ザルツブルク・リサイタル1966(バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン) バックハウス
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mari夫 | 東京都 | 不明 | 2015年01月05日
バックハウスも、晩年になるとさすがにと思うこともあるが、このコンサートの時はよほど体調が良かったのか、絶好調の演奏が聴ける。加えて、モノであるが音がとても良く、彼独特の深く渋い、底光りする音を堪能出来る。ステレオ版全集はとかくいわれることもあるが、上記のムラが多少混入しているものの、最初期のものでなければこの音が生々しいステレオで聞けるということで何といっても捨て難いが、ベートーヴェンの二曲などはこっちの方が後の演奏にも関わらず矍鑠としている。カーネギーホール・ライブも演奏は素晴らしいが、ここまでの音は聞けないので、本ライブ盤の価値はすこぶる高い。バッハやモーツアルトもバックハウスならではの名演で、こんな渋い(けれども良い)モーツアルトは他にない。いずれにせよバックハウスのディスク中でも傑出したものであることは保証し得る0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ym | 東京都 | 不明 | 2014年10月28日
32番がとくによかった。23番の切迫感も見事。この人の澄んだタッチのよさは相変わらず失われていない。全体的によい演奏だと思う。ルービンシュタインとおなじくこのように高齢になってテクニックが衰えてもピアノがしっかり弾けており、曲のフォルムが大崩れしないのは19世紀のピアニストの美点だろう。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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tama | Vancouver | 不明 | 2008年08月06日
素晴らしいドキュメントである。モーツァルトがこんなに自然でふかぶかと、素材に何も手を加えないのに味がある。先日、某所で、胡麻油で揚げた天麩羅をいただいたが、その名人の天麩羅も素材に手を加えず、素材の持つ「味」を引き出すだけです、そう仰る主人の力量を感じたが、この演奏には、音楽を弾くということの醍醐味が凝縮されている。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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肉ポエム | 東京 | 不明 | 2006年05月29日
モーツァルトが素晴らしい。「豪快」などと投げやりに評されるバックハウスだが、ここではこまどりが鳴く様に可憐なピアノを披露している。K.311は即物的に弾いているようで内実は違う。べったりと情感を表出させずとも雄弁にピアノは語ることができるのだということをバックハウスは教えてくれる。バッハもベートーヴェンも魅力に富んでいる。Orfeoからは1968年のザルツブルグ音楽祭のライブ盤が出ており、そちらもバックハウスの神髄を伝えるものなので是非聴いて頂きたい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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