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Review List of ユローヂィヴィ 

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     2019/09/05

    この第4集ではムラヴィンスキイと同時代を生きたショスタコーヴィチはもちろん、ハチャトゥリアン、ウストヴォリスカヤ、アルチュニアンなどの録音にとてもひかれる。

    クリュズネルとババジャニアンの『ヴァイオリン協奏曲』は録音自体が珍しくとても貴重だ。

    クリュズネルの『ヴァイオリン協奏曲』は新しさは無いかもしれないがとても魅力的な作品。
    このムラヴィンスキイの録音はライブで音質があまり良くなく、粗い演奏に聴こえてしまう。細部まで味わう事が出来ないのが残念。

    ババジャニアンの『ヴァイオリン協奏曲』は民族色の強い作品。
    民族色ということでは、個人的にはハチャトゥリヤンの『ヴァイオリン協奏曲』よりも価値のある作品だと思う。
    この作品も忘れ去られた作品だが、クリュズネルとババジャニアンのヴァイオリン協奏曲は現代のヴァイオリンニストのレパートリーとして復活して欲しい。

    クリュズネルの作品で素晴らしいヴァイオリンを聴かせてくれるミハイル・ヴァイマンはボリス・アラポフ、アレクシス・マチャヴァリアニ、オレスト・イェヴラーホフなどソヴィエト時代に生まれたヴァイオリン協奏曲の録音があり、興味深いヴァイオリンニストだ。

    ウストヴォリスカヤの『子供の組曲』は、まだ彼女独特の音楽ではないが、万人に受け入れられる美しい作品だ。
    ムラヴィンスキイも子供の世界を描いたこの作品を丁寧に指揮している。

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     2019/09/05

    『ハープ協奏曲』がとにかく素晴らしい。この作品は現代のハープ協奏曲の代表作品として定着し、広く聴かれることになったらと思う。

    このCDには映画『ゴッドファーザー〜愛のテーマ』など、ニーノ・ロータの映画音楽をハープと管弦楽のために編曲した作品も収録しているが、『ハープ協奏曲』や『フルートとハープのためのソナタ』など、商業的(?)でない作品の方により強くひかれた。

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     2019/09/04

    『12章の交響曲』、これは素晴らしい作品だ。
    この作品で現代において音楽とは何かを改めて考えさせられた。グバイドゥーリナは静かな音楽の中にとても重要なメッセージを込めているように思う。

    『音階』は最後にロジェストヴェンスキイの朗読(しかも多重録音)で終わる不思議な作品。

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     2019/09/04

    名盤です。

    スケールが大きく、そして透明感のある演奏の『交響曲第5番』。
    ロジェストヴェンスキイとハーグ・レジデンティ管弦楽団は、この作品に対する自分らのアイデアというものを消して、ただただスクリャービンの音楽を演奏しているように感じる。

    そして、後期のこれぞスクリャービンという作風からはあまりにもかけ離れた、美しすぎる『ピアノ協奏曲』では、甘く美しいポストニコワのピアノをたっぷり味わうことができる。

    ロジェストヴェンスキイ編曲による『幻想曲』(ピアノとオーケストラのための。)も素晴らしい。

    『幻想曲』と『ピアノ協奏曲』では、『交響曲第5番』を演奏しているときのクールなロジェストヴェンスキイとは違い、美しい音楽をロマンチックに聴かせてくれる。

    この録音を聴いて、ロジェストヴェンスキイには是非ともスクリャービンの交響曲全集を録音して欲しかったと思う。

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     2019/08/27

    アミーロフの『フルートとピアノのための6つの小品』をフルートとハープのためのに編曲した版で聴いてみると、音楽のエキゾチックな部分がより強く感じられた。

    カラストヤノフは初めて聴いた作曲家だったが、しみじみとした素朴な作品でなかなか面白い。

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     2019/08/18

    ケクランとバルトークの作品は原曲はフルートとピアノのための作品ではないが、この編成にぴったりの編曲になっている。

    トーン・フレットのフルートはとても表情豊かで、アミーロフやバルトークでの感情のこもった演奏が素晴らしい。

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     2019/08/17

    フランス音楽を中心とし、有名作品のフルート編曲版とあまり知られていないケクランの作品をメインに聴かせる選曲がとてもいい。

    ケクランの作品はとても魅力的だ。

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     2019/08/15

    グノー、ビゼー、サン=サースの師であったアレヴィ。
    歌劇『ユダヤの女』はワーグナーやマーラーによって絶賛された作品。その貴重な全曲録音。

    上演時間が4時間ほどになるという大作。しかし初演の後はカットされて上演され、この録音でも原曲ではなくカット版による演奏になっている。

    物語の落ちは『イル・トロヴァトーレ』を思わせる。

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     2019/08/15

    ニールセンの比較的知られた管弦楽曲から『より近く、神のみもとによるパラフレーズ』など知られざる作品を収める。

    ロジェストヴェンスキイはニールセンの祖国であるデンマーク国立放送交響楽団の意志を組み込んで指揮しているように感じる。

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     2019/08/15

    選び抜かれた少ない音で作り上げるウストヴォリスカヤの音楽世界は日本人の感覚に訴えるというか、日本人が共感できる音楽のように思える。

    音が通過した後の静けさというか、音と音との空間に聴くべきものがあるような感じがした。

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     2019/08/12

    名盤です。

    1961年の録音とは思えない素晴らしい音質。

    タイトル・ロールのサロメは役の年齢としては若いが、若い歌手では歌いこなすことが困難な大変な役だ。ニルソンはその音楽的な表現もサロメという役の若さも表現している。驚くべき歌手だ。

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     2019/08/12

    この録音のメインであるショスタコーヴィチの『チェロ協奏曲第1番』は少し弱い感じがしたが、ヴァインベルクの『幻想曲』は素晴らしい演奏だ。
    コベキナは叙情的な表現に特に優れていると思う。

    コベキナの父親であるコーベキンの『バッカス』は、ざっと聴いただけだが、いまいち纏まりのない作品のようだ。娘の為にも素晴らしいチェロ協奏曲やチェロの為の作品を作曲して欲しいものだ。

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     2019/08/04

    これは面白い。
    クラシック音楽の枠にとらわれず、マリンバをメインとした楽しい作品を集めた1枚。全体的にジャズと南米の音楽の要素が強いようだ。

    エリック・サミュの『セーリング・フォー・フィル』が特に聴き応えがあった。

    これらの音楽は、個人的には海を見ながら聴きたらピッタリだと思った。

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     2019/08/01

    タイトルにある『イル・トロヴァトーレ』は吟遊詩人という意味で、この作品ではテノールの役であるマンリーコが吟遊詩人なのだが、この物語の本当の主人公は復讐に燃えるジプシーのアズチューナだ。

    この録音ではその肝心なアズチューナを歌うステファニア・トツィスカの声が若いというか軽めというか弱い印象がした。
    レオノーラを歌うリッチャレッリもドラマチックなイメージのあるレオノーラという役からすると軽く聴こえるが、違和感は感じなかった。
    恋敵のルーナ伯爵を歌うマズロクは端正な歌い方からくるものなのか、あっさりした味のルーナ伯爵になっている。

    ディヴィスの指揮はかゆいところに手が届くと言うのか、ここぞというところで歌手たちの歌を効果的に盛り上げたり、オーケストラの個々の楽器の聴かせ所にスポットを当ていて、細部まで楽しむことが出来る。

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     2019/08/01

    プラッソンの指揮の素晴らしさが感じられる録音。

    メゾ・ソプラノの役で歌われる事の多いカルメンだが、ソプラノであるゲオルギューのカルメンは違和感がなかった。カルメンという役の芯の強さが声にあらわれていると思う。

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