天の花〜コンチェルタート様式によるヴェネツィアのモテット集　アレッサンドラ・ロッシ・リューリヒ＆アカデミア・ダルカディア

モンテヴェルディに匹敵すると目された、ヴェネツィアのモテット作曲家初の作品集

1590年にヴェネツィアで生まれたグランディは、17世紀前半のヴェネツィア楽派で最も偉大なモテット作曲家とされています。極めて早熟で、1627年にはサン・マルコ寺院の副楽長に任命され、当時その才能はモンテヴェルディに匹敵すると噂されるほどでしたが、1630年にはペストのため、妻と10人の子供たちと共に亡くなってしまいました。このアルバムは、17世紀イタリア音楽を演奏するため2018年に結成されたばかりのアンサンブルにより、マントヴァのサンタ・バルバラ教会の美しい響きの中で録音されています。
　アルバム・タイトルの「天の花」は、彼の5番目のモテット集から取られました。収録された作品は1610年から30年までに出版されたもので、ほとんどが初録音。早世のためその生涯も音楽も伝わるものが少なく、彼の作品のみで構成されたアルバムは今回が初めてとなりますが、この美しい響きはきっと多くの人を虜にすることでしょう。（輸入元情報）

【収録情報】
グランディ：モテット集
● ああ、なんと美しい
● わたしは嘆こう、夜も昼も
● 谷間の百合よ（器楽合奏を伴うモテット）
● 裁きの日までのあいだ
● おお、善きイエス
● 御名を讃えよ
● ああ、わが魂よ、なぜ嘆くのか
● お救い下さい、あなたの民を
● 善きイエス、父なるかたの約束（器楽合奏を伴うモテット）
● 主よ、どうか激しい怒りを
● すぐに立ち上がり
● 天には静けさが広がり
● わたしは見た、白鳩のように美しい女性を
● 来たれ、わが最愛のかた
● 主が建ててくださらないのなら

　アカデミア・ダルカディア（編成：ソプラノ2、アルト2、テノール3、バス2、テオルボ、オルガン）
　ウト・ファ・ソ・アンサンブル（編成：木管コルネット2、テナー・サックバット2、バス・サックバット1）
　アレッサンドラ・ロッシ・リューリヒ（指揮）

　ピッチ：A=462Hz
　調律：1/6コーマ・ミーントーン

　録音時期：2018年8月1-4日
　録音場所：マントヴァ、サンタ・バルバラ教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）