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HIRO さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/03/04

    他の悲愴とは一線を画す凄演。全編を通して音にこもった緊迫感と密度が圧倒的にちがう。第1楽章だけをとっても、第2主題の天から降るかのような美しい響き、展開部の空気をえぐるかのような低弦の響きと天を突くかのような金管の咆哮、重なり合う激しくも美しい弦の響き…。全編まさにこの上なく美しく、そして激しく、力強い。全ての楽器の、全ての音に、全ての旋律に、思いが込められているかのように。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/03/02

    勝手な印象ではあるが、「祈りの第九」との印象がある。響きに、空気に、祈りあるいは神々しさを感じ、これが大変力強く美しい。
    第一楽章での清らかで力強い弦の響きと効果的なホルンの響き、第二楽章での圧倒的な緊迫感を伴った切れ味鋭く美しく力強い演奏等も大変印象的だが、女声合唱が印象的な感のある厳かで美しい終楽章は、歓喜というより万物への感謝を謳うかのごとくであり、第九の、他では聴かれない一面を聴く思いである。
    この演奏を聴くときは、所謂テンシュテット節の爆演は期待しないほうがよいと思う。その代わりに、85年にも91年にもない、晩年のテンシュテットが示したひとつの世界があるのではないかと思う。また、音が小さめの録音なので、ボリュームを上げて聴くことをお勧めする。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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