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国富論 上 国の豊かさの本質と原因についての研究 日経ビジネス人文庫

アダム・スミス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296117543
ISBN 10 : 4296117548
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

繁栄している文明国では、労働の生産性が向上してきたのはどのような要因があったからなのか、社会のさまざまな階層に労働生産物が分配されていくときの自然な秩序はどのようなものなのかが、本書第一編の主題である。第二編では、資本がどのような性格をもち、どのように蓄積され、資本の使い方によって、雇用される労働の量にどのような違いがあるのかを扱う。(「序論と本書の構成」より抄出)。

目次 : 第1編 労働の生産性の向上をもたらす要因と、各階層への生産物の分配にみられる自然の秩序(分業/ 分業の起源/ 市場の大きさによる分業への制約/ 通貨の起源と利用/ 商品の真の価格と名目価格、労働価格と金銭価格/ 商品価格を構成する要素/ 商品の自然価格と市場価格/ 労働の賃金/ 資本の利益/ 業種による労働の賃金と資本の利益の違い/ 土地の地代)/ 第2編 資本の性格、蓄積、利用(資財の分類/ 社会の総資本のうち特殊部門としての通貨、すなわち国民資本の維持費/ 資本の蓄積と、生産的労働と非生産的労働/ 利付きで貸し出される資本/ 資本のさまざまな用途)

【著者紹介】
アダム・スミス : 1723〜1790年。英スコットランドの社会哲学者、政治経済学者

山岡洋一 : 翻訳家。1949年生まれ。政治経済分野の翻訳で高い評価を得る。2011年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 藤井宏

    「国内の労働の生産物かそれを使って外国から購入したものの量が、それらを消費する国民一人当たりでみて多いか少ないかによって、その国の国民が求める必需品と利便品が十分に供給されているかどうかが決まる。」「ものの真の価格はそれを生産するのに要する手間苦労。富の所有によって直接にもたらされる力は、労働と労働の生産物を支配、購入する力。」鎖国中の日本の銅が欧州に輸出利用されていることが18世紀の本書で言及されているのは興味深かった。

  • いとう・しんご

    J.アリギきっかけ。労働価値説、利子・地代・賃金の3要素、購買力平価、貿易収支、通貨供給量と流通速度、収穫逓減の法則など経済学の基本的な概念がほぼ出そろっていてビックリ。資本家が労働者の生みだした付加価値を利益として収奪する一方、同業組合による談合を重ねて市場を不公正に支配することをスミスは舌鋒鋭く批判するのです。例の「見えざる手」は本巻には出てきません、いつ登場するか、続きをお楽しみに・・・

  • みかん。

    ある時期を経たとき、主に耐久性がある商品に支出した人は、主にその場で消費されるものに支出した人より豊かになっている。原著は1776年に刊行された。読んでいると過去のイングランドの風景描写や産業の記述があり楽しいです。西洋ファンタジーの創作資料にも使える一冊。

  • Akiro OUED

    アダム・スミス曰く。1.戦争は非生産的労働を増やし、国富を減らす。2.政府の浪費は、労働者の倹約で補償される。現代では、武器ビジネスは戦争を、倹約によるデフレは、政府の無駄な財政出動を誘発する。競争激化による利潤率の低下は、スミスには自明でもマルクスには証明すべき命題だった。

  • sab

    経済学の概念が18世紀にこれほど詳述されているのは驚きであるとともに、事例や単位は当時のもののため、当時の生活や風習を伺うことのできる史料的な面白さもある。また、邦訳は読みやすい。上巻では民間部門である労働と資本を概観する。モノの真の価格とは、その生産に要する手間・苦労、つまり労働である。しかし同質同量の労働は存在しない。かといってその労働によって得られる対価の報酬として支払われる通貨は、あくまで名目上の価格に過ぎない。不変なのは労働によって生み出される価値のみである。

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