0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/07

うつむいて、はにかんで、たくらんで、夢見ては諦めて、いつも愚直なほど健気。箱入り娘のような、捨て子のような、ただただ歌うことが好きな少女のような、そのすべてが詰まった名盤。シティーポップの次は、この極東の歌声が、もっともっと世界を駆け巡って欲しい。

1人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/07

with Vampilliaセルフカバーシリーズをもう2、3枚は聴きたい！と思わせる傑作。オリジナルを周到しつつも完全に現在の音と歌とになっている。これまで25年以上横で戸川純を聴いていたのに特に興味を示さなかった相方が、このアルバムで急にどっぱまりしました。20以上年若い友人も、切実にすがるように戸川純を聴いている。何度でも戸川純の季節が巡って来る。

1人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/07

ある時古いブラジル音楽にハマって色々聴いていて見つけた一枚、Lo Borgesの「Meus Momentos」というアルバムが、この頃の荒井由実の瑞々しく朝露のようにキラキラした音とそっくりで、大発見！と一人嬉しくなってしまった。曲や詞のじめつかないオリジナリティーはもちろんのこと、曲が流れ出したとたんに、サーっと一面朝もやが立ち込めるかのようなこのアルバムの空気感こそが、きっと永遠に唯一無二の名盤であり続ける理由かと思う。

0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/07

この頃のユーミンの涼しい夜風のような歌声ががっちりハマった、
全編フリーソウル色強めのクールな大名盤。そこへきて最後に粉雪舞い散るようなセンチメンタルな名曲「A HAPPY NEW YEAR」でアルバムが終わるのがたまらなくグッとくる。昔最初に聴いた頃からずっと、わかるようでわからないこのアルバムタイトルの意味を、今も変わらず考え続けている。

1人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/07

ジャケットの印象そのままに、密かに憧れていた素敵な親戚のお姉さん的アルバム。一人窓辺で夜空を見上げたり、コーヒー片手に真夜中の街を彷徨ったり、青春の1ページをそっと心に焼き付けたり、切ない朝帰りを迎えたり、海辺で一人これまでの日々と行く先とをかみしめてみたり…。これからあなたも、色々な一人ぽっちを経験して素敵なレディーになって行くのよ。そんな、背伸びしたい年頃の子たちに永遠に聴き継がれて欲しいセンチメンタルな名盤。

0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/07

クール＆キュート！センチメンタル＆フリーダム！美潮さんの歌声を聴いていると、かたくなな心の窓が開いて、夕方の涼しい風が吹き込んでくるような感じがする。健気に人生を見つめる工藤順子さんの詞の世界が、まるでおしゃべりしているかのような歌声とぴったり。まごうことなきJAPANESE POPSの名盤。人生の終わりには「窓」を聴きたい。

1人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/07

ロックシャンソンとでもいうような、唯一無二の世界観で貫かれたどしゃ降りの名盤。出来過ぎたありふれた話かもしれませんが、19、20歳の頃、水商売をしていた友人と部屋でよく聴いていました。女ざかり真っただ中とでもいうように、歌詞も歌唱も切れ味半端ないです。今では人生ソングの代表のように歌われている「糸」ですが、私は「with」を大事に胸にしまっています。

0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/07

14歳の頃、このアルバムがみゆき初体験でした。
信じるな、欲しがるな、悪人になれと歌われる「愛よりも」に、雷に打たれたような衝撃を受けました。それまで聞かされ、正しいとされてきた事とは真逆の言葉たち。世の中をまず裏返してみる癖がついたのは、この曲の影響だと思います。正にグッバイガールというような、スマートな大人の女にはなり切れない、はすっぱさが全編漂う粒ぞろいの名盤です。

0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/05

オリジナルに忠実なわけでなく、かといって軽く遊んでみました〜という風でもなく、ちゃんと歌が伝わる愛あるトリビュート盤。今ではおなじみになった原田郁子vo.のフィッシュマンズだけど、UAは魂レベルでフィッシュマンズを歌い継げるシンガーだと思う。

0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/04

洋の東西を問わず、春に聴きたい曲、夏に聴きたいアルバム、冬に染み入る曲など色々あるけれど、これは、じっとりと息苦しい梅雨の時期にぴったりな一枚。UAというと音のカッコよさや面白さが一見目立つけれど、何と言ってもその魅力の真髄は、様々なバックボーンを感じさせつつ真にオリジナルな歌詞と、見せかけやビジネスを感じさせないぶっとい歌心。秀逸なジャケ、捨て曲なしの楽曲、そして何より歌が伝わってくるという強さで、永遠に聞き継がれていくであろう名盤。

1人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/04

窓の外は雪、部屋の中にはストーブと紅茶とタバコの煙、白く曇るガラス窓。ぽつりぽつりとつぶやくような歌唱が、そっと安心毛布のように寄り添ってくれる、ひとりぼっちの寒い冬には必ず聴きたくなるセンチメンタルな名盤。CDなのに針を落とすという表現がぴったりくる雰囲気。

0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/04

驚きのエレクトロニカな名曲「三日月」、大人可愛いポップス「謝んなさいよ」「ずっとね」、美メロが際立つ泣きのロッカバラード「Still in love with you」「Two of us」、とてもベテランとは思えない、音楽を奏でる喜びとピュアなみずみずしさに溢れたアルバム。

0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/04

「Gold」という曲は、嘆きのような、祈りのような、人生のお守りのような曲。
さねよしさんという人は、絶望と希望を同時に歌で表現することができる稀有なシンガーだと思います。
ビッグバンド風な「あの娘と別れて朝が来た」。Helen Merrillのカバー「Dream of You」等、jazzyなムードも。真夜中に聴くさねよしいさ子、とでもいうようなダークな名盤。

0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/05/04

人がうまれて生きてお空の彼方へ帰るまで、その人生で味わうあらゆる感情が渦巻いて詰まっているかのような、バラエティーに富んだ楽曲が目一杯の怒涛の名盤です。次から次へと目まぐるしいほどに場面転換が繰り返され、まるで一人ミュージカル！といった趣です。

0人の方が、このレビューに｢共感｣しています。
　2021/04/09

ズル休みして一人薄暗い部屋に寝ている感じと差し込む光と。
急に泣きたくなるような気持ちで思わず走り出す夕焼けの帰り道や。
そんな、ただ楽しかっただけじゃないはずの幼い日のあれこれを、
六郎さんの絵を見ていると信じられない位に生々しく思い出す。
思い出すというより連れ去られる。胸がざわついてちょっと怖い。
過小評価されているような気がしてならない日本の偉大な画家の軌跡を、
初期作品からたっぷりとたどる事の出来る楽しい本です。