Quiet Corner クワイエット・コーナー Vol.9

Quiet Corner クワイエット・コーナー

心と身体を温めるソウル〜AORの世界

この寒い季節になると聴きたくなるアルバムがある。その理由は簡単だ。メロウな楽曲が私をそうさせるのである。心温まるテンポを好んで聴くのは外気との差を埋める為と言えば単純過ぎるだろうか?ダニー・ハサウェイの『Extension Of A Man』では「Love,Love,Love」の名カヴァーが有名だが、ここではリオン・ウェア作の「I Know It's You」を取り上げたい。ゴスペル調のナンバーにのせてダニーの素晴らしい歌声が響き渡る。グロリア・スコットの唯一のアルバム『What Am I Gonna Do』はバリー・ホワイトによるプロデュース。タイトル曲には切なさが込み上げる。ソウルに限らず、AORの諸作品にも冬向きなメロウ・ナンバーが多々ある。ここではルパート・ホルムズの『Pursuit Of Happiness』をチョイス。「今夜はメロウに」なんて邦題が付いた「Let's Get Crazy Tonight」よりも「So Beautiful It Hurts」のほうがメロウなのはご愛嬌。スパンキー・ウィルソンの『Let It Be』にはバート・バカラックの「Alfie」が収録されている。数多のカヴァーが存在する名曲だが彼女のヴァージョンもやはり素晴らしい。これらの作品が冬のほうが似合う理由。それはメロウ以上に簡単だった。ジャケ写は全てタートルネック。そう、私は単純な男だ。
文●内山貴文

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