ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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CD 輸入盤

交響曲第8番 ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル(1982) 

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
RRC1250
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

待望のピッチ修正!
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番
ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル

1982年ステレオ録音。かつてPHILIPSからもライセンス・リリースされていた有名なライヴ音源が、ニコラーエワリヒテル&カガンのショスタコーヴィチでもおなじみの英国レジス・レーベルから登場。
 今回のライセンス・リリースの注目のポイントは、ピッチが正常なものに修正されたということで、演奏時間も若干長くなっています。PHILIPSライセンス盤で有名になったこの演奏は、素晴らしい演奏内容にも関わらず、テープが少々速めに回ってしまったせいか、甲高いピッチとなってしまい、それがどうにも気になるというマニアの方が多かったので今回のピッチ正常化は朗報です。
 正しいピッチで聴くと、そうでなくても奥深いとされるこの名演奏がより深いものに思えてくるから不思議です。この演奏と比較すると、1960年のロンドン公演1961年のライヴなどが激しさに傾斜し過ぎた演奏という印象が拭えません。1982年の演奏では激しさと静けさが透明な緊迫感のなかで見事なバランスを保っているのです。これはかつて『スターリングラード』と呼ばれていたショスタコーヴィチの交響曲第8番という作品の性格を考えるととても理にかなったことです。
 交響曲第8番は、戦時中に作曲されたにも関わらず、戦争の酷さや悲しみ、虚無感を投影したものとして、壮大・激烈な音響にさえ独特のペシミズムやパロディ感覚、アフォリズムの精神が備わる含みのある重層的な性格を持っており、それゆえショスタコーヴィチの最高傑作と評する向きも多いのですが、ムラヴィンスキーの1982年の演奏では、そうした含みのある音楽が、強大さと陰影豊かな繊細さを兼ね備えたサウンドによってこれ以上ない雄弁さで描かれているのです。その破壊的なまでのコントラスト、鋼鉄のような響きと直線的で強靭なフレージングを主軸とした当時のレニングラード・フィルのとてつもない音響は実に見事なもので、主旋律のみならず対旋律やリズム動機、ソロ・パッセージに至るまで徹底的に彫琢されており、そうしたリアリスティックな音響の積み重ねと対比から作品の深い精神が立ちあらわれるさまは、この作品の再現として間違いなく最高峰と言い得るものです。それだけに正しいピッチでのCD化は非常に喜ばしい出来事といえるでしょう。
 ライヴとはいえ状態の良いステレオ録音なので、ヴァイオリン両翼型の楽器配置も効果的です。

ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 op.65
 レニングラード・フィルハーモニー
 エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)

 収録時期:1982年3月(ステレオ)
 収録場所:レニングラード・フィルハーモニー大ホール

収録曲   

ショスタコーヴィチ:交響曲第8番 ハ短調 op.65<br>レニングラード・フィルハーモニー交響楽団<br>エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)

  • 01. Adagio
  • 02. Allegretto
  • 03. Allegro non troppo
  • 04. Largo
  • 05. Allegretto

総合評価

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ずっと回避していたショスタコーヴィチ(嫌...

投稿日:2010/11/21 (日)

ずっと回避していたショスタコーヴィチ(嫌いではなく 踏み込めなかった) 今年、全曲聴いてみて最も気に入った8番 このCDは最初に聴いた8番で いろいろ聴いた結果、 どうしてもダントツお気に入りの8番であります。 なんという音楽、そしてこの演奏 もの凄い集中力 凄まじい精神力と気力がないと倒れてしまいそうな 「これでもか!!これでもか!!  お前がが見たくないもの、見えないものを  奇麗事いってないで正面から見据えてみろ!! 目をそらさずしっかりな」 と言わんばかりの曲とこの厳しい演奏 他の方で言葉がありませんとありますが 全くの同意。 最初の一音からして もうそれは違う。 熱く凄まじいコンドラシンも大好きですが 一面では冷たく無機質 だがどこか客観的  そしてもう投げやりで皮肉もいっぱい 二面で魂の悲痛な叫びが地の底から沸いて聴こえるようなこのとんでもない演奏、 これ以上の演奏はわたしにとってありえません。 2010年のベストCDになりそうです

ぶひ さん | 東京都 | 不明

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もの凄い演奏です。言葉がありません。

投稿日:2009/05/29 (金)

もの凄い演奏です。言葉がありません。

fmk さん | 東京都 | 不明

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一見硬質で柔軟性の無い演奏のように聞こえ...

投稿日:2009/01/17 (土)

一見硬質で柔軟性の無い演奏のように聞こえるかもしれないが、注意して聞くと実に様々な注意網が張られている。例えば、3楽章の極めて恣意的に刻まれる弦楽器は、寒々とした空間に一人取り残されたような緊張感と恐怖を感じさせた。コンドラシンの演奏では、指揮棒の下に一丸となったオーケストラによる、力ずくで追い立てられるような推進力と熱狂に圧倒されたが、こちらは曲の場面に応じて変化していく表現の多彩さが愉しい。ただ、音像が奥に引っ込んでしまっているのは大変残念である。

シアリル さん | 島根県 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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