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ワーグナー(1813-1883)

CD 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(全曲) カラヤン&シュターツカペレ・ドレスデン、アダム、コロ、ほか(4CD)

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(全曲) カラヤン&シュターツカペレ・ドレスデン、アダム、コロ、ほか(4CD)

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    jasmine  |  愛知県  |  不明  |  2023年10月13日

    カラヤンがバルビローリのボイコットによって急遽代役として振ったということだが、よくぞ引き受けてくれたものだ。すでに作品に相応しいオケとキャストが揃って、もうそれだけでも立派な演奏になるに違いない条件が整っていて、そこに当代随一のワーグナー指揮者に白羽の矢が立ったということか。70年代の初頭にワーグナーのオペラをすぐさま代役として振れる経験を有する指揮者といえば、カラヤンの他にはクレンペラーかベームくらいしか考えつかない。バレンボイムはまだ指揮者を目指すのかピアニストとして研鑽を積んでいくのか決めかねていた時期だし、クーベリックやヨッフムもいたが、この日程とスタッフでマイスタージンガーのセッションにすぐ入ってくれ、というような要請に応えられるタイプの指揮者ではなかったのだろう。何より契約関係の縛りが強く、DGGからの依頼であればともかく、ヨッフムがEMIと契約を結ぶのは、もう少し後のことだった。 あの超多忙なカラヤンが、よくも承諾したものだとも思うが、よく考えてみれば、70年代のカラヤンはウィーンもスカラ座もメットも歌劇場のポストは手放していて、優れたオペラ上演をする機会に飢えていたのかも知れない。 兎にも角にも、カラヤンのマイスタージンガーが聴けることとなった。それも主兵のベルリン・フィルではなくシュターツカペレとの演奏で。カラヤンは共演する相手やプロデューサー、録音会場や技師たちの違いによって、演奏のスタイルや作品解釈やコンセプトも変化させる。ベルリン・フィルとだったら、おそらく更に力感に溢れた演奏になっただろうが、しなやかで味わい深い、人肌の温もりを感じさせるような手作りの織物のような仕上がりになった。もちろんカラヤンならではの精妙な響きや壮大な盛り上がりが紛れもない彼の指揮した作品 であることを認識させる演奏になっているが、シュターツカペレであればこその優れた特徴を活かした名演奏となっているところが素晴らしい。この辺りのところが、カラヤンの凄さで、イタリアのオケを振っても、ベルリンでもウィーンでも、はたまたストックホルムでも、結局はフルトベングラーの音楽になってしまうのとは対照的。ベルリンフィルのティンバニスト、テューリヒェンが「カラヤンの多数ある同一作品のの録音は、技術的進歩の違いを示すのみで、解釈自体の変化はまったくない。」とのべているが、それは事実に反する。逆に、フルトベングラーの方こそ、毎回テンポやフレージングのかけ方、強弱のダイナミックスは異なるが、表現しようとしているものの違いはほとんどないと思うが、如何だろうか? その後、ヨッフムはDGGからフィッシャー=ディースカウ主役のマイスタージンガーをリリースし、これも同作品の代表盤となった。ライブ盤ではあるが、ベームもクーベリックも発売されて、現在では選り取り見取りだが、カラヤン盤とショルティの旧盤(ウィーン国立歌劇場)が両横綱といったところか? ショルティはシカゴ響と再録音したが、カラヤンはしなかった。この演奏に満足していたのではないかと考える。   しかし、バルビローリのマイスタージンガーですか? それも是非とも聴いてみたかった。そうしたら、カラヤンはベルリン・フィルと収録したんだろうな。それはそれで、また、凄い演奏になったんだろうな。

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    好事家  |  千葉県  |  不明  |  2023年03月26日

    久しぶりに全曲を聴き、改めて最高の演奏だと感じました。ベルリン・フィルの強靭でブリリアントなサウンドとは異なり、シュターツカペレ・ドレスデンの馥郁とした典雅な響きは、『マイスタージンガー』にうってつけで、今後もこれを凌ぐ演奏は出現しにくいのではないでしょうか。歌い手はクセのない美声の持ち主が選ばれていますが、決して表面的ではなく彫りの深い歌唱を堪能させてくれます。録音から50年以上経ちましたが音質は優秀です。

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  • ★★★★★ 

    yuriko  |  東京都  |  不明  |  2022年06月11日

    古い日本版を持っていますが、新しいCDだと音が良くなっているかなと思って、買ってみました。独特すぎる声のせいか、(特に昔ながらの重厚系ワーグナーが好きな愛好家の間では)とかく評価がわかれるようですが、私はテオ・アダムのザックスがとても好きなので、数年前に亡くなった今、彼のザックスが、いい演奏といいアンサンブルと共に、こうしてスタジオ録音の形で残っているのはうれしいです。過度に思索的でも、人間味あふれるいい人でも、ユーモラスなおじさんでもないザックスです。自分の思念に悩み、苦しみ、なんとか折り合いをつけてゆく、gebrochenな人物としての、知的なザックスですが、この役作りがアダムの独特の声と合っていると思います。ルネ・コロの、伝統的ヘルデンテノールより軽めで明るい声もいいですね。ペーター・シュライヤーのダーヴィットは、後に彼の代表的な役になりましたが、もったいないくらいの美声で、とてもうまいです。さすがに長年の同僚、アダムとの掛け合いもバッチリです。と、好きな歌手について長々と書きましたが、こういうのは、「ワーグナーとは、マイスタージンガーとはかくあるべし」とか難しく考えず、自分の耳で聴いてみて、自分が好きであればそれでいいと思います。世界のビッグハウスを股にかけて歌い、オペラの全曲録音に参加できるような歌手や、ドイツ語圏の国立管弦楽団メンバーや、その主任指揮者は皆さん本当に素晴らしい芸術家なのですから、演奏も出来ない一愛好家は、マエストロやカンマーゼンガーの皆さんに敬意を表するのみです。

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  • ★★★★★ 

    古き良き時代  |  大阪府  |  不明  |  2020年07月23日

    ショルティ・ウイーン(シカゴとの新録はダメ)と並んで私が最も愛聴する名歌手です。 当時の東西両ドイツを合わせての「ドイツ万歳」レコードだったとよく言われましたが、歌手の素晴らしさは文句なしです。 唯一、録音がEMIらしい硬い目の音質で抜けがイマイチのものになっているのが残念ですが、その他の点は申し分なしです。

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  • ★★★★★ 

    カズニン  |  東京都  |  不明  |  2012年12月27日

    カラヤンの上手さ、すごさがわかる素晴らしい演奏です。お値段も素晴らしい。

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  • ★★★★★ 

    セクスィー部長代理  |  千葉県  |  不明  |  2012年02月01日

    この楽劇、今や聴くのはトスカニーニ・VPO盤とこれだけです。最近のティーレマン(DVD)やヤノフスキも聴きましたが良いのは録音のみ。そういえばこれ以降の録音は、みんな「録音のみ」なんですね。神聖ローマ帝国の歴史に興味を持つ者としては特別思い入れのある楽劇。なるべく早くSACDの少しでも良い音で発売してほしいものです。

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    酒樽ファルスタッフ  |  神奈川県  |  不明  |  2011年07月22日

    1970年秋 カラヤンが西ドイツの手勢(カール・リッダーブッシュ ゾルタン・ケレメン 新進気鋭のルネ・コロ ヘレン・ドナート等)を 率いて東独の古都ドレスデンで完成させた名録音。シュターツカペレの ややくすんだ古雅な響きがこの宗教改革期のドイツを舞台とした歌物語に どれだけ貢献している事か、そしてそこまで作品を読み込んだカラヤンの 慧眼に脱帽する他は無い。80年代に入り、ややもすると強引な、「老いの 一徹」さを感じさせる場面も散見されたカラヤンのオペラ作りだが、 このディスクの仕上がりはまさしく中世の手写本を見る思い。ベルリン フィルやウィーンフィルを起用していたなら、もっと煌びやかで硬質な ものになっていたに違いない。歌手のなかではやはりテオ・アダムのハンス ・ザックス、ジェイレイント・エヴァンスの芸達者なベックメッサー、 ペーター。シュライヤーの新鮮なダーフィト(当時未だ35歳)、更に 後年ザックス歌いとして押しも押されもしない存在となるクルト・モルが 何と夜警役を務めている。この役どころは未来のザックス、ヴォータン役 への登竜門 試金石なのである。永遠に語り継がれる名盤である。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年07月06日

    巨匠カラヤンが遺した数多くのオペラのスタジオ録音の中でも、本盤におさめられたワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は特異なものであると言える。というのも、もともと指揮を予定していたバルビローリがキャンセルしたということもあるが、オーケストラは当時鉄のカーテンの向こう側にあったシュターツカペレ・ドレスデン、そして歌手陣はいわゆるカラヤン組に属する歌手は殆ど皆無であるという、カラヤンにとって完全アウェイの中で録音が行われたからである。本盤の演奏は1970年であるが、この当時のカラヤンは、手兵ベルリン・フィルとともに黄金時代を築いていた時期に相当し、ベルリン・フィルの卓越した技量を誇る演奏に流麗なレガートを施したいわゆるカラヤンサウンドを駆使して、圧倒的な音のドラマを構築していた。それは、例えば、同時期にスタジオ録音されたワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」(1966〜1970年)を聴けばよく理解できるところである。しかしながら、本演奏においては、ベルリン・フィルを指揮して圧倒的な音のドラマを構築したカラヤンはどこにも存在していない。したがって、カラヤンサウンドなどというものは皆無の演奏に仕上がっているところであり、シュターツカペレ・ドレスデンならではのドイツ風のいぶし銀の重厚な音色が全体を支配していると言えるところだ。そして、カラヤンはシュターツカペレ・ドレスデンを巧みに統率するとともに、ライト・モティーフを適切に描き分けるなど、稀代のオペラ指揮者ならではの才能を十二分に発揮した見事な演出巧者ぶりを発揮していると言える。カラヤンは、本演奏の録音に際しては、演奏を細かく中断させることなくできるだけ通しで録音を行ったということであるが(編集も最小限に抑えられている。)、これによって音楽の流れがいささかも淀みがないとともに、どこをとっても強靭な気迫と緊迫感、そして生命力に満ち溢れているのが素晴らしいと言える。歌手陣も、主役級にはいわゆるカラヤン組に属する歌手は殆どいないものの全体としては豪華な布陣であり、ハンス・ザックス役のテオ・アダムとフェイト・ポーグナー役のカール・リッダーブッシュ、そしてシクストゥス・ベックメッサー役のジェレイント・エヴァンスは特に充実した歌唱を披露していると言える。また、ヴァルター・フォン・シュトルツリング役にルネ・コロ、ダーフィト役にペーター・シュライアー、エーファ役にヘレン・ドナート、そして夜警役にクルト・モルを起用する当たりは、いかにもカラヤンならではの豪華なキャスティングであると言える。ドレスデン国立歌劇場合唱団の豊穣にして充実した歌唱も、本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。いずれにしても、本演奏はカラヤンのオペラ指揮者としての実力が存分に発揮された演奏であり、シュターツカペレ・ドレスデンの潤いに満ちたいぶし銀の音色も相まって、同曲演奏史上最高の超名演に仕上がっていると高く評価したい。録音は、ドレスデンのルカ教会の豊かな残響を活かした名録音であり、ARTによるリマスタリングも相まって比較的良好な音質であるとは言えるが、同曲最高の超名演でもあり、今後はHQCD化、可能であればSACD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

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  • ★★★★☆ 

    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  2009年12月25日

    たかさんの書かれていたとおり、バルビローリのセッションだったもの。なるほど歌手にカラヤンファミリーは殆どおらず、しかもオケがSKDなので、カラヤン色の薄い普通のドイツ的な演奏になっている。いやみはないが、もうひとつ盛り上がらないような・・・。歌手では、コロ、ドナートのような傑出した人もいる一方、アダム、エヴァンスらマイスターたちがいまいち。なんにしても、ライナー、クナッパーツブッシュ、ベームのライヴのような白熱さが不足する。ちと巷の評価は高すぎる。

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  • ★★★★★ 

    clara  |  北海道  |  不明  |  2007年12月24日

    深い思想よりも、民衆の生活が活き活きと描いてあるこの作品がカラヤンには一番合ったワーグナー作品ではないかと思う。カラヤンは観念の人ではないと思うからだ。また、ドレスデンの響きが素晴らしい。ベルリン・フィルと違って金管が必要以上に出っ張ったりしない、心地よい音の集合体として響いてくる。もっとこのオケでドイツ系の録音を残しておけば(但し常任指揮者にはなって欲しくない)、アンチ・カラヤンはこれ程多くは存在しなかったのではないか?

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  • ★★★★★ 

    たか  |  東京  |  不明  |  2006年05月14日

    最近知ったのだが、このCDはもともとバルビローリの指揮で録音する予定だったが68年に起きた東独軍とソビエト軍による「プラハの春」弾圧に抗議してバルビローリは指揮を辞退し、この時期にEMIに復帰したばかりだったカラヤンが振ることになったそうだ。東西ドイツが分断されていたという事実を忘れずに平和のありがたさをかみしめながら聞くことにしよう。70年の録音にしてはしょぼい音質だったが(オリジナルテープは東独側にあるのでは?)ART化でだいぶ良くなった。

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  • ★★★★★ 

    Bob  |  新世界  |  不明  |  2005年08月18日

    やはりこのマイスタ−ジンガ−は多彩なモチ−フを完全に掌握しカラヤンもさることながらオ−ケストラと歌手陣があうんの呼吸をあいている正にマスト・アイテムにふさわしい演奏だと思う。

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