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shiryumr さんのレビュー一覧 

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     2023/06/10

    大好きな40番について。このセット、もうずっと前に購入して、棚の奥に眠っていたのです。安価だし、以前聴いたときは、感じませんでしたが、最近のせかせかして、刺激的な演奏をたくさん聴いたあと、この演奏を耳にして、優美で穏やかな歌わせ方に完全に魅せられました。こんなアプローチがあったのかと、大きな発見でした。わたしにとって、ベーム晩年のウィーンフィルとの演奏、ワルターとウィーンフィルとの演奏と並ぶ大好きな演奏となりました。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2022/10/11

    この演奏を聴いて、久しぶりに心がじんわりし。涙が出そうになりました。
    なんと丁寧に優しく歌っていることか。
    ただ、ゆっくり演奏しているだけではないのです。
    これほど、歌心に満ち溢れた交響曲第1番の演奏に出会ったことがありませんでした。
    もう飽きるほど、何十年と実演やレコードを何回何枚も聴いてきて、最近は、また「巨人」か、と思うようになっていました。
    指揮者ノットの来日公演は、チケット買ったものの聴きそこなっていました。
    そういうこともあり、ノットの演奏の特徴をよく知らずにいて、彼の演奏には興味を抱いていませんでした。
    この演奏には衛星放送で出会いました。指揮者ノットとの最初の出会いです。
    しかし、この演奏聴いて、心を捉えられました。
    彼は、マーラーの曲が内包する世界を極めて見事に描き出し構築して、その世界の中へ優しく招き入れてくれます。
    この演奏を聴いて、彼の、マーラー全集を買ってみたくなりました。それ以外の作曲家の演奏も聴いてみたくなりました。新たに、もう一度、いろんな演奏を聴いてみたくなりました。
    クラシック音楽への興味を掻き立てられました。
    ぜひ、この気持ちをとどめておこうと思い、レビューを書きました。
    どなたか、聴かれて、共感いただければ幸いです。

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     2021/07/21

    たくさんのレビューがあって楽しく拝見しました。
    私にはこの演奏、第一楽章のテンポから虜になりました。正直、私は、ヨッフムのようなゆったりした演奏や、フルトヴェングラーのような開始がいちばん好きでしたが、このような超快速の演奏により、かつてない勢いと速いが故に発せられる強烈な生命力を感じました。それは、未だCDにならないヤノフスキーの超快速のマーラー第6番第1楽章から受けた衝撃にも似ていました。速いという意味では同傾向のプレトニョフの田園にも通じるところがあります。人の評価は様々でしょうけど、私にはとても大切で大好きな演奏です。それと、演奏の鮮烈さで、録音の良し悪しについては、全く気になりませんでした。
    こういう評価をする者もいるということでレビューの仲間入りをさせていただきました。

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     2018/01/19

    この名曲集、あまり知名度の高いピアニストは多くありませんが、こうした中に素晴らしい演奏が隠れているもの。ANDREA KAUTENの月光ソナタがそうでした。こんなに情感豊かに、深い響きを表出した演奏はかつてありませんでした。単にゆっくりした演奏はソロモンなどあったのですが、これはひと味もふた味も違います。またこのセットには第T楽章だけですが別の演奏も入っていて、それは反対に快速調で別の魅力があります。世の中には未知の凄い芸術家がいらっしゃるものだと思いました。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/11/07

    これまで発売されたベートーヴェンの交響曲全集はすべて持っていますが、そのなかでも間違いなくベスト3に入る、否、最高位の演奏と信じて疑わなかったものでした。もうこの全集を買ったのはかなり前になります。しかし、私だけのひとりよがりだと思っていました。雑誌などでの名盤ベスト10には名前すら出ていませんでしたからね。
    しかし、このレビューを拝見して驚き、安心しました。みなさん全て☆5つなんですね。やっぱり誰が聴いても素晴らしい演奏は素晴らしいんですね。
    どの演奏も切れ味抜群、また実に含蓄があって充実していますよね。ほんとに稀有の演奏です。

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     2012/01/12

     ついに、待望の録音が登場しました。

     聴き始める前にまず注目したいのは、ジャケットです。
     この絵は、ミヒャエル・フックス氏の描いたTomoko≠ニいう絵です。演奏者を描いた肖像画は、ラファエル前派を思わせるような美しい緑色をバックにした表現が魅力です。この絵を見ると、演奏もきっとこのような自然で、豊かな感じだろうとイメージさせてくれます。

     CDの中で、最初に聴き始めた曲は、やはり期待のパルティータです。
     アルマンドの演奏が流れるやいなや、豊潤で深みのある音が響き始めました。それが淀むことなく滔々と流れていくのを聴いていると、自然の風景が脳裏に浮かびました。
     曲の隅々まで光をあてた丁寧な音の構築の中から、バッハの神髄が感じられます。
     名演奏と言われるものの中には、自己流に崩したような演奏がありますが、この演奏は極力、曲本来の姿を前面に出そうとしている演奏者の思いが窺われます。バッハというのは素晴らしいなと、1曲目が終るとあらためて感じるはずです。
     クーラントも快速流麗な中に、音の紡ぎ方を考え抜き、到達した境地を聴き取ることができます。サラバンドはやはり重音奏法の妙を聴くべきでしょう。ここでは響きにも拘りながら、同時に流れにも重きを置いているバランスの素晴らしさを聴くことができます。次のジーグには、特に感銘を受けました。ここは結構飛ばして演奏する人が多い中で、まるでオルガンの広がりゆく音の波のような世界をじっくりと聴かせてくれています。一方で舞曲としての流れの良さも練り上げられた格別な表現となっています。
     そして、いよいよ最後のシャコンヌです。ここには、前田朋子という演奏家のすべてが集約されています。
     大げさな身振りは一切なく、真摯に曲そのものを等身大で表現して行こうとする演奏で、したがって曲も特定の部分を朗々と歌い上げるようなことはせずに、自然に、全体の骨格を見とおして演奏されています。
     そのため、壮麗な大伽藍が次第に眼前に現れて来るような感動を味わえます。
     30の変奏が、あるときは優しく、あるときは峻厳に、変幻自在に登場するのを聴いていると、もういちど、流れ去った魅力的な音をつい聴き返したくなります。それができるのがCDの良さでもあります。
     特に、この演奏は何度も聞き返したくなり、そのつど新たな発見があります。バッハの深遠で、豊潤な世界に浸ることのできる最高の演奏の一つだと感じます。
     このCDには、他にもソナタ第2番、第3番が収録されています。
     どれも最上級の演奏ですが、その中で特筆すべきものとして、第2番では、やはりフーガでしょう。ここでの水を得た魚のような表現には特筆すべきものがあります。その後のアンダンテも、バッハの慈愛と優しさを感じることのできる佳演です。
     第3番では、フーガの構築力の素晴らしさが光っています。
     コラール主題による簡明なテーマを次第に積み重ねて、壮大な世界を表出して行くこの曲も、丹念に、一音一音蔑にすることなく、弛緩することなく、万全に表現しきっています。
     昨年、鎌倉雪の下教会における演奏会で、直接、前田朋子氏の演奏を耳にする機会がありました。
     その時の感動をこのCDからも得られます。
     ヴェールに包まれていた名演奏家、いよいよ嬉しい登場です♪

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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