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PeerGynt さんのレビュー一覧 

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     2012/11/10

    非常に元気な演奏。これが80代半ばの巨匠が描く音楽だとは到底思えない。終楽章などは丁度、先日チェコ・フィルと共演したドヴォ7そっくりのテイスト。軽快ながら、豪快。そして若さに満ち溢れている。しかしながら、細部まで表情豊か。演奏の精度は極めて緻密だが、とはいえ例えばヴァントのような息苦しさは感じさせない。優しさに満ち溢れている。そして1楽章フィニッシュの、ティンパニの咆哮が凄くイイ。音質上々、奇跡の演奏。これ以上のブル1が、過去に存在するのか!?

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/07

    1楽章を聴き終わるなり、考え込んでしまった。
    十数年前にリリースされた、同じオケとの演奏とは全く異なっていた。勿論、ちょっと前にリリースされた、異様に元気の良い1番や骨太な4番ともテイストが異なる。
    2度、3度と何度も聴き返し、ようやく理解した。広がっているのは、虚無。或いは枯淡の境地。
    ただ豪快なだけの、ありきたりなブル9とは一線を画す。インテリジェンスの高い巨匠ならではの、解釈。そして怪演。なるほど死を目前にしたブルックナーのイメージした音楽とは、まさにこれかもしれない。
    上質のオーディオ、大音量でお聴き下さい。

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