ネゼ=セガンがシベリウスに挑んだ!
しなやかな質感、繊細にして雄大な筆致、心地よい推進力。
オケのコントロールも完璧な注目の名演!
2000年からモントリオール・メトロポリタン管弦楽団の芸術監督・首席指揮者を務め、高い人気を誇っているヤニク・ネゼ=セガンがシベリウスの交響曲を録音しました。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場やフィラデルフィア管、ロッテルダム・フィルなど世界の名だたるオケを指揮し活躍しているネゼ=セガンはモントリオール生まれ。地元のオーケストラということもありモントリオール・メトロポリタン管弦楽団とのつながりは大変深く、ブルックナーの交響曲全集などこれまでにも高評価の音源をリリースしてきただけに、シベリウスも期待が高まります。
演奏は期待に違わず大変素晴らしいものです。夾雑物の無いしなやかで透明な響きがシベリウスにジャスト・フィット。そして迫力もあり、第1番ならではの雄大なスケール感も損なうことがありません。シンコペーションが複雑に絡み合うスコアを細部まで完璧に処理しつつ、全体をしっかり俯瞰して長いフレージングで大きな音楽を練り上げ、心地よい推進力でもってシベリウスの世界を構築していきます。指揮者のコントロールがオーケストラの隅々まで完全に行き届いているのに驚かされます。重要な役割を持つ木管楽器も見事な質感で、澄んだ高音から荒涼とした低音まで、鮮やかな情景が浮かんでくるよう。終楽章のテンポの移り変わりは自然にしてドラマティック。巧みな展開にぐいぐいと引きこまれます。(輸入元情報)
【収録情報】
● シベリウス:交響曲第1番ホ短調 Op.39
モントリオール・メトロポリタン管弦楽団
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
録音時期:2018年10月
録音場所:ケベック
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)