歌劇『ケニルワース城のエリザベッタ』全曲 アスパ演出、フリッツァ&ドニゼッティ・オペラ、プラット、レミージョ、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)
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ron | 沖縄県 | 不明 | 2019年08月31日
ドニゼッティの1829年初演のオペラ。若くして亡くなったベッリーニや大ヴェルディ以上に多作で知られ、まだまだ眠っている作品が多いと言われる大作曲家の作品がこうやって映像化され、なおかつ日本語字幕付きで見られるのはありがたいことです。 ちなみに、この作品の後、ドニゼッティは『アンナ・ボレーナ』を生み出し、イタリアオペラ界で不動の地位を築くことになります。だからこそ、ブレーク直前の勢いを感じさせる力作だと思います。 あらすじは、エリザベス1世とその寵臣レスター伯ロバート・ダドリー、そしてその最初の妻エイミー・ロブサートの織りなす三角関係を描いています。 歌手陣は、エリザベッタのジェシカ・プラットの豊かな声と確かな技巧、アメリアのカルミラ・レミージョのコロラトゥーラと、対照的な持ち味のプリマドンナがまず見所。第2幕の二重唱は、プリマドンナ2人の力を堪能できると思います。 その後レスターが現れてからの三重唱まで、第2幕はドニゼッティの音楽とソリストのアンサンブルが見事です。 衣装、演出は奇をてらわずオーソドックス。変に読み替えを行わず、素直な解釈で作品の良さを伝えたいという演出家の姿勢が好感が持てます。 ただ、一つ改善してほしいのは、ライナーノーツです。せっかくの世界初映像化なので、日本語の翻訳をつけて欲しかったです。作品の内容が素晴らしいので、そこが残念でした。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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