こいつは最高に楽しいですよ。Bela Fleckのバンジョーが本当に粋！　それに録音が抜群に良い。ベースのなんともトランジェントに優れ、弾力に富んだ気持ちの良い音はそうそうお目にかかれないと思います。

キャリアの最晩年といえるマッコイが新作をリリースしてくれるのは嬉しい。が、パワフルさが全くない。音数を絞った枯れた味、というべきか、単に指が動かなくなっているようで、痛々しい。もはや新曲が作れないのか、またか、と思うほどのおなじみの選曲である。今まででもギターが参加したアルバムは数多い。ジョンスコやアバークロンビエーはもとより、アール・クルーとの競演も。サイドではグラント・グリーンとが印象深かった。ともあれ、DVDつきなのは嬉しいし、マッコイには今後も元気でやってほしい。

暑い夏には熱いジャズ。マッコイの強力な煽りに、エイゾー・ローレンスの激烈なテナーが叫びまくる。まさにガチンコ！クラブジャズとかスピリチュアルジャズとかウサン臭いこと言わないで、一本スジの通った男気ジャズを聞いてくれ！

サックスばかり三管。テーマは珍しくオーバーダブあり。曲調はいつものマッコイ。ドラムとのデュオが一曲、これがなかなかよい。結局、編成が変わっても、曲調が変わっても、マッコイのピアノは変わらない･･･。

あのころのJAZZならではの、一発録音の良さがありますよね。マッコイはあまり好きじゃないんですが、これは私の大事な一枚です。いやし系とかキライなんですが、いやなことあると、これを聞いてます。これくらい、聞いて気持ちがスカッとなる音楽もめったにないです。

一生忘れない曲です。まだCDは手に入れていませんが、発売当時のLPは大切に保管して自分なりにデジタル化して聞いています。初めて聞いたのは吉祥寺のファンキー（移転して今は109になっている）で、聞き終わってすぐレコード店に向かったのを思い出します。３０年以上経った今でも全く古さを感じさせない、・・・と言うより電子音楽のはびこる今、改めて生楽器の素晴らしさを感じて欲しいアルバムです。

フュージョンの時代にアコースティックジャズの牙城を守るがごとく、熱いプレイをしていた時期の傑作ライブ。ロンとトニーを従え、トリオ、デュオ、ソロからなるが、どれも音数が多く、マッコイに浸れる。ロックにかぶれていた頃のトニーの体育会系ドラムも負けていない。音質がよくないのは残念。いずれにしてもマッコイファンなら楽しめる。マッコイファン以外はお断りの名盤といえよう。

「Fly With The Wind 」は1974年、学生時代にLPで聴いて以来だ。以降、CDによる再販を渇望して待つこと33年！ジャケットも昔のままで感激した。当時、バイドでやっと買ったYAMAHA NS-1000モニタースピーカーで最初に聴いた感動が甦る。傑作中の傑作です。

１曲目「Atlantis」のベースとピアノの掛け合いから期待は高まる！エイゾー・ローレンスも、別人２８号のように吹きまくる！ジャズクラブでのライブだが、小編成とは思わせないほどのスケールの大きな音作りである。LP２枚組の大作で、ジャッケット写真もかっこいい！是非大音量で聞くべし！

初めてマッコイタイナーのレコードを聞いたのがこれだったが、それ以来マッコイタイナーのファンになった。あれから20年以上たったが、今でも聞ける名盤だ！