ゲイリー・l・フランシオン

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動物の権利入門 わが子を救うか、犬を救うか

ゲイリー・l・フランシオン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784846118044
ISBN 10 : 4846118045
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
348p;20

内容詳細

産業用の動物を閉じ込めるケージを大きくする、殺害方法を洗練化して苦痛を少なくするなどの動物福祉改革は、動物を人間の手段、モノとされる境遇から解き放つことにはならない。動物福祉は人間による動物利用そのものは認めた上で、動物の味わう「不必要」な苦しみを緩和・削減する措置でしかない。どれほど「人道的」に扱われようとも動物たちが日々受ける仕打ちは拷問でしかない。必要なのは動物搾取の廃絶である。これまで動物福祉の理論は数多く示されてきたが、本質的な動物の権利を問う文献はなかった。本書は、米ラトガース大学法学院教授で動物の権利運動に決定的影響を与えてきた著者の代表作の邦訳である。

目次 : 序論/ 第1章 診断―動物をめぐる道徳的滅裂/ 第2章 動物実験―騙されがちな問題/ 第3章 道徳的滅裂の根源―財産としての動物/ 第4章 道徳的滅裂の治療薬―平等な配慮の原則/ 第5章 ロボット、宗教、理性/ 第6章 牛を飼って牛を食べる―ベンサムの過ち/ 第7章 動物の権利―わが子を救うか、犬を救うか/ 補論―二〇の質問(と回答)

【著者紹介】
ゲイリー・L・フランシオン : ラトガース大学法学院(ニュージャージー州ニューアーク)の法学・哲学特別教授。アメリカの法学部で初めて動物の権利論を講義し、以来、25年以上にわたり動物の権利論と法学の授業を行なう。同僚のアンナ・チャールトンとともに、ラトガース大学・動物の権利法律相談所を設立・運営し(1990〜2000年)、その後も「人間の権利と動物の権利」「動物の権利と法律」といった授業・演習を担当する

井上太一 : 翻訳家。日本の動植物倫理・環境倫理を発展させるべく、関連する海外文献の紹介に従事。語学力を活かして国内外の動物擁護団体との連携活動も行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kogyo_diamond さん

    アニマル・ウェルフェアに違和感を感じヴィーガンとしてベターチキンを支持するか迷いがあったが本著で動物福祉法の欠陥を知り、廃絶主義の立場をとることにした。フランシオン曰く「福祉法の実際は制度化された搾取の大半が対象外、動物が財産である以上、動物の苦痛より所有者の利益が優先される。動物の持つ苦しまない利益を道徳的に重要とするならば、動物を人間の財産として扱わずに動物にも平等な配慮の原則を適用しなければならない。」下層民の動物娯楽は禁止されやすく、支配層が好む狩猟は飼育までされ個体数が管理されているとは驚いた。

  • 読書箱 さん

    おおざっぱには理解した。 たぶん、所有権の再定義と逆説的に社会契約論が必要になってくると思う。

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