プフィッツナー(1869-1949)

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CD 輸入盤

『パレストリーナ』全曲 キリル・ペトレンコ&フランクフルト歌劇場、ブロンダー、シュタルマイスター、他(2010 ステレオ)(3CD)

プフィッツナー(1869-1949)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OC930
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

プフィッツナー:『パレストリーナ』(3CD)
キリル・ペトレンコ&フランクフルト歌劇場


プフィッツナーの代表作『パレストリーナ』に新録音の登場。なぜかドイツ以外ではあまり聴かれないこのオペラですが、ルネッサンスの大作曲家、パレストリーナを主人公に、傑作『教皇マルチェルスのミサ』の作曲エピソードについて、トリエント公会議と絡めた伝説により描いたという題材自体はとても面白いものです。

【プフィッツナーの代表作】
ハンス・プフィッツナー[1869-1949]は、後期ロマン派全盛の時代に活動を始め、ロマン主義的方針を堅持しながら20世紀なかばに亡くなったドイツの作曲家。交響曲や室内楽も書きましたが、代表作はカンタータ『ドイツ精神について』と、オペラ『パレストリーナ』とされています。
 プフィッツナーの作風は、卓越したオーケストレーションと比較的親しみやすい楽想が融合したもので、それゆえ現在でも聴かれることが多くなっています。とはいえ、当初はライヴァルでもあった5歳年上のリヒャルト・シュトラウス[1864-1949]ほどの人気を得ることはできず、現在ではマニア中心の需要とはなっていますが、前述の2つの大曲については、ドイツではコンサート中心に現在もよく取り上げられています。

【あらすじ】
主人公はイタリア・ルネッサンスの作曲家ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ。舞台は1563年、イタリアのトリエント。
 ローマ教皇ピウス4世が、複雑になりすぎた多声様式のミサ曲を全廃し、単旋律のシンプルな新しい音楽に変更しようという計画をたてますが、それにより伝統的なスタイルの音楽が失われることを危惧した枢機卿のボロメオが、伝統的スタイルの美点を示すため、パレストリーナにミサ曲の作曲を依頼します。しかしその頃のパレストリーナは妻に先立たれたばかりで創作意欲を失っており、申し出を断ってしまいます。
 その夜、彼の前に、過去の巨匠たちの幻影や、天使たちが現れ、それに霊感を得ることで、パレストリーナは、美しいミサ曲を書き上げることとなったのです。
 その後、彼は、教皇の命令に従わなかったため投獄されますが、パレストリーナの知らない間に、息子のイギーノがミサ曲をヴァチカンに送り、作品の素晴らしさが認められ、宗教会議でのスペインとイタリアの揉め事も解決、パレストリーナは大いに讃えられることとなります。しかし弟子は彼の元を去り、パレストリーナは新しい時代が目前に迫っていることを悟ります。

【プフィッツナーとパレストリーナ】
1911年に書き始められ、1917年にミュンヘンでブルーノ・ワルター指揮により初演されて大成功を収めたこのオペラ、ストーリーそのものは史実に基づくものではないものの、いかにもな設定がドラマティックで面白く人気にも繋がったようです。
 当時のプフィッツナーは、新ウィーン楽派の台頭などにより、後期ロマン主義の終焉を肌で感じてもいたようなので、劇中のパレストリーナに心情が重なる部分も多かったのかもしれません。

【キリル・ペトレンコの指揮】
指揮は、ケント・ナガノの後任としてバイエルン州立歌劇場音楽監督就任が決まっているキリル・ペトレンコ。キリル・ペトレンコ[19772- ]は、1999年のマイニンゲン州立劇場音楽監督就任以来、ベルリン・コーミッシェオーパー音楽監督も務め、ベルリン・フィルにも何度か客演するなどドイツを中心に実績を積んでいます(イギリスで人気のワシリー・ペトレンコ[1976- ]とは血縁関係はありません)。(HMV)

【収録情報】
プフィッツナー:『パレストリーナ』全曲

 パレストリーナ:ペーター・ブロンダー(テノール)
 イギーノ(その息子):ブリッタ・シュタルマイスター(ソプラノ)
 シッラ(弟子):クラウディア・マーンケ(メゾ・ソプラノ)
 カルロ・ボロメオ(枢機卿):ヴォルフガンク・コッホ(バリトン)
 ジョヴァンニ・モローネ(枢機卿使節):ジョハネス・マルティン・クランツル(バリトン)
 ベルナルド・ノヴァゲリオ(枢機卿使節):フランク・ファン・アーケン(テノール)
 クリストフ・マルトルシュト/教皇ピウス4世:アルフレード・ライター(バス)
 ロートリンゲンの枢機卿:マグヌス・バルトヴィンソン(バス)
 アドヴィウス:ペーター・マルシュ(テノール)、他
 フランクフルト歌劇場管弦楽団&合唱団
 キリル・ペトレンコ(指揮)

 録音時期:2010年6月
 録音場所:フランクフルト歌劇場
 録音方式:デジタル(ライヴ)

内容詳細

ルネサンスの巨匠パレストリーナの逸話を扱ったプフィッツナーの傑作オペラ。作曲家が霊感を得る場面やボレメオ枢機卿のアリアなど感動的な音楽が繰り広げられる。ペトレンコの指揮も見事で、弟子シッラを演じるマーンケの瑞々しい歌声など歌唱陣も秀逸。(彦)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Prelude
  • 02. Act I Scene 1: Schonste, ungnad' ge Dame (Silla)
  • 03. Act I Scene 2: Ighino, gut, dass ich dich seh! (Silla, Ighino)
  • 04. Act I Scene 2: Der Gram des alten Vaters (Silla, Ighino)
  • 05. Act I Scene 2: Schonste, ungnad'ge Dame - Scene 3: Seltsamliche Gerausche hort man hier (Silla, Borromeo, Palestrina)
  • 06. Act I Scene 3: Es drohet nicht von eitlen Dilettanten (Borromeo)
  • 07. Act I Scene 3: Die Gegensatze all' zu einen (Borromeo)
  • 08. Act I Scene 3: Wie schon ist, was lhr sagt! (Palestrina, Borromeo)
  • 09. Act I Scene 3: Ich kann Euch nicht verstehn (Borromeo, Palestrina)
  • 10. Act I Scene 4: Der letzte Freund (Palestrina)
  • 11. Act I Scene 5: Fur ihn! Sein Wesen will's (The Masters, Palestrina)

ディスク   2

  • 01. Act I Scene 5: Nicht ich - schwach bin ich (Palestrina, The Masters)
  • 02. Act I Scene 5: Was einst mir hochstes Gluck (Palestrina, The Masters)
  • 03. Act I Scene 6: Allein in dunkler Tiefe (Palestrina, The Angels)
  • 04. Act I Scene 6: Nah war ich dir (Lucrezia, The Angels, Palestrina)
  • 05. Act I Scene 7: Ighino, sieh doch, komm herein! (Silla, Ighino)
  • 06. Act II: Prelude
  • 07. Act II Scene 1: Noch eine Bank! Und schnell! (Severolus, Novagerio, The Servants)
  • 08. Act II Scene 2: Morone ist von innsbruck schon herein (Novagerio, Madruscht, Borromeo)
  • 09. Act II Scene 3: Ein liebreich wurd'ger Herr (Borromeo, Novagerio)
  • 10. Act II Scene 3: So wird, was in den letzten Wochen er neu begehrte (Borromeo, Novagerio)
  • 11. Act II Scene 4: Zahlreich wird heut' die heilige Versammlung (Lorraine, Madruscht, Novagerio, Borromeo, Brus)
  • 12. Act II Scene 4: Die Italiener dort seht! (The Spaniards, Luna, Budoja)
  • 13. Act II Scene 4: Geliebte Bruder (Budoja, Budoja's Group, Bishops, Theophilus, Grosseto, A Doctor, Morone, Novagerio)
  • 14. Act II Scene 4: Von weither wandert' ich (Abdisu, Budoja)
  • 15. Act II Scene 4: Ich, Ercole Severolus (Severolus)

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はじめまして、BPOをよろしく、おめでとう...

投稿日:2015/10/17 (土)

はじめまして、BPOをよろしく、おめでとう、という意味で購入した。なかなか劇的な演奏です。曲も意外と聴きやすいです。

segovia さん | 愛知県 | 不明

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前奏曲だけでも聴いてみるがいい。古のスイ...

投稿日:2015/07/16 (木)

前奏曲だけでも聴いてみるがいい。古のスイトナーさんも、健闘している、ティーレマンもドイツ・オペラ管と出ているが、全く練られた響きが、違う。深く、効果的、エモーショナル、凄い。このオペラを取り上げるだけでも、尋常でない、偉才。チェリビダッケみたいだと、感じるところもある。ベルリンフィルは、優秀な指揮者、音楽の実を、まず選んだ。どれだけのものを、どういう方法で、提示してくれるかは、?このフランクフルト歌劇場で、ここまでの演奏させられたら、CDにして、公にしてくれたのは、有難い。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

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