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TOP > My page > Review List of ユローヂィヴィ
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0 people agree with this review 2019/11/28
ヴァインベルクはオペラ、交響曲、協奏曲、管弦楽曲、弦楽四重奏曲、器楽曲、声楽曲に至るまで様々な作品を残した。 その中で器楽曲に傑作が多いのではないだろうか? 無伴奏チェロ・ソナタはその中でも特に注目に値する作品だ。
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ここにはオレスト・イェヴラーホフとユーリ・ファリクとセルゲイ・スロニムスキイの交響曲を収録している。 イェヴラーホフの交響曲第3番はソヴィエトという時代を反映したシリアスでとても聴き応えのある作品。 スロニムスキイとファリクの作品は近年、NORTHERN FLOWERSを通じていくつかの作品を聴く事が出来るようになった。 二人とも大変興味深い作曲家だ。
ルイジ・マウリツィオ・テデスキ(1867〜1944)はイタリアの作曲家。 テデスキが生きた19世紀後半から20世紀中頃は2つの世界大戦もそうだが、音楽にとっても激動の時代だった。しかしテデスキの音楽は人の心に優しく静かに語りかける音楽を作曲した。 ここにはヴァイオリンとハープ、チェロとハープ、ヴァイオリンとチェロとハープの三重奏など、ハープを用いた室内楽作品が並ぶ。
0 people agree with this review 2019/11/27
これは名盤です。 ハープ独奏によるとても美しい作品が並んでいる。 眠りにつく前に聴きたい1枚。 1日の疲れや日々の緊張や刺激を和らげてくれる。 ハープは華やかでありながら、静かな響きなので心を落ち着かせることが出来るのだろう。 ここに収録された作品は全て初めて聴いたが、どの曲も心の深い部分まで静かに染み渡っていく。
2 people agree with this review 2019/11/27
歌劇『アッシジの聖フランチェスコ』は観る・聴く、というより体験する音楽かもしれない。 オンドマルトノの音色はこの作品を宗教的というより宇宙的な音楽のように感じさせる。 指揮者やソリストは海外から呼んでいるものの、日本のオーケストラと合唱団でこのように世界的なレベルの演奏が出来るのだから、日本の演奏家の水準の高さは誇るべきものだろう。 カンブルランは複雑なこの作品を、時に単純なものに感じさせてくれる。
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サルマノフ、スロニムスキイ、プリゴージン、ファリクによるソヴィエト時代の合唱作品を集めた録音。 これは単に珍しいというだけではなく、合唱曲・声楽曲に興味のある方には是非とも聴いて欲しい1枚だ。 特にスロニムスキイの『静かなドン』は合唱だけでここまでの世界を描けるのかと感心した。 合唱作品なので詩によって具体的に物語世界を歌うのは勿論、詩を彩るメロディーやハーモニー、リズムだけでも『静かなドン』の豊かな世界を表現している。 演奏している合唱団は力強く、表現力がとても高い。
1 people agree with this review 2019/11/26
クレーメルのヴァイオリンの音は70代に入った現在、さらに研ぎ澄まされ、若々しさも感じられる。 クレーメルがヴァインベルクの作品にかける並々ならぬ思いが、演奏の端々から聴こえてくる。 ヴァインベルクの作品が単なる流行ではなく、この先も演奏され続けるために、クレーメルのような名演奏家によってこのような素晴らしい録音が生まれてくる事を期待したい。
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0 people agree with this review 2019/10/31
これはとても価値ある素晴らしい録音だ。 日本人が西洋音楽に出会ってすぐに、これほど芸術性の高い作品を作曲していたとは。 はじめて聴いた時は近代フランスの作曲家の作品かと感じられたが、この控えめな響きは日本人ならではの感性なのかもしれない。 山田耕筰のピアノ作品がコンサートのプログラムに並ぶ日が来ることを期待したい。
この作品では王の愛妾という立場であるためか、主役にメゾ・ソプラノを用い、影を持った独特のキャラクター設定になっているのが面白い。 第2幕ではバリトンのための美しいアリアもあり、またバリトンとメゾ・ソプラノの美しい二重唱もある。 ドニゼッティの作品と言えば『ランメルムーアのルチア』や『愛の妙薬』がまずあがり、『ラ・ファヴォリータ』はあまり知られていない作品になるが、個人的にはこの作品の方が興味をひかれた。 バリトンのガブリエル・バキエはいくつかの録音で聴いていたが、3枚目の役柄のイメージがあり、この作品での端正で丁寧な歌い方にびっくりした。
0 people agree with this review 2019/10/30
なんと美しいメロディーにあふれている作品だろう。 この美しさはドニゼッティにもヴェルディにもプッチーニにもない。 また、パヴァロッティとギャウロフの美声に酔いしれることが出来る録音でもある。 サザーランドもここではそれほど癖の無い歌い方をしている。
名盤です。 パヴァロッティはキャリアの最後にヴェルディの『十字軍のロンバルディア人』、『エルナーニ』、『オテロ』の録音を残した。 『十字軍のロンバルディア人』は他の2つの作品に比べるとテノールが大活躍するわけでもなく、その役をどう歌っているのかという興味で聴いてみたのだが、聴いているうちにパヴァロッティのことより音楽の美しさの方に関心が移ってしまった。 物語はそれほど感動的ではないのだが、音楽が変化に富んでいる。 レヴァインの指揮は的確で、メトロポリタン歌劇場管弦楽団も合唱団も細やかでその場その場に応じた音楽を創りあげている。 メトロポリタン歌劇場管弦楽団の上手さも引き立っている。 また、この録音に参加している歌手たちはいずれも素晴らしいのだがパヴァロッティは軽々と余裕で歌っている。やはり別格だ。
0 people agree with this review 2019/10/07
この録音で一番ひかれたのは、あまり活躍はしないもののマノンの兄役を歌っているビンセンテ・サルディネロだ。 サルディネロは録音が少いようだが、このレスコー役を聴く限りとても素晴らしい歌手に思える。軽めの声なのでフィガロなどを歌ってもいいのではないか? 主役のカバリエやドミンゴが思ったより弱く感じられ、音質もなんとなくこもりがちだ。
ブルックナーのピアノ作品全集とは珍しい。 1曲目の「ランシエ・カドリール」を聴いてビックリ、交響曲のイメージとは違う、お茶目なブルックナーの素顔を見るようだ。 これらのピアノ作品を聞いていると、ワルツやポルカを作曲しても名作を生んでいたと思う。 これらのピアノ作品は気楽に楽しめるものの、作品の価値としては正直高くないように感じた。
オペラにしろ宗教曲にしろ、イタリアの作曲家ではヴェルディ以前の作曲家の作品には物足りなさを感じてしまうのだが、『スターバト・マーテル』を聴いてロッシーニの素晴らしさにやっと気付いた気がする。美しく劇的で感動的だ。 『小ミサ・ソレムニス』はピアノ2台とハルモニウムによる伴奏とは知らず、CDをかけた瞬間、オーケストラの音が聴こえず、ピアノの不思議なリズムが響いてきて、これは違うCDが入っているのではないかと疑ってしまった。 編成(ソリスト4人と合唱8人、ピアノ2台とハルモニウム)は小さいが、『スターバト・マーテル』よりも演奏時間は長い。 『スターバト・マーテル』も『小ミサ・ソレムニス』もソリストがとても豪華だ。
1 people agree with this review 2019/10/03
バイエルン放送交響楽団とバンベルク交響楽団という2つのオーケストラを用いて録音しているが、交響曲全曲をむらなく高いレベルで演奏している。 グラズノフの交響曲はチャイコフスキイのような深さは無いかもしれないが、ロシア民謡風のメロディーがあちこちにちりばめられていたり、時折チャーミングな楽想があったり、爽やかで聴きやすい。
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