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Review List of レインボー 

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     2024/01/30

    ルーマニア出身で、後にイギリスで活躍した指揮者、コンスタンティン・シルヴェストリ。
    非常に個性豊かな指揮をする事で有名ですが、本CDに収録されたドヴォルザークの8番と9番の交響曲はその代表的な録音の1つ。
    特に9番は名演として知られており、フランス国立放送管弦楽団からこれほどの音を引き出しているのかと関心する。
    ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団との8番も含めて両曲ともスリリングかつダイナミックなメリハリある演奏であり、録音から50年以上経った現在でも聴かせてくれます。

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     2024/01/29

    20世紀半ばに大指揮者として著名だったエーリヒ・クライバー。
    こんにちでは息子のカルロス・クライバーが有名で、一時期忘れられた感はありましたが、現在は戦後から戦前の録音まで一通り出回るようになり、彼の芸術に触れる事ができます。
    本CDは戦後にアメリカのNBC交響楽団を振った録音です。
    当時はまだトスカニーニも現役時代、NBC交響楽団の実力も高く、レビューにもあるチャイコフスキーがすごく、非常に濃い表情がつけられており、客演とは思えない充実した演奏です。
    シューベルトは質実剛健な演奏です。
    録音は年代を考えると良。

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     2024/01/28

    ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されたCD。
    ドヴォルザークの交響曲第9番をメインにしたもので、元々は通販専用レーベル、リーダーズダイジェストが原盤だそうで、チェスキーが復刻したもの。
    ドヴォルザークの交響曲第9番は、ウィーン交響楽団とのVOX録音に続く2回目の録音で、基本的に先のウィーン交響楽団との録音と違いはないですが、オケが大変に上手く、存分に鳴らしたスケールの大きな演奏です。
    これは併せて収録されたワーグナーでもそう。
    録音はかなり古いのですが、元々優秀な録音だった事もあり、音質は良好です。

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     2024/01/27

    クレメンス・クラウスがオーケストラの伴奏付き声楽曲を振ったアルバムを集めた珍しいCD。
    収録されているのは、ベートーヴェンの『皇帝ヨーゼフ2世の死を悼むカンタータ』とブラームスの『アルト・ラプソディ』で、ベートーヴェンがウィーン交響楽団と、イローナ・シュテイングルーバー、アルフレート・ペル、ウィーン室内合唱団の演奏、ブラームスはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団、カスリーン・フェリアの演奏です。
    クラウスの録音ではマイナーな音源ですが、両曲とも充実した演奏で、特にベートーヴェンが良い演奏なのですが、音質が年代を考えてもイマイチでマニア向きのアイテムと言えるでしょう。

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     2024/01/26

    エーリヒ・クライバー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による、ベートーヴェンの交響曲第9番を収録したCDです。
    クライバーは戦後、ウィーン・フィルとベートーヴェンの交響曲を録音しており、いずれも定評があります。
    本CDも定評のある音源として有名で、ギューデン、デルモータをはじめとする声楽陣と、当時のウィーン・フィルの格調高いサウンドと、クライバーの誠実な演奏は現代ではそう聴けない演奏だと思います。
    デッカ録音なので、音質は問題ないでしょう。

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     2024/01/25

    ルーマニア出身の指揮者、コンスタンティン・シルヴェストリが残した録音を復刻したもの。
    メインはフランス国立放送管弦楽団を振ったチャイコフスキーの交響曲マンフレッド。
    これはシルヴェストリ節炸裂の大変面白い演奏で、メリハリが聴いた劇的な演奏です。
    終楽章ではオルガンが効果的に使われていますが、本演奏程、効果的な演奏も珍しいのではないかと言うほどの名演です。
    併せて収録されているのはフィルハーモニア管弦楽団を振ったリストの交響詩タッソー。
    マンフレッドに霞みますが、こちらも悪くはありません。
    録音は時期相応と言ったところです。

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     2024/01/24

    ヴァーツラフ・ターリヒ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団によって録音された、スメタナの『わが祖国』です。
    ターリヒはこの曲の録音は現在4つあり、この録音が最も古い録音になります。
    1929年という録音年はわが祖国の録音としても最も古い分野に当たる録音だと思われます。
    演奏はまだ前時代的というか、少々大袈裟な所があります。
    ターリヒはこの後にも録音を残しており、聴くならそちらの方が良いでしょう。
    発売元のopus蔵は良質な復刻が特徴でしたが、これは年代を考えてもちょっと微妙で、全体的にマニア向きのアルバムと言えます。

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     2024/01/23

    フェリックス・スラトキンは1950年代にハリウッド・ボウル交響楽団と多数の録音を残しました。
    こんにちではほとんど復刻されないものの、繰り返し発売されているのがこのCDに収められたガーシュウィンとグローフェの作品です。
    共に録音当時新しい音楽に入った20世紀アメリカの管弦楽曲で、キレが良く、軽快な50年代のアメリカらしいご機嫌な快演が続きます。
    オーケストラは録音用に集められたメンバーによるものとの事ですが、技術力も高く、安定しています。
    かなり古い録音ですので、最新録音と同じとはいきませんが、年代の割には良い方でしょう。

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     2024/01/22

    アンタル・ドラティが指揮したバルトークとエネスコの作品集です。
    オケはミネアポリス交響楽団、フィルハーモニア・フンガリカ、ロンドン交響楽団と3団体にわたり、いずれも録音当時ドラティとよく録音を残した団体の演奏です。
    いずれの作品も民族色の強い作品ですが、ドラティの演奏は割とそこまで色の強い演奏ではなく、例えばルーマニア舞曲はロンドン交響楽団の腕の良さが聴きどころだと思います。
    録音は1950年代から1960年代で、かなり昔の録音になりますが、当時のマーキュリーの録音が優秀なのもあって現在でも充分聴けます。

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     2024/01/21

    一時期新星堂が東芝EMIに委託製造して発売して栄光のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団シリーズの一枚。
    このCDはルーマニア出身の指揮者で1950〜1960年代にかけて活躍したコンスタンティン・シルヴェストリが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を振った録音を集めたもの。
    メインはドヴォルザークの交響曲第7番であり、これもなかなか見事な演奏であるが、余白に入れらた2つの狂詩曲が大変に素晴らしい出来だ。
    ルーマニア狂詩曲はシルヴェストリが爆演指揮者と言われたのがよくわかる。
    収録音源は後にカップリングを変えて再発されているが、このCDが世界初CD化だった模様。
    録音はそれなり。

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     2024/01/20

    ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団によって演奏されたシベリウス交響曲集。
    バルビローリのシベリウスといえば1960年代後半録音のものが有名であるが、これは1949年~1957年にかけてEMIとPEYに録音された古い方の録音です。
    後年の録音よりテンポが速い演奏ですが、濃密な音楽は聴きどころ。
    1番と5番が特に良いと思います。
    復刻は時期相応だと思います。

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     2024/01/20

    アタウルフォ・アルヘンタが振った、チャイコフスキーとアルベニスです。
    チャイコフスキーは交響曲第4番が収録されています。
    オーケストラは、スイス・ロマンド管弦楽団。
    アルヘンタらしいドライブ感のある演奏で、なかなか素晴らしいのだが、個人的にはアルベニスのイベリアが良かった。
    こちらはパリ音楽院管弦楽団を起用しており、全盛期のこのオケからスペイン情緒豊かなサウンドを引き出した好演奏だと思います。
    録音は良好です。

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     2024/01/17

    ウィリアム・スタインバーグがピッツバーグ交響楽団と残した録音から集めた内容です。
    ラフマニノフの交響曲第2番をメインに、プロコフィエフの交響曲第1番、リヒャルト・シュトラウスのティルオイレンシュピゲールの愉快な悪戯を収録しています。
    スタインバーグらしく輪郭のはっきりとした演奏で、さっぱりとした仕上がりながらも、メロディは歌うところは歌っており、聴き手を飽きさせません。
    やはり知名度的に地味な印象のあるスタインバーグですが、聴いてみるとなかなか良い演奏が多く、これもそうです。
    録音は時期相応でしょう。

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     2024/01/16

    ポール・パレー指揮、デトロイト交響楽団によるシャブリエの名作群とルーセルの組曲ヘ長調を収録したCD。
    パレーとデトロイト交響楽団のフランス物の演奏には定評があり、中にはフランスオケを超えたと言われるぐらいの評判がついた演奏もある。
    このシャブリエとルーセルも大変熱の入った演奏であり、名演奏と言えるのではないだろうか。
    シャブリエも、ルーセルも国内盤は貴重であるし(といっても本CDはいわゆる輸入盤国内仕様だが)
    マーキュリーの録音は当時から評判高く、録音から半世紀以上たった今でも現役盤として通用する。

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     2024/01/15

    アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団、フランス国立放送管弦楽団による、フランクとダンディの作品集です。
    録音は1953年、クリュイタンスのモノラル録音の一つ。
    EMI原盤で、CDではステレオ時代の録音が出回っているため、モノラル時代の録音は聴く機会が少ないが、この時代の演奏は、フランス独自のサウンドが強く残っていた時代でもあり、この録音でも端正なクリュイタンスの音楽と、独特の繊細なフランス・オケのサウンドが聴ける好演奏である。
    録音は年代を考えると聴きやすい方だろうか。

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