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Review List of sunny 

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     2016/10/12

    この頃ハイティンクは、マーラーをベルリンフィルと、ブルックナーを共に、全集目指して録音を進めていた。Philips と言うレコード会社の後押しもあったろうが、コンセルトヘボウやロンドンでの研鑽、実績などそれだけの力を積み上げ、巨匠と呼ばれ始めていた。スクエアで、オケに任せる、と言うか導きつつ、確実な音楽を聴かせてくれる、怖ろしくレパートリーの広い名人。ここでも、スケール大きく、明確、安心のワーグナーを、聴かせてくれる。セッションなので、やや、情感、熱さには欠けるかな。でも、多くの人に勧められる演奏ではある。ウィーンフィルは、やっぱり美しいし。

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     2016/10/12

    クーべリックは、モーツアルト、マーラーも、ついでに、レコード会社の策略で9つのオケを指揮したというベートーヴェン、と言うのもあるが、いずれも、良心と、音楽への情熱に満ちた名演で、セッションでも、ライヴでも、特徴は変わるが、どれも見事な演奏を残してくれている。ブルックナーは、録音は少ないけれど、やはり、充実の名演で、優秀、信頼おけるオケと、緊張感を持って、素晴らしい、聴けば納得、流石の演奏を、ここでも聴かせてくれる。名匠。こういう指揮者は、もう21世紀には、現れないのが、淋しい。

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     2016/10/09

    この曲、封印が解けて、西側で初演したのは、ロジェストヴェンスキー、フィルハーモニア管、’62年、ステレオ録音が残されている?この盤は、1年遅れの東ドイツ初演、伝統のオケに初演者コンドラシン。モノラルだけど、聴いているとそんな事忘れさせてしまう。こちらも、緊張感、大きい音でも、静かな音楽でも凄まじいし、流石、シュターツカペレも見事に、厳しい、怖ろしい音楽だと、実感させてくれる。実力者コンドラシンのライヴの代表盤の一つ。母国で、「The Sun Shines on our Motherland」演奏させられた日には、タマラナかったろう。亡命も無べなるかな。

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     2016/10/09

    祝復活。かつて、Querstand レーベルから出ていた、いかにもシュターツカペレ・ドレスデンとハイティンクと言う、重厚で端正、伝統の美音と情念、活力の詰まったブラームス、ウェ―バ―に、ドイツの正当ヴァイオリニストのベートーヴェンが合わせての2枚組で当夜の演奏全てとなっての登場。おそらく、ライヴ映像を撮っていたNHK が消えて、mdr のロゴが入っていると思う。とあれ、Profilから発売されて良かった。録音も、この国、放送局の伝統に従って弦楽器に重きを置き、金管は、レベルが低目で録られるので、割れる事もあるが、NHKが入っていたからか、そうはなっていないだろう。多くのファンの人の耳に届く事を願う。期待を裏切らないドイツ的名演奏。もうこのコンビの生演奏が、聴けないのが、淋しい。

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     2016/10/09

    シノ―ポリさんは、学の人で、それだけ、探究心深く頭の良い人でした。一方、音楽では、実は、情の人、熱血漢でもありました。フィルハーモニアとは、セッション。こちらは、人間が聴きにやって来るライヴ、オケは、伝統の音を持つシュターツカペレ・ドレスデン。じっくり、たっぷりと、このオケの美音と共に歌い尽くしています。深み、怖ろしさよりは、美しさ、やはり、耽美的な演奏ですが、これはこれで、素晴らしい。機能的にも充然と、言っていいでしょう。’60年代のバルビローリ・ベルリンフィル、ジュリーニ・シカゴの70年代の美しい演奏にはない、時代を超え追い求めているものがある。’90年代マーラー9番の総決算、代表的遺産。シュトラウスは、チェリビダッケ・ミュンヘンに匹敵する様な名演。

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     2016/10/09

    スイトナーさんの前の世代の指揮者、FMで、N響での過去の演奏を聴いて舌を巻かせてくれた人。やはり、この時代のドイツ指揮者は、ロマンティック、感動の演奏を、オーケストラに導いていきます。ライヴならでは、応えたバイエルンも流石。モーツアルトもブラームスも、何も言うべき事が無い程に、素晴らしい。50年経ても感嘆、溜め息を付かせてくれる。情熱と匠達による人間と、人間への演奏。

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     2016/10/06

    この壮絶、ユニークなブルックナー、西側に出てきた頃のテンシュテット、東ドイツでは、不遇だった・・。これ程のホットな演奏を求める指揮者も凄いが、付いてきているバイエルン放送響も凄い。ヨッフム、クーべリック等名匠に鍛えられ、レベルの高い感動の演奏をしている事もあろうが、首席指揮者、オーケストラの実力は、客演指揮者と、良い演奏が出来ているかにある、と、聞いた事がある。ほぼ全演奏、放送されるという事もあろうが、Orfeo や、Profil 等々に残された数多くの名演、この演奏の様な熱狂的音演奏を聴くに付けこのオーケストラの柔軟性と伝統の保持、音楽の集団でのエモーションの表出等、並々ならぬ、ドイツが世界に誇るべきオーケストラだと、改めて実感した次第。終楽章のスピード、高揚は、異常。そして、やっぱり、凄い。唯一無二。

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     2016/10/05

    テンシュテットが指揮しているロンドンフィルは、間違うこと無く超の付く一流のオーケストラである。スタジオで、更には、ライヴ演奏で、マーラーをはじめ、必ずこれ程指揮者に崩壊寸前まで食らい付き、「クラウスの為ならと」、燃焼壮絶演奏を継続し続けられたオーケストラが、あったろうか。普通、オケが嫌がる、持たない、続かない。やれても、心の奥底からえぐり出される様な響きは、そうは聴かれない。もちろん、録音状態と言うのは、あるけれど。

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     2016/09/22

    それにしても、アルへリッチと言う人は、ピアノソロ、ソナタに関しては、このまま、ピアニストの王道とも言うべき、モーツアルトも、ベートーヴェン、シューベルトも殆ど全く公式録音しないまま、引退してしまうのだろうか。何故?ミステリー。ここに残された演奏を聴けば、大家、天才であることに変わりはない。でも、何処かで演奏しているならば、やはり、聴きたい、味わってみたい。彼女が選んだ道なら仕方がない。でも、惜しい。

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     2016/09/22

    mdg ヴィンタ―トゥールのメンデルスゾーンは、交響曲をホリガ―、ボイド、そして、ツェトマイヤーの指揮で分け合っている。若々しい推進力と、情感と刺激にも満ちた流麗な快演。流石、ツェトマイヤー。

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     2016/08/25

    作曲者自身の完璧とは言えないが、見事な演奏と、20世紀を代表する名匠の録音が、良質ステレオであれば、聴く方も、まずこれを選んでしまうし、演奏録音する方も躊躇してしまう。結果、多くの人に知られる機会が少なくなる、と言う悲しい性を背負った名盤。

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     2016/07/25

    やっぱり、シューベルトだけじゃダメだ。素晴らしい、80歳を超えて刻み込まれたバッハ。ブラームス、もちろん世評高いベートーヴェンにショパン、モーツアルト、シューマン、リスト。広島での言葉を失うオルガン演奏。激動のドイツを生き抜いた後の、20世紀録音史の「聖書」と、呼んでもいい位の考え抜かれた、でも、自然な、唯一無二の音楽が、ここにはある。ケンプさんは、叙情の人であるけれど、それを支える”信念”の人であった。21世紀に生きる人にこそ、聴かれるべき演奏。
    次は、室内楽での演奏が、もっと、聴きたくなる。

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     2016/07/20

    シュタイアーさんのシューベルト、Pfの音色も的確、それ以上に豊かな抒情。シューベルト、音楽に対する真摯な姿勢が感じられて、感心致しました。21世紀の現代に、これ程の、技情意、揃った演奏に出逢えるとは。巨匠、と言ってもいいでしょう。名盤。

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     2016/07/01

    ピアノフォルテや。ハープシコードコードらしい音がガンガンに響いてくる。シュタイアーさんは、いつもの様に豊潤で、情感、憂いも、ユーモアもお見事。古い楽器と共に、今回も生気ある音楽を聴かせてくれる。デュオ、もう一人演奏者が加わると、活き活き興奮音楽は、更に増す。それが、又、巧いのだから舌を巻く。ブラームスのクラリネットソナタでは、古いスタンウエイで、これまた、痺れるような演奏を聴かせてくれる。シューベルトD894。D.935 では、沈み過ぎない明るめ若々しい清新なシューベルト。評価の高いバッハはもちろん、サリエリや、私、全く無名の作曲家のメランコリックな作品にも耳を奪われました。’80年代からの活動、花が咲いている。HMundi 充実の演奏群。やっぱり、古楽の時代か。

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     2016/06/28

    日本の女性ピアニストでシューベルトで有名な方には、内田光子さん、田部京子さんがおられますが、高橋さんも名乗りを上げました。アキさんは現代音楽が多く、ビートルズ等も出されている野で、イメージ的にはシューベルトは、やはり、意外でしたが、シューベルトの浪漫より、若々しさ、透明感、リズムに重きを置いた(もちろん浪漫が無い訳ではない)、率直で楽譜と御自身の信念に忠実な、斬新なシューベルト。それぞれの個性と多様性、解釈(?)、人生観、音楽感。これでいいのだ。聴いていて、それほど、疲れない。最も落ちこまず、楽しんで聴ける。そう言うシューベルトが聴きたい時がある。

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