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Review List of 七海耀 

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     2009/08/25

    ウォルトンの交響曲第1番は、これまでほぼイギリスの指揮者かイギリスのオケによるものしかなく、世評では、プレヴィン・LSOの評価が高い。廉価盤では、ポール・ダニエル盤がNAXOSから出ていて、なかなか好評だが、リーパーとカナリア諸島のオケによるこの録音も捨てがたく、コストパフォーマンスもかなり高い。オケの重量感が、LSOなどと比べるとやや劣り、弦も細めだが、大きな不満はない。録音も、ややオフだが、インパクトを削ぐほどではなく、音の密度は十分ある。演奏は、プレヴィン、ラトル、リットン盤などと比べると、やや鋭角的な切込みが不足しているようにも思うが(特に第二楽章で)、フィナーレの壮大な盛り上がりは、上記名盤に劣るものではなく、この曲に初めて接する人にも、十分勧められる内容だと思う。

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     2009/08/19

    これは、星五つ意外にないだろう。カラヤンのドイツレクイエムは、CDではイマイチのものが多いが、これは文句なく美しい。音も実によく、ベルリンフィルの高弦の音は、天から降り注ぐような眩さにあふれ、合唱もレベルが高い。映像も、ちょっと暗いが、自然で演出過多になっておらず、普通のコンサート映像である。カラヤンの優しさに満ちた表情がすばらしく、ベートーヴェンの交響曲などで聞かれる、イケイケのカラヤンはここにはない。映像付きのドイツレクイエムなら、これで十分である。

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     2009/08/19

    オケの音量の問題か、録音レベルの問題か、かなり馬力のあるアンプでないと、インパクトが薄く感じられるかもしれない。東条氏もライナーでそのあたりのところに、「やんわり」と触れておられる。インバルのマーラー演奏は、都響との以前のチクルスの時も、そんな風に感じたことがある。たしかに、オケを鳴らしまくって、終楽章など狂乱じみた演奏もるが、そういう要素もこの曲には確かにあるから、この整然としたソフトな表現では「物足りない」と思う人もいるだろう。あえて言えば、純音楽的アプローチということだろうが、もう少しメリハリも欲しい。

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     2009/08/18

    8番が良い。第一楽章再現部のコントラバスが弾く主題がはっきり聞こえるのはやはり爽快だ。終楽章など、馬力にも欠けておらず、緻密でありながら、筋肉質の見事な演奏となっている。リピート励行もこの解釈なら納得する。7番も、基本的に同傾向だが、7番など、吹き抜ける風のような鮮やかさが見事。音も、やや硬質だが、解釈にはあっている。1番と4番のカップリングに匹敵するすばらしさと思う。

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     2009/08/01

    私は、カラヤンが残したベートーヴェンの交響曲のスタジオ録音はあまり好まないが、このモーツアルトは好きである。確かにレガートがかかり気味だが、この場合一種の優雅さに結びついており、フォルムが著しく乱れるようなことはない。ハフナーの最終楽章など、バーンスタインのDG盤並に速いが、バーンスタインの燃えるような情熱は希薄で、冷静な印象を受けるところがいかにもカラヤンらしい。遅い楽章は特に良い仕上がりだし、反復が概ね省略されているのも、フォルムが肥大化していない要因だろう。イエス・キリスト教会ではなく、フィルハーモニーの録音であるところも、演奏がある程度引き締まって聴こえる原因のひとつだろう。強いて欠点を挙げるならば、ここはもう少し浮揚感が欲しいなというところで、「重たいな」と感じる箇所が所々あるのと、ベートーヴェン同様、弦の分厚さが表に出る代わりに、木管などがやや埋没気味というところだろうか。しかし、これはこれで、ひとつのモーツアルト演奏のあり方だと思える。

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     2009/07/28

    バーレンライター版もかなりの点数になってきたが、これを聴くと、ジンマンは、単なる露払いだったのだな、と思わざるをえない。それくらい、アタックが強く、ラトルよりも徹底しており、楽譜に書き込まれたあらゆる音が聴こえてくる爽快感は他に変えがたい。3番は予想の範疇を超えないが、8番は相当聴き応えがある。この版のひとつの頂点を築く演奏だと思う。ヴァイオリンが対向配置なのは、きわめて重要な要素で、その意味でもこの演奏に不満はない。

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     2009/07/22

    EMI盤より、美しい。これほど、美しいブル5はまたとない。弦も磨き抜かれているし、ブラスも咆哮するが、うるさくならない。このテンポで最後まで飽きさせずに聞かせることの出来る指揮者がどれほどいようか。オケの美音は、BPOもVPOもこうは行くまいと思わせる。録音は、弦などややオフだが、このほうがかえって実際のコンサートプレゼンスに近いだろう。ティンパニがややこもり気味なのが惜しいが、ライナーによれば、お忍び録音のようだから、会場備え付けのマイクで、限りなくワンポイントに近い状態で録ったのだろう。

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     2009/07/13

    ボンガルツは、基本的にテンポの遅い指揮者で、それはブルックナーの6番や、マーラーの6番などでも、明らかである。このCDに収められている2曲も、基本テンポは遅めだが、音楽が弛緩する一歩手前で踏みとどまっており、「ドンファン」など、イケイケの演奏が多いなかで、実に豊饒で、余裕のある演奏を聞かせる。「英雄」も克明であり、内声部をおろそかにしていない職人仕事が光る。これより、エキサイティングな演奏はあるだろうけれど、数ある同曲の録音の中で、それ相当の存在意義を持つ演奏と思う。放送録音だと思うが、70年代後半の東独のライヴという条件を考えれば、バランス良く録られた好録音であり、その点からも不満はない。

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     2009/06/22

    相変わらず、弦ばかり分厚く、木管や金管が埋没気味の、カラヤンのバックだが、いつものレガートも交響曲の時ほどの違和感は感じさせず、この曲に相応しい雄大さがあってよい。ワイセンベルグのピアノも、過不足なく、聞きごたえは十分。録音もまずまず良い。余白のソロも気が利いている。

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     2009/06/17

    5番はやや煮え切らない感じで、響きもやや硬質だが、6番が素晴らしい。透明感にあふれ、明晰を極めており、終楽章がこれほど見通しよくなるのも稀ではないだろうか。バスの動きが明確に聞き取れ、響きが決しつ濁らない。5番も悪くはないが、N響とのライヴのほうが、音楽が生きていると思う。6番を聴くべきディスクである。

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     2009/06/01

    ビーチャムの日本での人気はイマイチのようだが、このベートーヴェンはビーチャムの代表盤である。両曲とも、速い楽章の生気溢れる表現が素晴らしく、音楽が活きている。2番のラルゲットは、木管がやや控えめで、テンポももう少し速くてもよいかなとは思うが、音楽が停滞する寸前で持ちこたえている。7番は、ビーチャム得意の演目で、音楽の推進力が素晴らしい。録音も、50年代後半とは思えない程よい。

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     2009/05/31

    これはSACD・CD盤と、概ね同じ演奏ということだが、音と絵のクオリティが良いようなら入手しても良いのだが、これをお持ちの方で、だれか、その方面の批評をお願いできないか。戦前というより、朝比奈をウルトラマンに入れ替えても差しつかえないような表紙で、これに関してはイマイチと言うほかないが、音と絵が上等なら、それにはあえて眼を瞑れる。そうでないなら、SACD盤で十分と思う人も多いだろう。

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     2009/05/27

    中高と、この録音で育った。しかし、今聞くと、やはり最高というわけにはいかない。7、8番などは比較的成功していると思うけれど、弦が分厚い代わりに、木管が埋没気味。ティンパニもこもる。随所にみられるレガートには、やはり違和感を感じざるを得ない。少なくとも、スタジオ録音に関して言えば、カラヤンのベートーヴェンはそれほどピンとこない。自ら音をいじくるようになる70年代以降の録音は、ますますよろしくない。勢いがあると言えば、そうなのだが・・・

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     2009/05/27

    Naxosには、Yablonskyによる同曲の全曲盤もあるが、演奏の勢いは、こちらのほうが上だし、表現も曲によっては上回る。ただ、録音は、やや弦が細いのと、音の密度がやや薄い感じである。この値段なら、スラットキンの三大バレー全曲セットがRCAから安く入手可能なので、そちらをお勧めする。白鳥の湖だけということなら、MTT・LOS盤が、SONYから安く入手可能で、録音・演奏ともに、メージャーレーベルの面目を保っている。が、これも水準をクリアした立派なものであるには違いない。

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     2009/05/12

    日本のファンにもおなじみのレナルトによるウィンナワルツ。オケは録音用にピックアップされたものと思われるが、正体は不明。編成は小さめ。響きはややデッドで、音場空間の狭さをが、その分、サロン的な雰囲気がかえって出ており、曲想にはあっていると思う。演奏も、カラヤンの艶かしさや、ボスコフスキーの粋のようなものはなくて、ちょっと生真面目な感じだが、丁寧で、好感が持てる。有名なワルツはほとんど入っているので、入門用に最適。

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