ファンホ・メナのシャンドス第4弾
ヴェーバーの交響曲第1番、第2番
ジャナンドレア・ノセダ(現桂冠指揮者)の後任としてBBCフィルハーモニックの首席指揮者(チーフ・コンダクター)に就任したスペインの熱きコンダクター、ファンホ・メナ。バヴゼとの共演によるピエルネ(CHAN10633)、「ムジカ・エスパーニャ・シリーズ」のファリャ(CHAN10694)、モンサルバーチェ(CHAN10735)に続くシャンドス(Chandos)からのリリース第4弾では、国、カラーを大胆に変えてドイツ初期ロマン派のカール・マリア・フォン・ヴェーバーを振っています。
当時20歳だったヴェーバーが1806年12月14日から1807年1月2日という短期間で書き上げた交響曲第1番と、続く1月22日から28日に完成させた交響曲第2番。現在では同時期に作曲されたベートーヴェンの『英雄』や交響曲第4番の陰に隠れてしまっている2作品ですが、木管セクションを巧みに活かす手法や、優れたオーケストレーションが随所に発揮されており、時代を先取りしたドイツの初期ロマン派の傑作交響曲と呼べるだけの価値を持つ作品です。
イギリスのシンデレラ・ガール、カレン・ジョーヒガンがソリストを務める名作ファゴット協奏曲も、ダブルリード楽器の豊潤な音色、ヴィルトゥオージティが存分に発揮された快演に仕上がっています。(東京エムプラス)
【収録情報】
ヴェーバー:
・交響曲第1番ハ長調 Op.19, J.50
・ファゴット協奏曲ヘ長調 Op.75, J.127
・交響曲第2番ハ長調 J.51
・舞踏への勧誘 Op.65, J.260(ベルリオーズ編)
カレン・ジョーヒガン(ファゴット)
BBCフィルハーモニック
ファンホ・メナ(指揮)
録音時期:2012年1月21,26日
録音場所:サルフォード、メディアシティUK
録音方式:ステレオ(デジタル)