDGのライヴ盤がすでに存在しており、今回が3つめの録音ということになります。
　ヴラディーミル・メンデルスゾーンの編曲は、このショスタコーヴィチ最後の作品を、美しく聴きやすく響かせるもので、暗さが減退した分、親しみやすくなっているのがポイントです。
　組み合わせの「ViolAlive」は、イスラエルの作曲家、ギデオン・レーヴェンソーン（リューエンソーン）[1954- ]によるもので、ヴィオラ・ソロと打楽器、19のソロ楽器のために書かれています。
　ヴィオラ・ソロはイスラエル出身のギラド・カルニが担当。カルニは1992年、最年少でニューヨーク・フィルに入団し、1994年にはライオネル・ターティス国際ヴィオラ・コンクールで優勝、その後バンベルク交響楽団、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団の首席を経て、現在はチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の首席ヴィオラ奏者を務めています。
　カルニはソロ活動にも熱心で、その演奏は、｢非常に叙情的で、ほとばしるカンタビーレが印象的」と高い評価を得ています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・ショスタコーヴィチ：ヴィオラ・ソナタ Op.147（ヴラディーミル・メンデルスゾーンによる弦楽合奏伴奏編曲版）
・レーヴェンソーン：ViolAlive

　ギラド・カルニ（ヴィオラ）
　チューリヒ室内管弦楽団

　録音時期：2010年1月5-7日
　録音場所：チューリヒ放送局スタジオ
　録音方式：デジタル（セッション）