RUNNERS-Hiインタビュー2

すごい曲が出来ました！って聴かせて、自慢した記憶があります。
そんぐらい、衝撃的でした。

――レコーディングは順調に進みましたか？

EIJI：ドラムがインフルエンザでした。

TSUJI：ドラム録りって一番最初じゃないですか。スタートの時点でインフルエンザ発動させてしまいました。それで、1日目2日目とそんな病み状態の中突入して、皆さんには、多大なるご迷惑をおかけしました。

EIJI：全員マスクしたもんね。

TSUJI：そうですね。もう、スタッフさんから、メンバーから。それでもなんとか、みなさんの協力のもと、やることが出来ました。スタートの時点でそれなんで、相当大変でした。

――インフルエンザのまま、レコーディング続行したんですね。

TSUJI：そうですね。裸にマスクで。

（一同笑）

EIJI：曲を聴くときには、それを想像しながら聴いていただければと。

（一同大爆笑）



TEPPEI：それによって、時間に追われるようになってしまい、事務所にも迷惑をかけて、日程を引き伸ばしてもらうっていう。

――元々どれくらいの予定だったんですか？

NAOKI：当初10日間で、1日伸びました。

――今回収録されている曲から、思い入れの強い曲や、エピソードつきの曲、単純に好きな曲など、紹介していただけますか？

NAOKI：ツジは「PANIC!」でしょ。

TSUJI： 9曲目の「PANIC!」は、あ、まずいなっていう時に聴いていただくと、その瞬間がすごく楽しい時間に思えるんじゃないかと思います。そんな、一番好きな曲です。アルバムの仲で一番の、ショートチューンで、曲に一番勢いがあって、やってて楽しいです。一番このアルバムの中で、いい意味で壊れてる。好きですね。

NAOKI：思い入れが強い曲っていったら、自分の作った曲になっちゃうんですけど。8曲目の「Under the Moonlight」は、俺が一番最初にバンドに持っていった曲で。初めて、曲が出来たよってTEPPEIをうちに呼んで、雰囲気作って、明かりとか消しながら、結構ドキドキしながら曲を披露して。曲が終わったら、「あるんじゃないですか」ってTEPPEIが言って。で、「出来たー！」ってなって（笑）。曲作りをしたことがないわけではないんですけど、いつも作っている途中で、自分で捨てちゃったり、最後まで突き詰める前に、終わっちゃてたんですよ。やっと最後まで作れた、完成した曲が「Under the Moonlight」なので、さすがに思い入れがあります。

EIJI：1曲目の「The Minority」ですね。なんか、初めて聴いたときに、いつもだったら、普通にいいなとか、これから詰めないと分かんないなとかそういう反応なんですけど、この曲だけ、なんか、すげえなと思ったんですよ。TEPPEIには言ってないですけど。俺、メンバーにはあんまりそういうこと言いたくないんで。それで、家帰って、知り合いとかに、すごい曲が出来ました！って報告して。自分の録音機器で録ったやつとかで聴かせて、自慢した記憶があります。そんぐらい、衝撃的でした。

TEPPEI：僕が歌詞を全部書いているんですけど、歌詞を作るときは曲に合わせて、イメージしていくんですね。家で曲を何回も何回も聴いて、もぐっていってもぐっていって自分の中にずっともぐっていって、物語を頭の中に作っていくんですけど。その歌詞を作っていく材料が曲の雰囲気だったりメロディだったりするんですけど、曲にマッチした歌詞が出来たなっていうのが「thread」、「Under the Moonlight」かな。切ない系なんですけど、切ないのをやっている時って、自分でもすごい入っちゃうんですよ。「Under the Moonlight」は、普通に見ると、昔の彼女を引きずってるみたいな、別れて淋しいみたいな、そんな感じに見えるかもしれないんですけど、実は僕の中ではエスカレートして、その女の人が死んだっていう（笑）。死にの時点までいくくらいの、沸点に達してしまいました。他にも、明るい、楽しい感じの曲も書きたいなって書いたのが、一番最後の、「Time Machine 1231」なんですけど。この歌詞はいい意味で、適当にというか、本当に肩を軽くして、ぱぱぱぱぱぱと書いて、書き終わった後に、これ、ちょっとないんじゃないかなと思いながらメンバーに見せたら、ああ、面白いじゃんみたいな反応だったんですよ。歌詞を書く時に曲を一番聴くんで、没頭した分だけ思い入れが強くなります。歌詞の部分がしっかり出来たときには、歌にも曲にも入りやすいし、思い入れも強くなっていきます。まぁ、全部好きですけど。結論。

――みなさん、プライベートでも仲がいいんですか？

TSUJI：誕生日は集るよね。

NAOKI：メンバーの誕生日には、本当にいらないプレゼントをみんなで買って、あげてたんですよ。

TEPPEI：軍手何十セットとか。

EIJI：俺ん時は、GUCCIの箱があって、えー!GUCCI〜？と思ってあけたら中に普通の爪楊枝が入ってて。

TEPPEI：個人的に俺が香水を買って、その箱の中に、買った爪楊枝を詰め込んで、「EIJI、GUCCIの爪楊枝だよ！」って。

EIJI：あれが、今までで最低だったよね。

TSUJI：マジ、いらないもの貰ってますよ。なんかスポンジの剣みたいなのとか。

（一同笑）

EIJI：あと、長いサラミみたいなやつ。

NAOKI：でも、それはまだありじゃん。最近は、思いやりがあります。嬉しいものをあげるようになりました。

TSUJI：ああ、そうか。リラックマか。うん、あれは嬉しかった。



――RUNNERS−Hiさんは、HMVのイベント（NEXT ROCK ON LIVE 08）にも出ていただきまして、ありがとうございます。あの日のライブはどうでしたか？

NAOKI：僕らなんかにはもったいないステージでやらせていただいて。広ーいっつってね。

EIJI：すごいやりやすかったよね。気持ちよかった。

――ライブはたくさんやっていると思いますが、みなさんにとってのライブとは？

NAOKI：生活の一番上にきてます。1ヶ月ライブがないとなると、廃人かっていう感じになりますし、なくてはならないものです。月並みの言葉ですけど。最高です。

TEPPEI：ライブメインみたいな感じがあって。難しいことばっかりですけど、ライブありきでいかなきゃっていうのは、いつも思ってます。やっぱりライブハウスにきて、一緒に楽しんでもらいたいなっていうのは一番ありますね。

EIJI：2人が全部言ってしまったので、実際これ以上言うことはないんですけど、まぁ、ライブやるために、このCDを出すって感覚ですね。ライブは生活の一環でございます（笑）。

TSUJI：3人が全て言ってくれたので、個人的に言うと、ライブは一番自分が最高に笑顔になれる場所なので、ずっとやって行きたいと思っています。