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オーパス蔵の新譜 4タイトル

2007年2月8日 (木)

OPK 7026
オーパス蔵からウラニアのエロイカが登場!
(ピッチ修正)

『これからは当盤をもってフルトヴェングラーの「エロイカ」のベストCD としたい。』(宇野功芳)

【制作者より】
ウラニアの最初期盤ではありませんがかなり初期のプレスらしく随分と豊かな音です。安原氏の手持ちの1枚が素晴らしい音でした。2年以上前に復刻していましたが、一部修復の必要な個所があり先延ばしになっていました。キングレコードの須賀エンジニアの工夫で何とか修復ができたので発売にこぎつけられました。
 組み合わせは有名な「コリオラン」ですが、音のよい黒ラベルをメインとしました。以前ブルックナーの第5(OPK7013)を黒レーベルで出した際に、「何故もっと初期の盤を使わないのか」というメールをいただきました。実は初期盤がよくない場合もあります。「コリオラン」の場合青トーチレーベルは音が痩せている上にピチカートの欠けや拍手の挿入などあって問題があります。そこでおまけとして初期盤の音を付けました。一度お確かめください。(オーパス蔵代表 相原了)

【ライナーノートより】
「久しぶりに「ウラニアのエロイカ」を聴き、感動した。ぼくはフルトヴェングラーの「エロイカ」では、夙に52年のウィーン盤をベストに挙げて来たが、それは録音の差によるところが大きい。ウラニア盤は今まで、ずいぶん復刻CDを耳にしたが、ウィーン盤を超えるようなものにはついぞぶつからなかった。ところが、今回のオーパス蔵盤は違う。その鳴りっぷりの良さ、歪みの少なさ、音の鮮明さが今までの復刻盤の比ではなく、これからは本盤をもってフルトヴェングラーの「エロイカ」のベストCDとしたい。」(宇野功芳)

@ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調作品55‘英雄:<ウラニアLP >
 Allegro con brio 15'36"
 Marcia funebre (Adagio assai) 17'41"
 Scherzo: Allegro vivace 6'31"
 Finale: Allegro molto 12'42"
Aコリオラン序曲 <メロディア 黒盤、 青トーチ盤>
@フルトヴェングラー(指)ウィーン・フィル(1944年12月)
Aフルトヴェングラー(指)ベルリン・フィル(1943年)

OPK 7029
ホルンのデニス・ブレインが吹く、チャイコフスキーの第5交響曲、どうしてCDからすぐ消えてしまったのか。後年の録音からは味わえない優美さを味わってください。ーオーパス蔵 相原了ー

【制作者より】
1952年カラヤンがフィルハーモニアと録音を本格化したころの録音です。彼が録音したチャイコフスキーの第5番は5種類ありますが、これは最初のものです。この演奏はじつに雄大かつしなやかな情感を表現した優美なものです。勝手な推測ですが、カラヤンはまだムラヴィンスキーの同曲の演奏を耳にしていなかったのではないでしょうか。後年の演奏と違い、ドイツロマン派を思わせるゆったりした歩みはデニス・ブレインの優美なホルンと相俟って魅力をたたえています。当時のフィルハーモニアの実力を感じるにもってこいの録音です。(オーパス蔵代表 相原了)

【ライナーノートより】
「当時、1950 年代半ばまでのフィルハーモニアは、若くて優秀な奏者をそろえていたことで知られる。飛び抜けてスター性をそなえていたのがホルンのデニス・ブレインで、この録音でも特に第2楽章で、そのソロを堪能できる。スケール感豊かなふくらみをもち、温かく安定したその響き。それがフィルハーモニア自慢の木管群とからみあう美しさには、思わず聞きほれてしまう。楽団の創立者で、この録音のプロデューサーでもあるウォルター・レッグの得意気な表情が、目に見えるような気がする。(山崎浩太郎)」

・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64 
 Andante-Allegro con anima 15:54
 Andante cantabile, con alcuna licenza 14:08
 Valse, Allegro moderato 6:53
 Finale, Andante maestoso-Allegro vivace 13:00
・チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」
 フィルハーモニア管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
 デニス・ブレイン(ホルン)
 録音:Kingsway Hall, London 1952
 英Columbia LP (33CX シリーズ使用)

OPK 2064
ヌヴーのシベリウスはやはり凄い(フランス盤SPより復刻)

【制作者より】
ノイズを徹底的に取る復刻が特にヨーロッパで流行でありますがどうも実在感の希薄な音になっているようです。ノイズを取ったあと恐らくはイコライザーで弱くなった音を補って聞かせる復刻は演奏家の息使いを取り去ってしまいます。ヌヴーもノイズの大きなイギリス盤でやらねばならないかと思っていましたら、レコード収集の名人がフランス盤を入手してくれました。恐らく他の復刻より実在感があると思います。ブラームスの方が録音は新しいのですが、シベリウスの方が緻密な音が捉えられています。これは他の盤でも同様なので、元の録音に差があるものと考えられます。
 それにしても、シベリウスは名演です。SPでもこの弱音を再現できるのだということが実感できるものです。まだ活動を始めたばかりのフィルハーモニア管弦楽団ともども若さの勢いが感じられます。
 おまけに小品を2曲つけました。アンコールとしてお聴きください。(オーパス蔵代表 相原了)

@ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77 
 Allegro non troppo 21:20
 Adagio 9:03
 Allegro giocoso, ma non troppo vivace 7:41
Aシベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47 
 Allegro moderato 15:48
 Adagio di molto 8:09
 Allegro, ma non tanto 7:58
Bラヴェル: ハバネラ形式の小品 3:11
Cスカラテスク:バガテル 3:28
 ジネット・ヌヴー(Vn)
 BCジャン ヌヴー(P)               
 @イッサイ・ドブロウェン(指)フィルハーモニア管弦楽団
 Aワルター・ジュスキント(指)フィルハーモニア管弦楽団
 録音:@BC 1946年A 1945年

OPK 7027/8
このあと7か月もすればこの世の人でなくなったフルトヴェングラーの、告別を思わせるブルックナー演奏。オーパス蔵盤の味わい豊かな音づくりは素晴らしいー小林利之ー

【制作者より】
某所からオープンリールテープが貸し出され、試しに音を録ってみました。この種のテープはヨーロッパでかなり出回ったようです。ブルックナーはAndanteが放送局のテープからCD化しておりますが、全く遜色のない音で驚きでした。市販テープといっても元テープに近い音源から作られたのでしょうか。 (以前に出しました54年のニューイヤーコンサートもテープがありましたが破損しておりLPから起こしています(OPK7006/7)。)一方のベートーヴェン「第1番」はフルトヴェングラー大病後の復帰初日(1952年11月29 日)の貴重なライブ録音です(EMBLEM 等の11/30 録音とは別演奏)。(オーパス蔵代表 相原了)

【ライナーノートより】
「しかし、最高の聴きどころは第3楽章のアダージョ。ブルックナーの書いたもっとも美しい楽章だが、最晩年の明澄と古雅の心境に達したフルトヴェングラーの表現は、叙情のきわみに素朴な憧れをこめて、美しいフレーズごとに数秒間の無音の区切りをおく。その絶妙の空間はまさしく天国的な祈りを思わせる。とりわけ忘れがたい情感につつまれるのはアダージョの結び。ホルンの吹く第1主題の悲痛なこだまと響きあう、嘆きにも似た甘美な第1ヴァイオリンの第2主題…。 あの弱奏につぐ弱奏の4分50秒! その悲しいまでの美しさ! 演奏している1954年4月といえば、あと7か月もすればこの世の人でな
くなるフルトヴェングラーの、これが告別の予感だったかも知れなくて、荘厳なリズムではじまる素晴らしい第4楽章より以上に、このアダージョを、精神的な情感のクライマックスとして、ハース版よりも相性のよさを共感しつつ改訂版の表情を慈しんでいる指揮ぶりは感銘深い。
 VPOの弦のアンサンブルの中でのヴィオラや、チェロ・パートが旋律を担当する場合などの音の質感や、素晴らしいホルンの響きやトランペットの存在感を音楽的に出したオーパス蔵盤の味わい豊かな音づくりは素晴らしい。(小林利之)」

・ブルックナー 交響曲第8番ハ短調 (1954.4.10 ライブ)
 Allegro moderato 16:43
 Scherzo, Allegro moderato-Trio, Langsam 14:40
 Adagio, Freierlich langsam, doch nicht schleppend 27:21
 Finale, Feierlich, nicht schnell 22:33
・ベートーヴェン:交響曲第1 ハ長調作品21 (1952.11.29 ライブ)
 Adagio molto-Allegro con brio 8:00
 Andante cantabile con moto 7:15
 Menuetto: Allegro molto e vivace 3:51
 Finale: Adagio-Allegro molto e vivace 6:48
 フルトヴェングラー(指)ウィーン・フィル
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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交響曲第3番『英雄』 フルトヴェングラー&ウィーン・フィル(ウラニアLPより)、他

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ベートーヴェン(1770-1827)

ユーザー評価 : 4.5点 (14件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥2,849
会員価格(税込) : ¥2,479

発売日:2010年12月18日

  • 販売終了

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交響曲第5番、くるみ割り人形 カラヤン&フィルハーモニア管、ブレイン

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交響曲第5番、くるみ割り人形 カラヤン&フィルハーモニア管、ブレイン

チャイコフスキー(1840-1893)

ユーザー評価 : 4.5点 (3件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥2,849
会員価格(税込) : ¥2,479

発売日:2006年10月27日

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シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他 ヌヴー

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シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、他 ヌヴー

シベリウス(1865-1957)

ユーザー評価 : 4点 (6件のレビュー) ★★★★☆

価格(税込) : ¥2,849
会員価格(税込) : ¥2,479

発売日:2009年02月10日

  • 販売終了

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交響曲第8番、他 フルトヴェングラー&VPO(1954)

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交響曲第8番、他 フルトヴェングラー&VPO(1954)

ブルックナー (1824-1896)

ユーザー評価 : 3.5点 (3件のレビュー) ★★★★☆

価格(税込) : ¥2,849
会員価格(税込) : ¥2,479

発売日:2006年10月27日

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