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　2012/05/15

すばらしい録音のせいなのでしょうか。管楽器や打楽器のあからさまな強調や鋭利すぎる部分はあまり感じません。曲の流れを中断するかのような安易な間・テンポ変化による起伏を印象付けていませんが、旨いアクセントの付け所も合わさって、この曲のメルヘンチックでありながらも意味深さを十分感じ取れる演奏だと思います。ノイマンの統制にチェコ・フィルが十分納得して演奏したひとつの記録であるかのようにさえ感じます。演奏記録（レコーディング）それ自体が芸術だとしたら、まさにこの曲の特異な性格（ストーリー）を、美しくて旨い演奏により、まるで童話の絵本を読んでいるかのような安らぎと安心感を与えてくれるまさに芸術的ＣＤだと思いました。私にとってこの曲のベストはこの演奏ですが、第４楽章に限ってはカラヤン盤の方に魅了されます。

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　2012/05/06

聴き進むうちにピアノが表現する音色の七変化ぶりに聴き入ってしまう。演奏も決して急がずあおらず、しっかりと丁寧、そして抒情たっぷり。とにかくとっても美しい。ギレリスの強い芯みたいなものを感じます。忘れた頃に聴きたくなる最高の一枚です。