CD 輸入盤

交響曲第7番 ヴァント&ベルリン・フィル

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
74321687162
組み枚数
:
1
レーベル
:
RCA
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

ブルックナー:交響曲第7番
ヴァント&BPO

ヴァント&ベルリン・フィルによるブルックナー・シリーズ第4作。今回は1999年11月19日から21日まで、ベルリン・フィルの本拠地フィルハーモニーにおいて3回行われ、絶賛された演奏会の模様をデジタル収録した音源を、これまで同様、ヴァント自身が編集したものです。

 いまや本場ドイツでも神格化されているというヴァントの演奏ですが、遅すぎたといえるこの賞賛の嵐に惑わされることなく、隅々まで目を行き届かせたヴァントの厳しい音楽造りに衰えはありません。

 第1楽章第1主題、無用な情感表出を避けた毅然たる佇まいはヴァントならでは、続くアダージョ楽章の透明な彫刻も素晴らしく、豊かな抒情に気を取られた歌謡性一辺倒の演奏とは一線を画した造形美が秀逸です。

 一転して動的になる後半2楽章では、ベルリン・フィルの強大なパワーを背景に壮大に盛り上がりますが、けして手離しの粗々しさには陥らず、引き締まった音響を一貫して聴かせます。禁欲的なまでに構造的な指揮者の解釈に、豊麗な彩りを与える名人オケのゴージャスなサウンド、両者の旨みが融合した傑作の登場です。

収録曲   

  • 01. ブルックナー:交響曲第7番第1楽章
  • 02. ブルックナー:交響曲第7番第2楽章
  • 03. ブルックナー:交響曲第7番第3楽章
  • 04. ブルックナー:交響曲第7番第4楽章

総合評価

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この先も末永く名演として人々に語りつがれ...

投稿日:2014/02/09 (日)

この先も末永く名演として人々に語りつがれていくに違いない空前絶後の名演。 すっきりとしていながらコクがあり、音楽がどんなに盛り上がっても常にうるさくならない。ヴァントを尊敬して一心に食らいつくBPOが最大限の注意を持ってヴァントの指示を音にしてゆく。 ヴァントはインタビューで「謙虚さ、畏敬の念、天の助け」という言葉を使い、最後には天の助けなしには駄目です。これは笑うようなことではありません。と結んでいる。その言葉の意味がこの演奏を聞くとよくわかる。脱線するが、朝比奈の聖フローリアンの演奏も天の助けがあったと私は思っている。文は人なりにならえば音は人なり。この人にしてこの名演が生まれたのだ。

タスマニアマニア さん | 宮城県 | 不明

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ヴァントが最晩年にベルリン・フィルを指揮...

投稿日:2011/06/09 (木)

ヴァントが最晩年にベルリン・フィルを指揮して行ったブルックナーの交響曲の数々の演奏はいずれ劣らぬ歴史的な超名演であるが、その中でも最高峰の超名演は、紛れもなく本盤におさめられた第7であると考える。ヴァントは、同時期にミュンヘン・フィルとともにブルックナーの数々の交響曲を演奏しており、それらの演奏もベルリン・フィル盤と同様にいずれも至高の超名演であるが、第7についてはミュンヘン・フィル盤がないだけに、なおさら本演奏の価値が際立っていると言える。ブルックナーの第7には、マタチッチ&チェコ・フィル(1967年)、朝比奈&大阪フィル(1975年、聖フローリアンライブ)、マゼール&ベルリン・フィル(1988年)、カラヤン&ウィーン・フィル(1989年)、スクロヴァチェフスキ&読売日響(2010年)など、多種多様な名演が目白押しであるが、本ヴァント&ベルリン・フィル盤は、それら古今東西のあまたの名演に冠絶する史上最高の超名演と高く評価したい。ヴァントのアプローチは、例によって厳格なスコアリーディングに基づく計算し尽くされたものであり、凝縮化された堅固な造型が持ち味だ。ただ、1980年代のヴァントは、こうしたアプローチがあまりにも整理し尽くされ過ぎていることもあって神経質な面があり、いささかスケールの小ささを感じさせるという欠点があった。しかしながら、1990年代に入ってからは、そのような欠点が散見されることは殆どなくなったところであり、本盤の演奏でもスケールは雄渾の極みであり、神々しささえ感じさせるほどだ。音楽はやや早めのテンポで淡々と流れていくが、素っ気なさなど薬にしたくも無く、どこをとってもニュアンス豊かな情感溢れる音楽に満たされているのが素晴らしい。ヴァントは、決してインテンポには固執せず、例えば第1楽章終結部や第3楽章のトリオ、そして終楽章などにおいて微妙にテンポを変化させているが、いささかもロマンティシズムに陥らず、高踏的な優美さを保っている点は見事というほかはない。金管楽器などは常に最強奏させているが、いささかも無機的な音を出しておらず、常に奥行きのある深みのある音色を出しているのは、ヴァントの類稀なる統率力もさることながら、ベルリン・フィルの圧倒的な技量の賜物と言えるだろう。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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見事なブルックナーだ。ここまで素晴らしい...

投稿日:2010/12/15 (水)

見事なブルックナーだ。ここまで素晴らしいブル7というのも滅多に聴けるものではない。「8番」同様、ヴァントはイン・テンポをしっかり守りつつも絶妙なアゴーギクを多用し、しっかりと地に足が着きつつも、躍動感溢れる、実に情緒豊かなみずみずしい、美しいブルックナーを創り上げている。それでいてベルリン・フィルの音も極上と言う他はない。ここまで天上のような美しいブルックナーを演奏できる指揮者というのもそうそういるものではない。ヴァントというのは恐るべき指揮者である。個人的にはノヴァーク版なら尚良かったのだが、これは個人の好みである。

金閣寺TEMPLE さん | 京都府 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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