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monty さんのレビュー一覧 

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     2009/09/25

    シューマンが素晴らしい。一切の力みや無駄な表情付けがなく、優しさの漂うスケールの大きな音楽を形づくっている。この曲をこれほどしなやかにまとめた人ってあまりいないのではないか。ジュリーニの指揮も進行が自然で聴きやすい。
    グリーグとショパンもピアノは素敵。特に前者の二楽章は凛とした感じで上品に歌っており心動かされる。だがオーケストラとウォーレンステインの指揮がもう一つ。

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     2009/09/19

    変奏曲はどちらも活気と優しさの漂う手厚い響きで描かれており、ラストは美しい夕映えを見せてくれる。ヨッフムのオーケストラコントロールは非常に巧み。とりわけエルガーにおける管弦の出し入れは絶妙で、オーケストラの共感ぶりも素晴らしい。
    ワーグナーは文字通り埋め草という感じだがまずまずの内容で、バイエルン放送響が昔から優れたオーケストラだったことはよく分かる。

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     2009/09/19

    かなり以前にNHKで放送されたドキュメンタリー「名指揮者ショルティの生涯」のなかでショルティがシュトラウスについて語る場面がある。最晩年のシュトラウスとの会見や葬儀で演奏したことを思いをかみしめるように話していた。その際の彼の澄んだ眼差しは今なおとても印象深い。
    ここに挙げたテ・カナワとのシュトラウスを聴いてるとあの時の映像が思い浮かぶ。ウィーンフィルを振った「4つの最後の歌」とショルティ自身のピアノ伴奏による歌曲、いずれも彼の形作るしなやかで輪郭の明瞭な響きはテ・カナワの翳りのある声と見事にかみ合ってまことに魅惑的。「4つの最後の歌」におけるヴァイオリン独奏(キュッヒルか)の艶やかさも面白い。ちょっと浮いてる感じだけど雰囲気のある独奏だとは思う。

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     2009/09/19

    1958年第1回チャイコフスキーコンクールの優勝で一躍ヒーローとなったクライバーン。この映像は4年後に再びモスクワを訪れた際の特別演奏会で彼の短かった輝きを記録している貴重なもの。会場には当時のソ連最高指導者フルシチョフの顔も。
    協奏曲ではクライバーンの手を写すことが多いので大きな手が鍵盤の上を滑らかに動く様子がたっぷり見られる。和音をがっしりつかんで明朗に響かせながら華やかにして清々しい表現を展開。肩から先しか動かしていないように思えるが楽々と迫力あるフォルテを奏でる。ベートーヴェンはやや一本調子だがチャイコフスキーになると作品との相性の良さからか静かな部分で優しく歌うなど充実度が高い。コンクールやその後の録音でもクライバーンと共演したコンドラシンとの呼吸も合っている。そのコンドラシンは棒を持たずに精力的な指揮ぶりでオーケストラを引っ張り力感漲る響きを引き出していた。
    アンコールとしてクライバーンはショパンとリストを弾く。前者ではフルシチョフが頭に手をあてがってじっと聴き入っている。後者の頃には聴衆がステージの前へ押しかけていてその熱気を受けてクライバーンは前半をほの暗い音色でじっくり弾きこみ、技巧的な後半は光彩陸離とピアノを鳴らす。聴衆はもちろん大熱狂。
    モノクロでモノラル音声。古さは否めないが歪みや割れが少ないので鑑賞には十分堪える。ドキュメントとしても興味深い1枚。

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     2009/09/19

    朝比奈隆:大阪フィルによるブルックナー録音のなかで最高の一枚。冒頭の弦の刻みから音の立ち上がりが明瞭で続くホルンの弱奏にも芯が通っている。次第に音が積み重なり拡がっていくさまにもこのコンビの演奏にしばしば見られた「力づく感」がなく、各セクションがきれいに階層化された上で重なり合うしなやかな響きが流れる。速めのテンポ設定が奏効したのかもしれない。大阪フィルは遅いテンポをとると丁寧に弾こうとするあまり音の出し始めの輪郭が不明瞭になる傾向が特に弦楽器にあったから。
    そしてこの美麗な響きは全曲を通じて一貫されている。管楽器の音色もいつになく澄んでおり輝かしい。

    HQ-SACD化されたことで音質は一層鮮明になった。解説書も一文が今回のリリースのために書き下ろされている。また凛々しいジャケット写真は木之下晃氏によるもの。

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     2009/09/19

    まず木之下晃氏撮影の「これぞ朝比奈隆」という感じのジャケット写真がいい。眼鏡や顔つきから察するに収録時とは別の演奏会で撮影したものだろうが素晴らしい写真。
    一方演奏内容は私が実演を聴けた2001年5月25日の都響とのライヴと基本的に同じ性格。幾分速めのテンポで一貫しながらも第1楽章の展開部や第4楽章の一部で大胆にブレーキをかけてくる。ただし前者におけるテンポ変化は都響盤より小さく、逆に後者のテンポ変化は都響盤より大きい。都響の実演時には一瞬ギョッとしたのを今でもよく覚えている。この大フィル盤は全体にややオーケストラの響きがシャープさに欠け、朝比奈流の「仕掛け」が都響ほどスパッと決まってないのが残念。ただライヴ録音の音質は生々しく臨場感ある。

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     2009/09/19

    フランスを拠点としながら時々日本に帰ってくる佐藤俊介(1984〜)は間違いなく逸材と断言できるヴァイオリニスト。卓越したテクニック、ストレートにしてどこかゆとりある音楽運び、そして一度耳にしたら忘れられないじわっと艶が浮かぶ音色が魅力。「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」への出演で多少名が知られるようになってきた。
    CDは今回が4枚目で初の現代作品。収録された8曲中4曲は西村朗が佐藤俊介の音色と演奏技術からインスピレーションを得て作曲し、献呈した作品で無伴奏ヴァイオリンだけでなく無伴奏ヴィオラのための作品も。残りの4曲を含めていずれも多彩な技法が盛り込まれているが単なる技法の博覧会に終わっておらず、徹底して切り詰められた響きのなかに旋律性も漂うものやマグマの噴出のようにエネルギーが迸り出るものなど内容豊かな音楽が聴ける。
    そして佐藤俊介は一つ一つの作品を完全に手の内に入れている。「作品と格闘している」とか「難曲に挑戦」みたいな雰囲気はみじんもなく生命感にあふれていながら、どこかゆとりを感じさせるしなやかな表現で描き出していく。ヴィオラの演奏もヴァイオリンと同じレヴェル。彼の持つ底知れぬ可能性を実感した。

    かつてバルトークはメニューインのために、イザイはクライスラーのためにそれぞれ無伴奏ソナタを書いた。今回の西村朗と佐藤俊介の関係はその21世紀版と言えるかもしれない。

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     2009/09/19

    聴くたびにいつもがっかりさせてくれる「指揮者」アシュケナージのほとんど唯一と言っていい名盤がこれ。どんな指揮者にも一つくらい名演奏はあるということなのか。
    各セクションへの散発的な指示に対応しつつもやわらかくまとまった響きを形作るボストン響の協力ぶりが涙ぐましい。特に交響曲とフィンランディアではファースと思われる鋭く強靭なティンパニが全体を引き締めており、アシュケナージの指揮としては腰の据わった運びで力感も豊か。稜々と鳴り渡る管楽器の上品な音色はさすが。あとの二曲はちょっと淡白だけど。

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     2009/05/15

    芸術総監督としてカラヤンの名がクレジットされている映像だが放送局との共同製作ゆえか、一定の間隔で扇状に並ぶ合唱団の配列を除けば映像上の「カラヤン色」は薄くある意味安心して見られる。以前にもDVD化されていた映像だが今回の再発売で特に音質は向上した。
    演奏内容はカラヤンの録音、映像のなかでもベストに推したいほど充実している。前半が散漫になりやすい作品だがカラヤンはこれしかない思えるテンポで緊張感を保ちながら運ぶ。第2曲の壮麗な響きはもし生で聴いてたらどう感じただろうか。後半では第6曲のフーガが圧巻。力感漲りし

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     2009/05/15

    都響のくっきりした弦の響きが瑞々しさをもたらしており、音楽の流れが実に滑らか。時折みせる濃厚な表情付けも楽団の力のおかげで無理なく形になっている。指揮者の作品に対する深い共感に楽団がしっかり応えた名演奏だと思う。拍手や歓声が残響の収束後にわき起こるのも好ましい。やや硬めだった音質もリマスタリングで改善されている。

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