シューマン、ロベルト(1810-1856)

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CD

交響曲第1番『春』、第2番 ペーター・マーク&東京都交響楽団(1993年、1990年ステレオ)

シューマン、ロベルト(1810-1856)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TBRCD0014
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ペーター・マーク&都響黄金コンビ第2弾!
シューマンの交響曲第1番&第2番!


ブルックナーの5番(TBRCD0012 レコード芸術特選)の名演でファンの度肝を抜いたマーク&都響の名演がさらに登場。リリシズムの権化、巨匠ペーター・マークと東京都交響楽団の黄金コンビによるシューマンの名曲集。意外にもマークはシューマンの交響曲は、第1番をベルン交響楽団とスタジオ録音していただけです。どう考えてもマークにぴったりの作品。テンポは比較的ゆっくりめに設定されており、噛み締めるような情感豊か。あっけらかんと明るいだけの演奏とは一線を画し、渋み、苦味も効かせてブラームス風の趣きもあります。まさに、憂愁のシューマンと呼ぶに相応しい快演です。オーケストラの上手さも特筆ものです。優秀なデジタル録音。
 解説(日英)、サウンド・マスタリング:WEITBLICK(TOBU)

【収録情報】
・シューマン:交響曲第1番変ロ長調Op.38『春』」
 録音時期:1993年4月17日
 録音場所:東京、サントリーホール
 録音方式:デジタル(都響第368回定期演奏会ライヴ)

・シューマン:交響曲第2番ハ長調Op.61
 録音時期:1990年12月18日
 録音場所:東京文化会館
 録音方式:デジタル(都響第321回定期演奏会ライヴ)

 東京都交響楽団
 ペーター・マーク(指揮)


【ペーター・マーク・プロフィール】
神学者の息子
1919年5月10日スイスのザンクト・ガレンに誕生し、幼少からピアノ演奏などに楽才を発揮。父親のオットー・マークは有名な神学者で音楽家でもあり、その影響からか、マークはバーゼルとチューリッヒ、ジュネーヴの大学で、ヤスパースほかに哲学と神学を学び、さらにパリではコルトーにピアノを師事しています。

指揮者活動
1943年、ビール=ソロトゥルン劇場の合唱指揮者としてキャリアをスタート。ほどなく第2、第1指揮者へと昇格してゆきます。1946年にはパリを訪れ、フランス・オペラとイタリア・オペラについて学び、また、同じ頃、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏会をいくつか指揮し、アンセルメに指揮を学んでもいます。
 1952年、フルトヴェングラーの推薦によって、デュッセルドルフ歌劇場の第1指揮者に就任し、1954年までの在任中に高い評価を獲得。その後、1955年のシーズンからは、首都ボン市の音楽監督に就任し、同市の歌劇場やオーケストラを1959年まで統率することに。中でも1956年、モーツァルト生誕200年祭行事としてボン市立歌劇場でおこなわれたモーツァルトの全オペラ上演は話題になり、一躍モーツァルトのスペシャリストとして知られることとなります。
 さらに、シンシナティ交響楽団を指揮してアメリカ・デビューも果たし、同時期にコヴェント・ガーデン王立歌劇場やシカゴの歌劇場にも登場して、活動の舞台をいっそう拡大。

宗教家生活へ
モーツァルトのいくつかの作品で1950年代初頭に開始された英デッカへのレコーディングも軌道に乗り、指揮者としてのキャリアもより華々しいものとなって行きますが、忙しさゆえの精神的疲弊からか、マークのもうひとつの面を表す宗教世界への渇望が沸き起こります。
 まずマークはギリシャのアトス山にある修道院に入り、さらに、香港の仏教寺院でしばらくのあいだ仏教徒として研鑚を積むという生活を送り、僧侶から音楽の道に戻るよう諭されるまでその地に留まります。

音楽家生活への復帰
1964年、ウィーン・フォルクスオーパーの首席指揮者に就任し、精力的な演奏活動を展開。得意のモーツァルトを中心に、大胆な演出やレパートリーで注目を集めます。
 1968年にはパルマでの“椿姫”上演で絶賛され、トスカニーニ・メダルを授与。同年、ニューヨークでコンサート・デビューし、1972年には“ドン・ジョヴァンニ”でメトロポリタン歌劇場デビューを果たします。
 先年の好評を受け、1970年、パルマの歌劇場の音楽監督に就任し、1974年からはトリノのテアトロ・レッジョの音楽監督、1984年から1991年まではスイスのベル市の音楽監督を務め同地の交響楽団とオペラを統率します。
 その間、1983年には北イタリアのヴェネト州にある州立室内オーケストラ、パドヴァ・デル・ヴェネト管弦楽団の音楽監督に就任。数多くのレコーディングをこなします。また、1984年にはスペイン国立管弦楽団の首席指揮者も歴任。1989年にはイタリア北部のトレヴィゾに若手の指揮者や作曲家を養成する学校を開設、2001年にヴェローナで死去するまでイタリア楽壇に大きく貢献します。(HMV)

内容詳細

リリシズムあふれる巨匠、マークによる東京都so.とのシューマンの交響曲第1、2番。東京都so.の高い演奏力を活かし、ゆったりめのテンポでメランコリックな憂愁のシューマン像を作り上げている。(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

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マークさんと都響のライヴ、続々とリリース...

投稿日:2013/08/21 (水)

マークさんと都響のライヴ、続々とリリースされてこの指揮者の実力を見直すよいきっかけになっております。ディスコグラフィの上では必ずしも恵まれなかったマークさん、ライヴでのいろいろなレパートリーを聴くほどに、刮目する結果となります。さて、このシューマンも新レパートリーでリリースは大いに歓迎。ですがねえ、オケの状態がちょっと悪くて、ここではいま一つの出来栄えのように思います。シューマンの場合、オーケストレーションが下手だとかいろいろ言われますが、それをフォローするためのバランス感覚とかデリケートさが相当に要求されると思うのですけれど、そこが甘いように思われます。私個人としては、そこに不満を憶えてしまったなあ。悪い演奏ではないけれど、完成度は今一つぢゃなあ。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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誰もCD評そのものを書いていないので、ひ...

投稿日:2013/02/08 (金)

誰もCD評そのものを書いていないので、ひとつここは。結論から言って、素晴らしい。一番は、ホールの音響特性も相まって、ややオフ気味だが、迫力がそがれているかというとそんなことはなく、遅いテンポでじっくり聞かせる。第二楽章など本当によく歌っているし、軽やかさもある。2番は間接音がやや控えめ。だが、その分金管の迫力が前にでる。東京文化会館てのはデッドだけれど、録音会場としては本当に優れていて、マイクセッティングが全てを決める。コーダの追い込みも、思わず身を乗り出す迫力だし、ティンパ二が強烈に、なお且つ音楽的に決め、音楽を引き締めている。80年代~90年代の都響は、フルネ、マークという、スター街道からは一線を画した、職人指揮者の薫陶を受け、日本でも貴重な味のある音をだせる楽団となった。機能的には、今も素晴らしいが、昔、マークやフルネと演奏した数々の名演を是非リリースしてほしい。これらは世界的にも知られてよい業績だ。マークには3番の録音があるのだろうか。都響との音源があれば、マークと都響によるシューマン交響曲の全集が完結するわけだが。

七海耀 さん | 埼玉県 | 不明

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どちらも実際の演奏を聴いていただけに待望...

投稿日:2011/11/17 (木)

どちらも実際の演奏を聴いていただけに待望のCD化だ。2番は前回から四年ぶりの来日となった公演だが、このシューマンの素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものがある。第三楽章の沈静かしながらもよどむことなく語られていく音楽の見事さ、終楽章の高揚感などあまりにも素晴らしかった。もうひとつの1番はホールの残響もあり、より豊かな響きとスケールの大きさが端正な造形の中に見事に形作られた演奏となっている。特に終楽章はそれがひとつの頂点をつくりあげられた感のあるものだった。両曲ともこの指揮者の日本での最高の演奏のひとつ。ただこれらの感想は過去の記憶からのものであり、これは多少美化されているかもしれない。それを確認するという意味でもほんとうにこれはありがたいCDだ。できれば最後の来日となった1995年に第4番も演奏されているはずなので、そちらもできればCD化をぜひお願いしたい。今回の評価は期待の大きさをあらわしています。

ぼん さん | 神奈川県 | 不明

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シューマン、ロベルト(1810-1856)

ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann)は、 1810年6月8日にドイツのツヴィッカウに生まれました。5人兄弟の末っ子で、出版業者で著作もあったという父親のもとで早くから音楽や文学に親しみ、作曲や詩作に豊かな才能を示したといいます。  ロベルト16才の年にその父親が亡くなり、安定した生活を願う母親の希望で法学を選択、1828年にライプツィヒ大学に入学しますが、音

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