マリピエロ、ジャン・フランチェスコ(1882-1973)

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CD 輸入盤

『自然の印象』、『間隔と静寂』 ラ・ヴェッキア&ローマ交響楽団

マリピエロ、ジャン・フランチェスコ(1882-1973)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8572409
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

マリピエロ:自然の印象、間隔と静寂
ラ・ヴェッキア&ローマ交響楽団


最近人気急上昇中のイタリアの近代作曲家マリピエロ。このアルバムは、いくつかの世界初録音を含む彼のカタログの隙間を埋める貴重なものとなっています。『自然の印象』三部作の第1番は、まだ印象派の影響が見て取れる色彩的な曲。ドビュッシーを思わせる柔らかい和声も聞こえてくる美しい作品です。1914年から15年作曲の第2番は荒々しさが加わり、何とも生命力溢れる曲となっています。そして第3番は1921年から22年に作曲されたもので、中でも『カプリのタランテラ』はストラヴィンスキーとまでは言わないものの、命の根源に迫るかのような激しさも見せてくれます(とはいえ、レスピーギにも近いかも)。
 象徴的なタイトルを持つ『間隔と静寂』も幽玄な作風が見られ、とりわけ第1番の静けさと力強さの対比は見事であり、マリピエロの管弦楽法の素晴らしさを体感することができるでしょう。(NAXOS)

【収録情報】
マリピエロ:
・自然の印象I
・自然の印象II
・自然の印象III
・間隔と静寂I
・間隔と静寂II

 ローマ交響楽団
 フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)

 録音時期:2009年3月、2010年12月
 録音方式:デジタル(セッション)

ユーザーレビュー

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ローマ響は、ボーンマス響やニュージーラン...

投稿日:2012/01/21 (土)

ローマ響は、ボーンマス響やニュージーランド管、スロヴァキア放送管弦楽団などに並ぶナクソス期待のニュー馬車馬オケ。お前誰やねんとツッコミ必至のイタリア近現代作曲家をお抱え指揮者フランチェスコ・ラ・ヴェッキアとお揃いでいそいそ録音。馬車馬オケだけあって演奏はピンキリ。東欧オケのような凄まじい駄演を疲労するわけではないのが流石にヨーロッパのオケですが、それでも曲目によって演奏のレベルが異なりがちなのはいかがなものか。しかしこのオケのいいところは、良い曲には必ず良い演奏を持ってくるところ! ご存知ナクソス(マルコ・ポーロ)がリバイバルの火をつけた作曲家兼音楽学者ジャン・フランチェスコ・マリピエロの演奏に関しては、同レーベルは外れなしで有名。モスクワ交響楽団に気合を入れさせた(笑)プロデュースの腕はさすが廉価王ナクソス。マリピエロはレスピーギ、カセッラと並んで80年組と呼ばれ、音楽史上では歌劇一辺倒のイタリアに器楽復興の機運を持ち込んだという大きな意義を持っています。印象主義かと思いきや笑っちゃうほどのマーラー・トリビュート、擬古典かと思いきやオネゲル・ライクでメカニカルな作風となかなか軸の定まりづらいカセッラ、音楽学者としての学識肌が災いしてかなかなか録音してもらえないマリピエロを尻目にレスピーギの一人勝ち状態。勿論彼も素晴らしい作曲家なのですが、残る二人の録音も増えればよいですね。印象主義の文脈で語られることが多いマリピエロの作風は、「自然の印象」「間隙と静寂」と当盤のタイトルだけでも見え見え。しかしイタリアンなチーズの響きも(笑)随所に伺われ飽き知らず。後期の交響曲に伺えるようなやや晦渋な響きの方が印象に残りやすいかも。とはいえ彼独特の清新な和音もたっぷり。一粒で何度でも美味しい、それがマリピエロの魅力です。馬車馬オケらしく多少お疲れの音色ではありますが、ラ・ヴェッキアさんの根性の入れ様はなかなか。歌心たっぷりの木管ソロも伸びやかで気持ちよい。線の細さを確かなコンセントレーションでまとめ上げる手腕はお見事です。

Raise さん | 埼玉県 | 不明

4

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