ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

後期弦楽四重奏曲集(第12〜16番) エマーソン弦楽四重奏団(3CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
474341
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集(3CD) 
エマーソン弦楽四重奏団

1994&95年デジタル録音。演奏至難な現代音楽や、ショスタコーヴィチ、バルトークといった作品できわめて高度な演奏を聴かせてきたエマーソン弦楽四重奏団ですが、ベートーヴェンでも、その完璧なアンサンブルと巧みにコントロールされた音色や歌いまわしによって見事な世界をつくりあげています。
 中でも後期作品は、対位法や変奏曲を多用した音楽の性格もあって、彼らの透徹したサウンドがもたらす造形美は説得力絶大。振幅の大きなダイナミズムが求められる大作、第14番も高い集中力で一気に聴かせてくれます。

ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
・弦楽四重奏曲第12番変ホ長調 作品127
・弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 作品130
・弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 作品131
・弦楽四重奏曲第15番イ短調 作品132
・弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 作品135
・大フーガ 変ロ長調 作品133

 エマーソン弦楽四重奏団

 録音:1994年3〜6月、1995年3,4月 ニューヨーク、アメリカ文芸アカデミー[デジタル]

エマーソン弦楽四重奏団
アメリカの偉大な哲学者であるラルフ・ウォールド・エマーソンの名前を冠したこのカルテットは、アメリカが建国200年を祝った記念すべき年である1976年に、フィリップ・セッツァーとユージン・ドラッカーというジュリアード音楽院に学ぶ二人のヴァイオリニストが、同窓生の他ふたりと一緒に結成されています。
 セッツァーとドラッカーは、ともにオスカー・シュムスキーに師事したヴァイオリニストで、ロバート・マンらにも師事。一方、結成当時のヴィオリストとチェリストは、間もなく退団することとなり、この演奏団体がちょうどプロとしての本格的な活動を開始した時期に、ヴィオリストのローレンス・ダットンが加入し、続いて1979年にチェリストのデイヴィット・フィンケルが加入しています。
 この弦楽四重奏団の最も注目すべき特徴は、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンのメンバーを固定してしまわずに、ふたりのヴァイオリニストが時と場合によってそれぞれのポジションを交代して分担するという独自の方法を採用している点にあります。そして、こうした民主的な手法は、同時にふたりのヴァイオリニストの力量の高さの証明でもあるといえるでしょう。
 エマーソン弦楽四重奏団は、結成後めきめきと頭角を現し、2年後の1978年にはナハトムジーク室内楽賞を受賞。そして、1980年にワシントンD.Cスミソニアン・インスティテュートのレジデント・カルテットになった彼らは、その2年後にはニューヨークのリンカーン・センター室内楽協会の第1レジデント・カルテットにも迎えられ、それ以後は、ハートフォード大学のハート音楽学校で教授活動と演奏活動を行うレジデントになり、1983年にはアスペン音楽祭のレジデント・カルテットとしても活動するようになります。
 1985年に初めてヨーロッパに演奏旅行を行なってセンセーショナルな成功を収めた彼らは、間もなく現代を代表する弦楽四重奏団のひとつと称えられるようになりますが、高度な演奏技術とシャープでモダンな感覚を兼備した彼らはそれによって伝統と矛盾することのない新鮮でみずみずしい演奏様式を打ち出してもいます。

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Maestoso - Allegro
  • 02. Adagio, Ma Non Troppo e Molto Catabile - Andante Con Moto - Adagio Molto Espressivo - Tempo 1
  • 03. Scherzo: Vivace
  • 04. Allegro - Allegro Comodo
  • 05. Adagio, Ma Non Troppo e Molto Espressivo - Attacca:
  • 06. Allegro Molto Vivace - Attacca:
  • 07. Allegro Moderato - Attacca:
  • 08. Andante, Ma Non Troppo e Molto Cantabile - Piu Mosso - Andante Moderato e Lushinghiero - Adagio - A
  • 09. Presto - Attacca:
  • 10. Adagio Quasi un Poco Andante - Attacca:
  • 11. Allegro

ディスク   2

  • 01. Assai Sostenuto - Allegro
  • 02. Allegro Ma Non Tanto
  • 03. A Convalescent's Holy Song of Thanksgiving to the Deity, in the Lydian Mode: Molto Adagio - Feeling
  • 04. Alla Marcia, Assai Vivace - Piu Allegro - Attacca:
  • 05. Allegro Appassionato - Presto
  • 06. Allegretto
  • 07. Vivace
  • 08. Lento Assai, Cantate e Tranquillo
  • 09. The Difficult Decision: Grave Ma Non Troppo Tanto (Must It Be?) Allegro (It Must Be!) - Grave, Ma N

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ユーザーレビュー

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エマーソンSQは1976年にジュリアード音楽院...

投稿日:2012/06/12 (火)

エマーソンSQは1976年にジュリアード音楽院学生で結成されたアメリカのSQで周知の通り第1Vと第2Vが時折曲によって交替して特に軽やかなリズム感での現代曲に定評があります。1980年代半ばにはヨーロッパ進出を果たして独墺古典物にもそのシャープでモダンな感覚を活かした演奏を行っており本盤ベートーヴェン後期弦楽四重奏曲(第12番〜第16番)にも好き嫌いは別にして幾分かでもその伝統を棚上げしたスタイルが反映されている様です。1994〜1995年に収録された各曲の演奏タイムを忘れないうちにメモしておきます・・・第12番→@6’56A14’24B8’13C6’35、第13番→@12’59A1’52B6’45C3’28D7’11E14’41F9’50、第14番→@6’13A2’45B0’44C13’21D4’33E1’52F6’17、第15番→@9’34A9’25B17’51C2’09D6’02、第16番→@6’20A3’01B6’49C6’21・・・。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は作曲家個人としてのライフワーク的な意味合いからも作曲家の人生上の気持、魂との直接的結びつきが強く感じられ特に後期G分は更に晦渋にもなってそれだけ難しいというのが私の現状で先月亡くなった吉田秀和さんの「弦楽四重奏は、音楽のもっとも精神的な形をとったものである」「精神が音楽の形をとった、精神と叡智の窮極の姿」の言葉に従ってまさに人生の終わりに聴く音楽の一つではないかとも思っています。ディベルティメントか組曲風の第13番も長いフーガ楽章が聴き処でこの激しい動機でスタートするこの楽章は成程複雑な様相で長大であっても本演奏はそんなに深遠にはならず早めのメリハリつけた展開は耳新しく聴こえました。盛り上がって一旦また緩み又テンポアップ、呼吸を大きく入れて迂回しつつオドロオドロして〆へのケリをつけます。しかし曲そのものに関しての感想になってしまいますが第1楽章から第2楽章にかけて時折挿入される抽象的な音楽を当時ベートーヴェンが書いたとは! その辺りでの扱いにはエマーソンSQのアプローチがマッチしているかなとも妙な納得をしてしまいました。確かに難しい曲のしぶく小難しい演奏だと「しんどく」なる場合もあり「聴き飽き」とのバランス上聴く者にとっての名演とは微妙なものであります。私は後期G分をかのブタペストSQと併用?していますが未だに結論はついておりません・・・本盤演奏を他の幾つかの演奏を聴き深めて後に聴くと良いのか現代的感覚から最初に聴いたら良いのかも迷いのうえで素晴らしいランクとさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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こう言って良いなら、ダイナミックレンジが...

投稿日:2010/08/31 (火)

こう言って良いなら、ダイナミックレンジが広くてすごく上手いと思います。聴いていて時々アレ確かに・・番だよなあと思ったりするくらいリアルにクールに演奏されていて、感心します。アメリカは生き生きとしているのにヨーロッパは改めてなんて暗いんだろうと気付かされたりして新鮮なサウンドです。ベートーヴェンの晩年の暗くも美しい生と死、肉体があるがゆえの壮絶な痛みと不快の果てのなかで見たであろう光。なおそれでも提示は生まれたまま、しっかりと誠実に存在しているところが神々しくさえあるところが、これだとあえて言うならjazzだよなあ・・と感じます。ディスクはリアルなオトなので逆にこれが一番と言われている値段だけはうんと高いだけの古いアルニコのシステムでなおかつトドメに上下イコライザーでカットしてサウンドプロセッサーで(クラシック、ホール)を選択したほうが良いかも知れません。いや、これは困ったことになりました。

レオブルー さん | 東京都 | 不明

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ずっとバリリQを聴いてきたものにとっては...

投稿日:2008/10/19 (日)

ずっとバリリQを聴いてきたものにとっては新鮮さを感じる演奏です。特に15、16番はしっとりと聴けます。 これでエマーソンQのファンになりました。(ハイドンの『キリストの最後の七つの言葉』もいいですよ)

再太(リフトル) さん | 足立区 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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