民俗選挙のゆくえ 津軽選挙vs甲州選挙

杉本仁

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787763327
ISBN 10 : 4787763326
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
追加情報
:
350p;20

内容詳細

選管を制する者が、選挙を制する―津軽の激烈な民俗選挙に翻弄され、大地主の父祖累代の富を蕩尽しつくした太宰治の長兄、津島文治。一方、義理と贈与と相互扶助の甲州選挙を身をもって生きた政界のドン、金丸信。カネと盲動、中傷と謀略が渦巻く、津軽と甲州の選挙祭りが行きついた対照的な悲喜劇。そのゆくてに、ありうべきポスト近代選挙を模索する。

目次 : 選挙楽しや牛馬にゆられ/ 津軽と甲州―その気質/ 津軽選挙の発生―金木町長選不正開票事件/ 二人町長と代理戦争―鯵ヶ沢選挙と大泉村長選/ 出稼ぎと行商―不在者投票/ 神仏の力と選挙タタリ/ カネの力と悪銭/ 飲食の力と食物禁忌/ 無尽と葬式/ 村八分と地域ぐるみ/ オヤコ選挙と骨肉の戦い/ 口碑と文芸/ 二人の政治家―津島文治と金丸信/ 民俗選挙のゆくえ―柳田国男をめぐって

【著者紹介】
杉本仁 : 1947年山梨県に生まれる。青山学院大学を経て、同大学院修士課程修了。柳田国男研究会会員。都立高校教諭を経て、2012年〜2017年都留文科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    衆院選の前日に読了。政治はマツリゴトとも言われる。そういえば選挙前のあのどこか浮ついた空気には祭りと共通するようにも思えるなあ。というわけで選挙と民俗社会の関係を論じた一冊。地方の選挙、津軽と甲州の選挙戦を論じているのだが、地方の伝統から津軽は血縁によって甲州は地縁によって選挙戦が展開されているというのは面白い指摘。昭和中期の事例が多いので、公選法?何それ?的な事例が多く面白く、選挙という近代の産物の中にも土俗が息づいているのを確認できただけでも読んで良かった。現在の選挙にはない熱気みたいなのもあるし。

  • 1131you さん

    水曜日のダウンタウンを見てA。予想よりかなり面白かった。選挙を政治や行政でなく民俗学から眺めるという新しい視点。柳田國男研究会会員だけあって民俗学の資料は多岐に渡り、言及も細部に渡る(これは選挙に関係あるのだろうかという所まで)。出典もわかりやすく興味深い記述の一次資料にあたりやすい。大量の参考文献から面白そうなのをピックアップする作業が待っている幸せ

  • 睡眠学習 さん

    伝統的に過激な選挙戦が繰り広げられた津軽選挙と甲州選挙の共通点と相違点を民俗学的に考察した一冊。小選挙区制になってから大したことなくなったと批判している筆者には違和感を覚える

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杉本仁

1947年山梨県に生まれる。青山学院大学を経て、同大学院修士課程修了。柳田国男研究会会員。都立高校教諭を経て、2012年〜2017年都留文科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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