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Naka3 さんのレビュー一覧 

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     2022/05/24

    ウィーンフィルの美音を生かした佳演で、録音の優秀さも魅力だが、推進力や弾力という点ではフィルハーモニア番やクライバー盤には及ばない。ガラ・パフォーマンスは単体としては楽しいが、そもそもシュトラウスと関係のない楽曲をこんなに長々とはめ込むこと自体に疑問を感じる(ドミンゴのヴェントガーデン・ライブDVDはシュトラウス1曲を含む3曲だった。これこそが程の良さというものだろう)。ましてやカラヤン/ウィーンフィルとは関係のない別録音からの寄せ集めだというのだから、何をかいわんや。これを評価の材料とすることは、フィルアップに収録された別曲を論じるようなものだ。

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     2022/04/28

    訳詞上演主流だったころのライブ映像、音声には、案外こうした超豪華メンバーの宝物が他にも埋もれているのではと思わせる逸品、音質もいい。カメラは、序曲の半分が客席を映しているという異常な演出で焦らされたが、幕があがってからはマトモでホッとさせられる。

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     2018/10/23

    録音が無残なほどの大失敗。
    この音楽祭はソロ歌手がインカムをつけるようになって以降、声が全部耳もとで響く録音となり臨場感に欠けるようになったが、今回はそうした不満に応えようとしたのか、声を外から拾う試みを行って壮絶な失敗録音となっている。ソロのほとんどが完全に風で流された幽霊ボイスになってしまっていて、とてもじゃないがまともに聴ける状態ではない。これだったら、従前の録音方式の方が数千倍マシだった。こちらの方が現地で聴く音に近いとしたら、メルビッシュは大きな曲がり角だと思う。なぜかセリフなどはインカムから録音されていてまともである。
    あまりに音の酷さが気になって他の要素はほとんど目に入らなかったが、演出も2004年の同演目上演(これはのちに昨年まで総監督をつとめたD・シェレンベルガー主演による見事な舞台だった)に大きく及ばない印象である。

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     2015/11/15

    「シェレンベルガー・メルビッシュ」の1年目。作品の華やかさ楽しさを十全に発揮して、大成功の出足といえるだろう。キャストがずらりドイツ人で固められているのは新総監督の人脈なのだろうか。

    どうしても95年版との比較になってしまうが、主役シモンがデブにしか見えないのが唯一最大の難点。写真で見るとなかなかの二枚目なのに、男も女も濃い白塗りで統一されたメイクのせいもあって、偽公爵というよりオバQみたいだ。ヤンが女と見まがうほどの美形で、なぜかエンタリッヒまでが渋い男前なので気の毒になってくる。ただ歌は良いし人の好さそうな笑顔は魅力的で、後半は許せるモードになってくる。

    ヤンが前回のバリトンからテノールに。エンタリッヒは逆。これは前回の方がバランスが良かったかも知れない。ザクサン将校4人組に小柄な女性を一人プラスしたのは良いアイディア。演出は全体として視覚的な美しさが際立っている、セットと衣装の色彩で魅了してくれる。オケもこれに対応してたっぷり華麗な響き。少し遅めのテンポで初めて徐々にヒートアップ、各幕のエンディングでは浮き立つような高揚感が素晴らしい。

    恒例おまけの花火は噴水ショー(ぴったり音楽にあわせて踊る!)との組み合わせで息を飲むほどの美しさ。ここの拍手がもっとも大きかったのは少々お気の毒だったかも知れない。

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     2015/01/31

    恐怖の猛烈ママ・夜の女王から一転して愛らしい8〜9歳の少女役に挑むディアナ・ダムラウ(この転進は結構ドイツには多い)。それだけではない、兄はカルメン、父はドン・ジョヴァンニ、母はトゥーランドットという、とても善良な主人公一家に思えない面々なのだ。対する魔女も、ドンジョヴァ以外はぜんぶ経験済みの猛者だが、寄る年波には勝てず、このオペラ史上もっとも悲惨な最期をとげる。
    デイヴィスの重厚な指揮も、グロな描写も辞さない演出も含め、まさに全力投球の舞台である。この作品が単に可憐なメルヘンオペラというだけでなく、これだけの本格的なアプローチにも十分耐えうる名作であることを再発見した方も多いだろう。ただ、作品本来の姿かというと疑問も残る。ベームやアーノンクールの「こうもり」に似た違和感も禁じえない。

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     2010/08/07

    スー・チョン役は韓国の人。ミーは我等が三谷結子さん。笑いを取る二人の宦官役に欧州人を当てているほかは、エキストラもきっちり前半は欧州人、後半は東洋人と使い分けて(ただでさえ舞台がだだっ広いのに)、吊り目と黒髪のドイツ人が東洋人と称したユニテル映画よりは、遥かにこだわった作りである。何だか往年の東宝俳優・小川安三さんに似た容姿で最初なじめなかったスー・チョンにも、なかなかの歌いっぷりで引き込まれていくし、三谷さんは中国服姿が実に可憐だ。ただし、湖上のひょうきんディレクターことバウエルンファイント(メルビッシュはもう何回目だろう)は、やっぱりリアリティを壊してみずにはいられない。クライマックスの血涙を絞るような場面で、バックの中国兵がなぜかみな兵馬俑ルックで、しかもゆるゆると太極拳を踊りだすのだ。これが、完全にぶち壊しになる一歩手前で見事に決まった。おもしろ悲しいともいうべき味で、殊勲賞ものの演出である。

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     2010/07/25

    オペレッタのようなパッと耳目を惹きつける華やかさはなく、どちらかというと素朴な作品ですが、けっこう凝ったところもあり、繰り返し聴くごとに味わいが増してくるドイツオペラの名作です。センダックの楽しい美術、ウェルザー=メストのメリハリの利いた指揮に加え、主役二人が子供たちに同化しているのも見事で、パーフェクトな上演といっていいと思います。気になったのは、眠りの精だけがカーテンコールに出てこなかったのはなぜ?という程度。あと、チャプター表示がドイツ語だけな点と、字幕は子供向けにしても良かったかな。

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     2010/07/15

    演出と一部キャストが共通で、神格化されているミュンヘンのクライバーDVD(以下M)との比較に絞って。以下こちらをW、あちらをMと略。

    (指揮)魔術的な起伏で凄い色気を醸し出すMには及ばないまでも、Wもオケをすっきりと生かした快調な仕事。この人は何で大指揮者になれなかったのかなあ。


    (歌)よく弱いと言われるMも、実は高音ごまかしまくりのヴェヒターだけ許容すれば、後はけっこう良くまとまっている。それでも、個々のレベルはWが一段上で、名歌手たちの豪奢きわまる歌合戦が楽しめる。


    (ルクス)Mはさしものペリーの美貌が曲がり角で、ほど良く女中顔になってきている。ならばWのぽちゃぽちゃアデーレもアリだろうか。曲がり角といえばWポップも昔はこんなもんじゃなかったよなあ。ファスベンダーは若いWのほうが良いにしても、禿親父で開き直ったWファルケ、反則なまでに若い美人を起用したMロザリンデ(夫、情夫、女中との年齢バランスが・・・)と並べると、やはりMがリードか。


    (演技)ウィーンではアイゼンシュタインはウィーン児にしか演じさせないと聞いたことがある。しかし、Wヴァイクルを見てると、この人、生まれこそウィーンだけどマインツ育ちのドイツっぽだったよなあという思いが強い。Mヴェヒターが歌が怪しくても許されるのは、まさに天然アイゼンシュタインだから。


    (演出)十年目に入ったMの一部の隙もないピッタリ感はさすがで、バレエなどほぼ同じことをやっているのだが、Wはけっこう危なっかしい。でも、繰り返して見ているとそのドタドタ感が癖になってくる。ベリーのなんとも楽しそうなこと。


    (結論)一長一短あっても、ともに絶品に瑕瑾ありという程度。両方そろえるしかないでしょう。

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     2009/07/18

    滅多に映像が出てこないドレスデンで「メリー・ウイドー」が楽しめるのは嬉しい限り。こんな超名門のオペレッタというのも痛し痒しかな、とボヤキながらも、やっぱり美しく締まったオケの響きには大満足だ。
    物語を現代に移しながらも過激な読み替え演出ではなく、(一部滑ったギャグがあるとはいえ)素直に楽しめる。後景にエッフェル塔またたく庭を配したセットは特に美しい。ハンナはちょっと老けた感じだがダニロとのバランスは悪くなく、変装までして大活躍のヴァランシエヌと良いコントラストだ。

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