CD

『旋回舞踊』〜無伴奏ヴァイオリン、ヴィオラ作品集 佐藤俊介(vn, va)

西村 朗(1953-)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CMCD28152
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

西村朗:無伴奏ヴァイオリン、ヴィオラ作品集

ここに収録された8曲は、私がこれまでに作曲した無伴奏のヴァイオリン曲とヴィオラ曲の全てである。いずれも高度な技巧を要求するものとなっている。2004年頃に佐藤俊介さんのヴァイオリンとヴィオラの演奏を聴いた私は、その類まれな音楽性と驚嘆に値する卓越した技巧に熱く魅せられ、彼に捧げる独奏曲を連作したいとの押さえ難い衝動をおぼえた。そして直ちに実行。作曲中、何かに押されたように筆が動くのを感じた。彼の発散する神秘的な力のようなものが作用したのかもしれない。不思議な体験であった。(西村朗)

日本現代作曲家を牽引するひとりである西村朗の新しい作品集は、ヴァイオリンとヴィオラのための作品を収めたアルバムです。新進気鋭のヴァイオリニスト、佐藤俊介に捧げられた作品を中心に選曲されています。佐藤俊介が醸し出す、神秘的世界と息を呑むような超絶技巧と表現力が、西村作品と出会うことにより、さらなる神秘的世界をもたらしています。(カメラータ)

西村朗:
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ I『呪文』(2005)
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ II『霊媒』(2005)
・無伴奏ヴァイオリン・ソナタ III『炎の文字』(2007)
・モノローグ ─ ヴァイオリン・ソロのための(1995)
・無伴奏ヴィオラ・ソナタ I『旋回舞踊』(2005)
・無伴奏ヴィオラ・ソナタ II『C線のマントラ』(2007)
・『鳥の歌』による幻想曲(2005)
・『悲歌』(1999)

 佐藤俊介(ヴァイオリン、ヴィオラ)
 録音:2007年3月、ウィーン

佐藤俊介(ヴァイオリン)
1984年東京生まれ。4歳から父親の米国留学のため渡米。ジュリアード音楽院プレ・カレッジにてドロシー・ディレイと川崎雅夫の各氏に師事。その後、カーティス音楽院にて、ジェイミー・ラレドに師事し、室内楽をギャリー・グラフマン、ジョーゼフ・シルヴァースタイン、オーランド・コールに学ぶ。12歳でニューヨークのヤング・コンサート・アーティスツのキャリアサポートを授与され、北米での演奏活動を開始する。2003年よりパリに在住。パリ市芸術大学およびエコール・ノルマル音楽院にて特別奨学生に選ばれジェラール・プーレのもとで研鑽を重ね現在に至る。近年ではヨーロッパを中心に活躍の場を広げている。
 これまでに全米音楽団体連合、スターリング財団、サードナ財団、ニューヨーク市日米協会、サロン・ド・ヴィルティオーシ/ソニーフェローシップから奨学金を受ける。また、(株) シンギュラー・コムキャスト・ケーブルヴィジョンから「2000年最優秀青少年賞」(以上北米)を受賞。2005年3月には、第15回出光音楽賞を受賞。2005年9月に江副育英会のスカラシップ器楽部門第6回生に選ばれる。
 録音においては、イザイのほかに2006年春にヴァイオリン小曲集《Preludes》、2007年秋にはグリーグのヴァイオリン・ソナタ集がナミ・レコードよりリリース。このグリーグのソナタ集CDは第62回文化庁芸術祭レコード部門で大賞を受賞した。
 今回の録音では1846年パリ製オーギュスト・ベルナルデルを使用。(カメラータ)

内容詳細

西村朗が2007年までに書いた無伴奏のヴァイオリン&ヴィオラ曲をすべて収録。1、3、5、6曲目は佐藤俊介の演奏に触発されて書かれたもので、両者の出会いが生んだ充実したアルバムだ。超絶技巧が生み出す派動的なエネルギーは圧巻で、特に3曲目の“炎の乱舞”など鮮烈きわまりない。(友)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ I『呪文』(2005)
  • 02. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Ii『霊媒』(2005)
  • 03. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Iii『炎の文字』(2007)
  • 04. モノローグ ─ ヴァイオリン・ソロのための(1995)
  • 05. 無伴奏ヴィオラ・ソナタ I『旋回舞踊』(2005)
  • 06. 無伴奏ヴィオラ・ソナタ Ii『C線のマントラ』(2007)
  • 07. 『鳥の歌』による幻想曲(2005)
  • 08. 『悲歌』(1999)

ユーザーレビュー

総合評価

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 凄い。曲の配列がまた絶妙。

投稿日:2010/12/30 (木)

 凄い。曲の配列がまた絶妙。

四郎右衛門 さん | 大阪府 | 不明

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フランスを拠点としながら時々日本に帰って...

投稿日:2009/09/19 (土)

フランスを拠点としながら時々日本に帰ってくる佐藤俊介(1984〜)は間違いなく逸材と断言できるヴァイオリニスト。卓越したテクニック、ストレートにしてどこかゆとりある音楽運び、そして一度耳にしたら忘れられないじわっと艶が浮かぶ音色が魅力。「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」への出演で多少名が知られるようになってきた。 CDは今回が4枚目で初の現代作品。収録された8曲中4曲は西村朗が佐藤俊介の音色と演奏技術からインスピレーションを得て作曲し、献呈した作品で無伴奏ヴァイオリンだけでなく無伴奏ヴィオラのための作品も。残りの4曲を含めていずれも多彩な技法が盛り込まれているが単なる技法の博覧会に終わっておらず、徹底して切り詰められた響きのなかに旋律性も漂うものやマグマの噴出のようにエネルギーが迸り出るものなど内容豊かな音楽が聴ける。 そして佐藤俊介は一つ一つの作品を完全に手の内に入れている。「作品と格闘している」とか「難曲に挑戦」みたいな雰囲気はみじんもなく生命感にあふれていながら、どこかゆとりを感じさせるしなやかな表現で描き出していく。ヴィオラの演奏もヴァイオリンと同じレヴェル。彼の持つ底知れぬ可能性を実感した。 かつてバルトークはメニューインのために、イザイはクライスラーのためにそれぞれ無伴奏ソナタを書いた。今回の西村朗と佐藤俊介の関係はその21世紀版と言えるかもしれない。

monty さん | 神奈川県 | 不明

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