スターバト・マーテル、ニシ・ドミヌス、協奏曲集　ニコラス・スパノス、パンドルフィス・コンソート

ヴィヴァルディ：スターバト・マーテル

ヴィヴァルディの人気作『スターバト・マーテル』を中心に、2曲の協奏曲と『ニシ・ドミヌス』を収録した1枚。『ニシ・ドミヌス（主が家を建てられるのでなければ）』は1716年頃に書かれたソロ・カンタータ。詩篇127（126）篇からテキストが取られており、古代イスラエルの王ソロモンが詠んだ都もうでの歌「主が家を建てられるのでなければ、建てる者の勤労はむなしい」という内容が切々と歌われます。『スターバト・マーテル（悲しみの聖母）』はわが子イエス・キリストが磔刑となった際、母マリアが受けた悲しみを思う内容が歌われた名作。こちらもアルト（カウンター・テナー）のソロが際立つ美しい作品です。
　ソロを歌うニコラス・スパノスはギリシャ生まれのカウンターテナー。幅広いレパートリーと卓越した声の美しさで知られおり、これまでにヘンデルの歌劇『オレステ』や『タメルラーノ』に出演した他、モンテヴェルティやグルック、ブリテンの『真夏の夜の夢』などでの歌唱でも高く評価されています。（輸入元情報）

【収録情報】
ヴィヴァルディ：
1. 主が家を建てられるのでなければ RV.608
2. ヴァイオリン、オルガン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ短調 RV.541
3. 2つのヴァイオリン、チェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調 RV.578（調和の霊感 Op.3-2）
4. スターバト・マーテル RV.621

　ニコラス・スパノス（カウンター・テナー：1,4）
　パンドルフィス・コンソート
　　マキシミリアン・ブラット（第1ヴァイオリン、ヴァイオリン・ソロ：2）
　　カタジナ・プジョザ（第2ヴァイオリン）
　　エルズビエータ・サイカ＝バヒラー（ヴィオラ・ダモーレ）
　　エリザベート・ツァイスナー（チェロ）
　　ゲオルク・クロナイス（ヴィオローネ）
　　フーベルト・ホフマン（テオルボ）
　　マティアス・クランペ（ポジティフ・オルガン）

　録音時期：2021年1月7-10日
　録音場所：オーストリア、ニーダーエスターライヒ州、Unterretzbach、Atelier 73
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）