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0 people agree with this review 2011/06/18
いい演奏でした。ハープの効果が格調高く、天上の世界を醸し出していました。珍しい組み合わせのようですが、ノイマン時代のチェコフィルで、シノーポリは首席客演でした。でも残されている録音はこれだけじゃないでしょうか。録音データ 会場も明記されていませんが、貴重な1枚だと思います。
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4 people agree with this review 2011/06/18
1番の時も感じたが、この2番も全体を1つの交響詩としたような演奏。オケの力量、もしくは録音のせいか音質が乏しいように聴こえるが、心がこもった熱いものがある。エンディングはヴァイオリンを引立たせ、その壮大さはブルックナーのような響き・・ カレリア組曲 特にバラードの詩的情緒・・かつて行ったフィンランドの温かかった人々の顔を思い出す。
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3 people agree with this review 2011/06/18
インキネンのシベリウスは静かに語ります。4番は特に名演でした。5番もヴァイオリンをリードさせながらフィナーレを盛り上げていくのは、さすがヴァイオリンニストであることを感じさせてくれます。(通常金管をガンガン鳴らす演奏も多い)ゴージャスなサウンドこそありませんが、これぞ正しく本当のシベリウスではないでしょうか。
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私にとりまして、迷わずチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトのベストとなった。カップリングもメンデルスゾーンのような(ミーハー的リスナー目当て)定番でなく、プロコフィエフというのも彼女らしくCDとして芸術性の高い内容となっている。恥ずかしながら私もプロコフィエフを目的で買ったわけではなかったが、この2曲を組み合わせることで不思議な調和を感じる。強い意志、魂のこもった熱演!!
2 people agree with this review 2011/06/17
ロシアというよりフランス的、特にパガニーニラプソディなど、ラヴェルを聴いているような新鮮な感覚。コンチェルト2番も冒頭からやや飛ばし、躊躇いなくオーケストラ伴奏に突入。聴き手を一気に惹き付けてしまう。私にとりましてベスト。また抒情楽章が特にすばらしい。実はこのCDで指揮者アッバードにも初めて感動した。
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0 people agree with this review 2011/05/29
第2楽章 なんと美しく哀しい旋律!!。これは8番 9番「新世界より」と並ぶ名曲だ。それに魅せられて全体好きになった。またここで聴くサウンドは音質こそ良い最近のEXTONにはない、チェコの空気がぎっしり詰まっている。そもそもこの全集では後期の名作よりも1〜6までの方が優れていると思う。後期は作曲者自体、海外で活躍していたので、そういうのも影響しているのだろうか。チェコの内面的共感は他の追随を許さないものがある。3楽章でかなり充実して終了してしまいそうな勢いだが、終楽章はさらにしっかり盛り上げ、満腹した感じ。このような隠れ名曲を低価格で販売していただけるのは大変有難い。最近のチェコフィルはEXTONの高い価格でしか手に入らない。さらに買って??もあり、大変遺憾です。ノイマンは優れた名匠だったことを改めて痛感する。
2 people agree with this review 2011/05/05
1楽章。チェコフィル特有の美しい弦が実によく歌い、木管との対話をしながらリードしていく。金管はそれにふくらみをつけてゆく。最後のティンパニ強打が印象的。2楽章も弦楽器をよく歌わせ、ホルンとのユニゾンが北国の情緒を見事に醸し出している。3楽章も弦のアンサンブルをベースに金管ティンパニが炸裂するがふくらみのある音で耳に良い。フィナーレまで通して聴いてみて感じるのはブラームスをよく知っていいる指揮者、オケだということ。このコンビが来日中、東日本大震災が起き、その数日後彼らに帰国命令が下され、私は実演のブラームスを聴くことができなかった。震災翌日に新世界交響曲を聴けた知人の話では、あまりにも凄く感動的な体験だったそうだ。今後このコンビが継続した関係になってくれることを切に願う。
3番はジャケットのマエストロ小林の不自然のカメラ目線の微笑に引いてしまったが・・(唸りがあるかも・・との恐怖心も)やはり指揮者は指揮している姿がいい。2番・マーツァル時代の澄んだ音色、スタイル、テンポは大指揮者時代のもので、1音1音 丁寧な演奏。 終始澄んだ音に注意されているようで、よく言えば聴きやすく、悪く言えば中庸。「炎のコバケン」はそこにはない。特に第2楽章がロマン情緒たっぷりで美しい。フィナーレはややティンパニでコバケン節を醸し出すが、テンポは遅く一定。模範的良い演奏だと思うが、クリュイタンスやスイトナーを愛聴している私には新たなものは残念ながら・・・/第5 音のこだわりは2番同様 だが印象ががらっと変わり、1楽章 1音から炎のコバケンが復活する。ただ全体的にはかつてのチェコフィルのクレツキ ノイマンの(伝統?)スタイル枠をはみ出さない。ただ第2楽章は今まで耳にしたことのない響きを創り出す。この盤を買ってよかった!!と思った瞬間である。また終楽章 マエストロにしては大変珍しく反復を行っている。
4 people agree with this review 2011/05/01
私はあらゆるこの5番を聴いてきたが、ノイマン&ライプツッヒに勝る演奏はない。後に録音された同指揮者とチェコフィルの2種もこれを超えていない。まずオケの名手揃い!!コンサートマスター(ボッセ)チェロ首席、ティンパニ そしてホルン(ダム)がオケをリードし職人的な上手さが引立つ。それに1967年録音にもかかわらず、音質が良い。また映画「ベニスに死す」以前の録音ということもあるせいか、先入観のなく直球で楽譜を音にしていると思う。以前カラヤンも名手揃いとして優れた演奏と述べてしまったが、次元が違う気がする。5番の名盤として、評論家達は決まってバーンスタイン、テンシュテット、ショルティ、シノーポリ アバド等を挙げる。力ずくや小細工でマーラーに魅せられている人にはこの盤は物足りなさがあるかもしれない。私は5番をショルティ&シカゴ響 日本ラスト公演から出発した。凄まじさで大変興奮したものだが・・ノイマン&ライプツイッヒでこの曲をようやく解かった気がする。
1 people agree with this review 2011/04/29
タネーエフのダマスカスのヨハネ 知る限りこの1枚しか存在しないのでは・・・。ロシア正教特有のスラブ的な悲しく美しい旋律に満ちた鎮魂曲。なぜこれほどまで知られていないのでしょう。日本でも数年前前述の通り、プレトニョフが東京フィルの第九の前座として演奏して、初めて知りました。知る限りそれ以降、再演はされていないようですね。震災の後の復興に向けて動き出している今、このような曲が心に沁みます・・
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2 people agree with this review 2011/04/23
時代がほぼ同じだからか、あたかもタウランドを聴いているような感覚になります。商業ベースと趣のかけはなれたこのような音楽と演奏に心底 陶酔してしまう。何も考えず音楽に浸り、そのまま眠りの世界に・・・・
4 people agree with this review 2011/04/16
東日本震災後、このような曲が心に沁みます。特ににマタイの影になりがちな、ヨハネ受難曲の方に。その中でも7曲目のアリア、木管の美しくも哀愁ある伴奏で通常アルト独唱ですが、ここではカウンターテナー 米良美一が起用されてます。「もののけ姫」で有名になる直前あたりの演奏でしょうか。私は正直、それまで米良美一には関心はありませんでしたがこの1曲でヨハネ受難全曲を魅了されてしまいました。駆け出しの頃の米良と、歌による主に仕えるひたむきさが、合致し祈りが伝わった名演です。別のアルト独唱のものを聴いてみましたけどやはり印象が変わってしまい、物足りなさが残ってしまいました。この曲と共に震災で多くの尊い命のご冥福をお祈りしつつ・・・
0 people agree with this review 2011/03/14
東北関東大震災・・我が家も散々でした。CD書庫から何十枚とCDが落ち、ケースが壊れたりしたのもありましたが、幸いすべてCD自体は無事でした。(いまのところですが・・・)その中でケースも無傷で、新品のように落ちていた1枚がこれ。買ってほとんど聴いた記憶がありませんでした。電気が通じるようになってかけてみました。1曲目のフィデリオ序曲からいい音質、次の英雄はフルオケながら、やわらかい響き。指揮者の自己主張をする大指揮者時代の中でベートーヴェン本質に迫り、テンポも速く、今のスタイルと変わらない感覚で聴けました。震災後に響く(まだ震災は終わっていませんが・・)その調べに勇気をもらいました。 移動中も持ち歩いてます。1番もモノラルながら、ハキハキとしたすばらしい演奏です。
2 people agree with this review 2011/03/06
1番は中庸。6番「田園」1、2楽章は中庸の優演。3楽章は一転、テンポが速くアンサンブルが凄い。嵐はティンパニをやや控えめで、弦楽器を唸られる。ベートーヴェンは本来こういう演奏を求めたのかもしれない。そして牧歌。これも小編成のオケながら、弦楽器を唸らせつつ、木管を引立たせる。結果、細かい音符まで聴き取れてジーンとくる。あらゆる田園の中でも最もベートーヴェンの声を聴ける演奏だと思う。ジャケットのパストラーレの絵、素敵ですね。
0 people agree with this review 2011/02/12
両曲ともすばらしい名演でした。交響曲ニ短調はこれ1枚あれば満足です。オーケストラの音質も良く、素朴ながら力まない響きを醸し出しています。さらにすばらしいのが、オーケストレーションによる、前奏曲 コラールとフーガ これは実演 CD含め、めったに聴けないものではないでしょうか。 ピアノでも神秘的な憂いを秘めた名曲ですが、このピエルネによる編曲は従来の世界を壊すことなくあたかもフランク自身の書いたように聴けます。 ロイヤルフランダースフィル・・知りませんでしたが高い技術を持つすばらしいオケだと思います。もちろんそのオルガンのような重厚な響きを導いている指揮者ノイホルドもすばらしいです。
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