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4 people agree with this review 2014/07/24
opus111時代に購入。えらく刺激的でかつビビッドな演奏。イ・ムジチなどの正統派(?)からみるととても同じ曲とは思えない。こればかり聴き続けるのは骨が折れるだろう。1991年の録音だから20年以上前の演奏だが、いまだに新鮮さ、斬新さを感じるのが凄い。 曲を崩すというよりビオンディとメンバー双方による即興の掛け合いみたいな趣が面白い。今の季節(7月)であれば協奏曲「夏」がぴったりだが、その第3楽章などはロックのような激しさがアツイ。 イ・ムジチ系の演奏に「ちと飽きたな」と思った方にお勧め。これを聴いてからもう一度イ・ムジチなどの演奏聴くと、また面白さを発見できるから驚きだ。
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6 people agree with this review 2014/07/19
当たり外れが心配な全集盤だが、これは当たりだった。初期の作品から最後の27番まで均等なクォリティでしかも音が優しい。初期の作品にもチャーミングな微笑みを感じるのがこのコンビを聴いての発見だ。 ルプーとの共演による協奏曲もあるし、ロンドもある。いろいろな演奏者による様々な演奏を聴いてみても、安心して曲にゆだねることができることにかけてはペライアの演奏は上位に来ると思う。 昔、聴いたときにいまいちと思ってしまった記憶がある。「劇的でないから…」「穏やか過ぎる…」と思っていたのだ。だが、最近入手し、じっくり聴くと、「聴けば聴くほどコクが出てくる」感覚を持ったのだ。昔は全体に大柄な演奏を期待していたのだろうか、今聴くとそこかしこの細かい部分に愉しさがちりばめられている。そして濁らず澄み切ったピアノの音とオケとの対話・・・。やっと彼の演奏の良さが分かりかけてきた。嬉しい成長だ。
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1 people agree with this review 2014/07/17
美しく、そしてはかない温かさが偲ばれる曲集に仕上がってると感じた。音楽、音そのものを大切に歌わせる作品集となった。 淡々と慈しむようにブラームスの心情が、歌として奏でられていく。特別な工夫をしているわけではないのに美しさがにじみ出てくる。インテルメッツォなどの穏やかな曲はもちろんだが、カプリッチオのような激しい曲でも、ほの暗いが柔らかく暖かい陽光が常に差し込んでいるような気持ちになれる・・・そこがメジューエワの良いところではないだろうか。 以下は私が一聴して感じたイメージ。 ひげ面の晩年のブラームスのポートレートを想起させるというより、老齢の作曲者が若いころの写真を眺めて過去を振り返りつつ窓の外を眺める・・・彼の視線の先にある庭には”一輪の薔薇が咲いて”いる・・・そんな映画のワンシーンのような光景。
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1 people agree with this review 2014/07/16
DGレーベルから移籍しての第1作。満を持してベートーヴェンの協奏曲。全集につながるかは分からないがそれを期待させる素晴らしい出来栄え。第3番は毅然とした革新と優雅な古典のミックスにロマンの香りを漂わせた作品に仕上がり、第4番は女王のような気品と麗しい威厳を感じさせる作品になっていると思った。 一番印象的なのは力みがないこと。とかくベートーヴェンの作品となると音楽家にとって挑むべき高峰となるのか、「力作」がそろう。そんな中、「力」を抜いて奏でているのがピリスらしいと感じた。強く弾かなくても、メッセージは強く伝わってくるし主張も凛としている。その一方弱音やゆったり弾くところで彼女の美質が最大限に発揮されているのだ。 キャリアの中でベートーヴェンの作品とつながりの深い彼女だが、他のベートーヴェン弾きとは異なる演奏を聴かせてくれるので今後もこのレーベルでのリリースに注目したい。 ハーディングとスウェーデン放送響のバックもピリスの演奏に付きつつ、随所にみなぎる力の片りんをのぞかせる。 今後のリリースが楽しみになってきた。DGも素晴らしい才能を外に逃がしてしまったものだ。
0 people agree with this review 2014/07/08
今の録音と比べてしまうと音質はやせぎすに感じてしまうが、かえってソナタの内容に集中できる音の雰囲気を感じる。とにかくすさまじい演奏だ。特に好きなのは29番「ハンマークラヴィーア」。よどみなく一気呵成に弾ききるのは、曲の性格からしてもぴったり。第3楽章のAdagio Sostenutoは思索というより、苦悩と解脱をモチーフにした彫刻を観るような印象、第4楽章のFugaは「バリバリ弾いていた時期」のポリーニの真骨頂、ここまでガツンとやられると他の演奏がだれて感じられてしまう。 28番のソナタはロマン派の萌芽というより辛口のロマン派(?)。ロマン的側面でなく、主題モチーフの発展を主なテーマにしたピリッとした味わい。 そして、最後の3つのソナタにはもう少しコクのようなものを欲しいと感じてしまう。もしも今録音するともっとかみしめるような内容になってくれると思い、再録音などを期待したくなる。 賛否両論いろいろな感想があるが、これだけスカッと弾ききったベートーヴェンのソナタはそうないだろう。1970年代のポリーニらしい演奏としてもっておいて損はないと思う。
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3 people agree with this review 2014/06/29
ルイサダらしい、実に品のいいワルツ集に仕上がっている。 運指のスピード披露みたいな曲芸のような演奏は一つもない。そういった鮮やかなワルツをお好みの方には物足りないかもしれない。けれどワルツの中で「ゆらぎ」や「詩情」を愉しみたい方にはお薦めしたい。軽快なワルツというよりはダンディ(?)なワルツと思う。 前録音と比べると表現力は前作の方が意欲的に思えるが、想像力は当盤の方が豊かと思う。間の取り方やルバートは独特で、美しく、そして儚い。 曲順が番号順でないのは演奏者の考える「ドラマ」があるのだろう。基本はそれを愉しみつつ、時々自分の考えるドラマによって曲順を変えてみても演奏者はかえって頷いてくれそうな気がする。 マズルカは2008年録音の続編的な感じだが、マズルカ集の落ち穂拾い・続編というより、ワルツと趣が異なる舞曲を入れることでアルバムとしての完成度を高めるための選曲に感じた。
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1 people agree with this review 2014/06/28
発売直後から何となく気になっていて、何度か買い物かごに入れながら諸事情により購入が延びていたものをやっと入手。聴いて、早く買わなかったことを後悔した。 こちらが予想したよりはるかに濃い内容。レーガーの「前奏曲とフーガ」の晦渋さと心の内奥にズシッとくる重さが気持ちいい。バッハについても天に指向しながら、心の内側に突き刺さるような音にハッとさせられた。 特にバッハのシャコンヌはどの部分にも庄司紗矢香の一途な心持が刻み込まれている気がした。他の演奏者のシャコンヌ(をはじめとするバッハの無伴奏)も演奏者のすべてを尽くして演奏するためか力作が揃っているが、その中でも思いの込め方と表現の多彩さは格別のものがある。できれば第2巻も作ってほしいものだ。 それにしても・・・今の年齢でこんな演奏をしているとすると、これからどうなってしまうのだろう。
6 people agree with this review 2014/06/07
デンオンから発売された前録音とは比較にならない。前録音の極端に遅いテンポと緊張感などが、柔らかい自然な流れに変わっている。 前録音の、ひとつひとつの音がくっきり絡まって音が構成されていた感覚で聴こえるのに対し、こちらの録音では縦糸と横糸が緩やかに編まれた薄手の織物のような感覚。 前録音の、あのテンポに辟易された方にも「聴きやすい軽さ」に変っているのでお勧めしたい。 ライナーノートに演奏者が寄せた文章(1988)の一節を引用させてもらうが、『もののあはれ−消えゆく時の流れに気付いたときにおぼえるかなしみ』をじわっと感じる演奏だ。新録音である当盤では、ブラームスの晩年のつぶやきや眼差しをそのまま音楽にしたような印象を受ける。 ただ、当日この公演を聴いてきた身としては、最後のプログラムであるOp.119までをCD化してほしかった。Op.118-6の、虚無の闇に染まりながらCDが終わるように考えたのかもしれないが、やはりすべて聴いてみたかった。(Op.119が入っていない残念さにより、★をひとつ少なくします。)
0 people agree with this review 2014/06/07
雨の夜、しずかに物思いに耽る時にぴったりのCD。私が購入したのはかなり前のこと。いまでも雨天のときや静かな夜に聴きたくなる。 「海へ」も3バージョンそろい、聴き比べも愉しい。 レビューを書いている現在は絶版状態らしいのは残念。再発してできるだけ多くの方の耳に届けばと思う。
今日は雨が降り続いている。そんな雨の中、時々ふと聴きたくなるのが武満徹の音楽。雨、水、川、そして海・・・水が織りなす変容を耳にするのが気持ちよい。 ここに収められた4曲は様々な楽器編成で飽きずに、(聴き方としてよろしくないかもしれないが)ボーッと聴きやすい。雨ふりや川の流れ、茫洋とした海原を時間を忘れて眺めているのに似ているなと感じることがある。 そういう時間の過ごし方、音楽の聴き方があってもいいと思う。当盤はそんな経験をしたい方にもお勧めしたい。もちろん普通に武満徹の音楽に接してみたい方にも・・・。
0 people agree with this review 2014/05/09
人間臭いシベリウス。悪い意味ではなく、人間の営みと自然を共生させたような音楽が心地いい。自然の厳しさを謳いあげるというより、自然の中で生きている中で湧き出てくる人間の喜びの感情(特に最終楽章)が素直に伝わってくる。そんな音楽に私は聴こえた。音はすこし抑え気味に感じた。
1 people agree with this review 2014/05/04
ショパンのマズルカには、独特の「節回し」というか「こぶし」があるように思える。オタマジャクシを読めない、しかも日本人の私には「これだ!」と気づけるものではないだろうが、当盤のマズルカにはそれと思われるものが入っているような気がした。 一気に聴くもよし、選んで聴くもよし、ランダムに聴くもよし。ときどき、「ん? 何だこの不思議な感じは」と思える部分が出てくる。それは聴く時々で違ってくる。これがルイサダのショパンの、ルイサダが歌うマズルカの面白さなのだろう。
1 people agree with this review 2014/04/28
「elegy」とは哀歌、悲歌といった意味であるらしい。このelegyの香りをまとった曲集が静かに流れてくる。曲もC.P.E.BachからSilvestrovまで幅広い。ピアノの音が澄んでいる分、余計に悲哀の表情が痛切に沁み込んでくる。おすすめ。
5 people agree with this review 2014/04/05
アバド追悼の意味で購入。 「アバドのタクトのもとに」の目的で集まった特別編成オケが、その目的通りアバドの指揮下マーラーで歌っている。 「一糸乱れず」というより「一体となって」演奏している印象を受けた。映像だからこそその幸福な関係が伝わってきた。特に指揮者の表情や指揮ぶりから、音楽する喜びを放出しているように感じてしまう。 ここに収められたディスクはどれも、神経質でなく、深刻でもない、(良い意味で)実に健康的なマーラーが聴ける。マーラーの交響曲は奏法にも工夫があるのは周知のことだが、BDの明晰で明るい画像でいろいろ観ることができ、言うことなし。DVDはなぜかすぐに店頭からなくなるし、絶版になるので見かけたら早めの購入をお薦めしたい。すくなくともこの盤は長く保管する価値があると思う。 希望としては2011年5月にベルリン・フィルとやった「第10番」&「大地の歌」や2013年ルツェルンでの、最期の演奏会のDVD、CD化が出てほしいものだ。
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3 people agree with this review 2014/03/30
ベルリン・フィルのDCHで観て魅了され、CD化を待っていたホルン協奏曲がやっとお目見え。CDで聴きなおして、あらためてその美しさに聴き惚れてしまった。DVDでも観たいが今はこれで満足。 ホール全体を池に見たて、各所に演奏者が配置される視覚的な面白さをCDで観ることは無理だが、じっくり聴くと細かい音(景色)のうつろいや池に吹く風が水面(または蓮の音に至るまで内部で行われている呼吸)や蓮を静かに揺らしていくさま、光・時間の経過(蓮の開花の過程)が手に取るようにわかる。 現代音楽ながら描写的で情緒的。他の2曲も非常に美しい曲(特に「月夜の蓮」でのピアノのたおやかさといったら・・・)であるし、頭で考えさせる曲ではないので現代音楽を敬遠される方にこそお薦めしたい。
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