今すぐ知りたい日本の電力 明日はこっちだ

いとうせいこう

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784903883663
ISBN 10 : 4903883663
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
追加情報
:
256p;19

内容詳細

なぜ電気代が上がった?
エネルギー問題のこの先は?
取り組みを続ける先人たちと
いとうせいこうが緊急問答!


「電気代高騰と再エネの窮地。この大ピンチをチャンスに変えるために、必読の一冊!」経済思想家・斎藤幸平

「いとうせいこうさんが電気を作っている事を知って、「どうしたって電気は使うわけだし、どうせなら好きな人から買おう」と、"みんな電力"に申し込んだ。後は何にも知らなんだ。
でも実はこれ、漆黒の闇夜を再生可能エネルギーという希望の光で照らし、新時代を切り拓く、ユニークでユーモラスな大人たちの壮大な物語だった。僕らは今、知るべきことがある。僕は今、知ることが出来た。いとうさんから、電気を買っただけなのに。」
綾小路 翔(氣志團)



●まえがきより
 さてこのインタビュー集は、このところ突然旗色が悪くなったかのように見える「再生可能エネルギー」に実際に関わっている方々への真摯な質疑応答でできている。
 発電を農業と結びつけて進める人、その電気の中からよりよいものを選んで集め、それを家庭や店舗や工場に売る人、一般の電気網から切断された暮らしを可能にするために蓄電池を開発する人、そして海外で何が起きているかをよく知る専門家。
 なぜそんな本をつくろうとトップスピードで動いたかといえば、僕自身が〈みんな電力〉の協力で〈いとうせいこう発電所〉を福島に持ち、太陽光でつくった電気を限られた契約者の方々に売ってみているからだ。なぜ自分で発電所を持ったかといえば、まず第一に「誰でも発電できる世の中になったのだ」とわかりやすく構造の変化を示したいからであった。
 だが、状況が変わってきた。いや、変わらされてきたというのが実感だ。
 それならなぜ「変わらされている」のだろうか。
 ということで、僕は各地へ飛んで質問を繰り返した。
 エネルギー不足はなぜ起きているのか。
 再生可能エネルギーは本当に明日への道を照らすものではないのか。
 ここで行く方向をあやまると、ほんの十数年後、私たちはどん詰まりの前で立ちすくむのではないか。
 そういう危機感からこの本はできている。
 読み終えて、さて皆さんはどの道を選ぼうと考えるだろうか。

【著者紹介】
いとうせいこう : 1961年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、編集者を経て、作家、クリエイターとして活字・映像・音楽・舞台など多方面で活躍。1999年、『ボタニカル・ライフ 植物生活』で第15回講談社エッセイ賞受賞、2013年『想像ラジオ』で第35回野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Yuho Tanuma さん

    自ら太陽光発電所を立ち上げたいとうせいこうの再生エネルギー関連有識者たちへのインタビュー集。 非合理な旧来の再生エネルギーの常識を打ち破る農業と両立した太陽光発電、最新技術ペロブスカイト太陽光発電、蓄電によるスマートグリッドなど未来に希望を抱ける。 安価で高性能なソーラーパネルと蓄電池の開発に国はもっと予算をかけて欲しい。

  • Go Extreme さん

    FIT:フィード・イン・タリフ/固定価格買取制度 FIP:フィード・イン・プレミアム→あらかじめ決めた価格は保障 FIPー資本主義的/FIT:国主導 アグリゲーター ロシアのウクライナ侵攻→契約を守る常識すら壊れた パッシブハウス:エネルギーを使わない 自動車:効率的にする<交通量を減らす 今の雇用を守る→人が住めない街をつくる セクターカプリング→余った電気を交通・熱とし活用 中国の強み:ゼロベースでいきなり作れる ヨーロッパ:自分たちの街→持続可能な社会 ドイツ:市民企業・シチズンエンタープライズ

  • greenbottle さん

    2011年の東日本大地震以降、現在のウクライナ侵攻に至る12年の間に大きく変化した日本の電力事情。東日本のあと再生可能エネルギーが進化したはずだったのに。電力自由化は一つの有効な処方箋だったはずなのに。 現在の電力逼迫や電気代高騰に対して、再生可能エネルギーは希望の光になり得るのか気になっていたので、この本に出てくる方々のインタビューには目から鱗が落ちる想い。

  • 小池 和明 さん

    現下のエネルギー、原発回帰問題を受けて、知りたかった内容だった。FITは知っていたが、まさか、2011年3月11日午前中に国会を通過しただなんて知らなかった。それから、今はFIPという制度に移行中で硬直的なFITの欠点を補うように市場価格を意識したものがあることを初めて知った。そして、こうした制度も多分ドイツが先生になっている。最終章はドイツの再生可能エネルギーについて論じていて、日本と違って政策に思想があるなと。例えば、本気でエネルギー消費を減らした社会を創造しようとしている。いとうせいこう氏、面白い。

  • えんぴつ さん

    図書館でリクエストして、読む。環境問題、電気の問題について最先端の人5人へのインタビュー集。人選と編集がナイスで、今、再生エネルギーはどうなっているのかとか、蓄電池の可能性とか、例えばドイツは今どうなっているとか知りたいことが満載で、マーカーしながらまた読みたいので購入しようと思います。著者のいとうせいこうさん、植物愛好家として有名ですが、国境のない医師団ルポとかとにかくアンテナが高い人。電気代の高騰に不安な人、SDGsに向けて何かしたい人、市民活動家や政治家、教育現場の人に読んでほしい。

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人物・団体紹介

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いとうせいこう

1961年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。音楽活動においては日本にヒップホップカルチャーを広く知らしめ、日本語ラップの先駆者の一人である。アルバム『建設的』(1986年)にてCDデビュー。

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